発売日は2018年8月28日。
同時に7月12日より予約が開始される予定と発表があり、個人的にはいつまでこの不毛で中途半端なコスパ悪い端末を製造し売り続けるのか謎すぎると感じており、何も期待しておりません。
適当に見て参りましょう。
Surface Goのスペックと過去の出荷台数
実機らしい画像がこちら。PC Watchより。
source:10型2in1「Surface Go」国内は8月28日発売 - PC Watch
個人向けスペックを一覧形式へ変換しつつ、詳細も付け足し。
- CPU:Pentium Gold 4415Y1.6GHz、2コア/HT、2MB、TDP6W)
- メモリ:4GB
- eMMC:64GB
- 無線:IEEE 802.11ac、Bluetooth 4.1
- モニタ:10型(解像度:1800x1200)※比率3:2
- バッテリ:約9時間
- サイズ:245×175×8.3mm(幅×奥行き×高さ)
- 重量:約521g
価格と内容は市場別で変化。
- 個人:64,800円・・・Windows 10 Home、オフィスH&B2016付
- 法人:52,800円・・・Windows 10 Pro
- 教育:47,800円・・・Windows S ※おそらく
メモリ8GB+SSD 128GB版にすると+1.8万円の税別らしい。実用性を考えるとメモリは4GBで良いとしても、eMMC64GBは苦しそうなのでSSDにするとメモリは8GBになってしまうのだろうと予想。
最小構成の個人向けを本来のSrufaceシリーズ、カバー付キーボードを別途購入すると約+1.2万円、ペンも買うと+1.2万円、総額8.9万円くらいとなり、税別ならば込にすると9.6万円。
致命的なところはCPUがデスクトップ版と同じPentium Goldという名前ながらクロックが1.6GHzというクソ性能なのでSSDにしてもCPUが足を引く、ボトルネックになる予感しかしない。
Surfaceシリーズ過去の出荷台数
資料がこれしか見つからなかった、2014年から半期ごとの3年分。水色がSrufaceとのこと。
source:ICT総研|市場調査・マーケティングカンパニー
2015年下期からがWindows 10なので多少数字は良くなっているものの、Windows 8.1時代が100万台くらいに対し、2016年は120万台程度なのでそう変わらず。
これ以降、マイクロソフトは数値を出していないようで、「今年の第4四半期は過去最高の出荷台数」のように良いイメージの時だけ漠然と絶好調を唱えるスタイルでありウソくさいとしか思えない。
確か海外の店頭で「販売開始から数分で完売!」->在庫2台しかなかった、という苦笑系の笑い話もあった。
Surfaceの黒歴史
Surfaceが盛大にズッコケたと言えば日本では2013年に発売されたSurface RTで、何がマズかったかはCPUがARM、インテルでもAMDでもない、過去のWindowsのソフトが使えない版だったため。
当時は現Windowsストア(旧:Microsoftストア)と呼ばれるアプリストアの使い物になるアプリの種類が少なく、「これで一体何をしろと?」状態だった時代を先取りしすぎた製品になってしまった。
結局、ARM版Windowsやアプリ頼みなパソコンもどきでは通用しなかったのでしょう、そのまんまフェードアウト、生産終了へ。
Windows 10 SもRTにやや似ている
10 Sは10 Proの制限版で、教育機関や法人向けとしてWindowsストアのみに制限されたエディション。但しRTと違うところはインテルCPU搭載、変更アプリを使えば一度だけProになれるという新たな仕組。
以前は有料と聞いていたものの現在は無料。但し不可逆なので、上で書いた「一度だけ」の意味は一度ProにするとSへは戻せないという意味。
なぜSの存在が?
マイクロソフトのWindowsストアで審査された安全なアプリだけが使えるという表向きであり、実際にはマイクロソフトがAndroidやiOSに対抗したいがため、アプリしか使わせないバージョンを広めようとしているだけ。
なので通常のProよりやや安くなっているのだと推測。一度Proにすると二度と制限版には戻せないという脅し的な存在な印象。
Surface Goに対する2chのおっさんらの意見
賛否両論あるだろうから分けて引用しつつ突っ込んで参ります。
賛
イイネしているレスを4つ。
78:廉価版はサイズと価格次第でメモ帳代わりに買うかもしれん。
この人は海外の価格399ドルを鵜呑みしているのか、ペンまたはせめてキーボードを付けた一般向けの税込8.4万円級がメモ帳として使うべきと判断する金持ちなのか。
私も最近はスマホをメモ帳代わりにすることがあり、PC前に居る時の電話のメモは新規メール作成からメモしてIPメッセンジャーで飛ばすという、ペーパーレスをしております。新たにタブレットやパソコン買う理由はない。
85:まあ面白いと思うし、安いから買ってもいい気はする
この人も安いと思っているのか。キーボードを付けない状態でさえ6.5万円、税別ならば約7万円。ああ、これは税別だなと思ったのは64,800を税込にすると69,984円になる、6万円台あるある商法。
34:ペンチなのか 普段使いに使えるならpcの代わりにしようかな
この人はペンチ(Pentiumの略と思われる)なら性能高いと勘違いしているのか、いくらPentium Goldとかきらびやかな名前が付いていようとも、モバイル用はAtom以外にCeleronとPentiumまでは要注意CPU。
48:普通に買いなんだが ペンティアムで動画再生時バッテリー9時間とかええやん 普通に使えば15時間はもつでこれ
こちらも勘違いでしょうな。
バッテリは良いとしても、ペンティアムはPentiumでもAtomの流れを継いでいそうなKaby Lake。この2つ、どちらが性能良いと思う?
- Pentium(1.6GHz、2コア/4スレッド)
- Atom(1.3GHz、4コア/4スレッド)
正解はどちらもクソ。メモ帳として使うならオーバースペックかも知れないけれど、IEでYouTube再生しながらChromeブラウザはムリがありそうなレベル。
否
クソダネと言っているレスも4つ。
83:頭のいいマーケティング担当と技術が考えた、よくまとまっているミニ2-in-1 PCだと思うけど、何もビジョンを感じない
私もそう思う。
見た目が良いとまでは言わないまでも、素のタブレット状態がカバー型キーボードで保護しつつパソコンになる、ペンを使えば指紋はつかない、良く考えられていると思う。
しかし「何に使えと?」と言われても困るのがこの手の2in1で、ノートとタブレットではダメなのか?なぜこんな高いの?と思うだけで用途以外に方向性が全く見えない。
92:サイズといいPentiumという微妙CPUといい、まるでSurface3の後継機だな。
この人は多分わかっている人で、このPentiumの性能を調べたか知っているので微妙と表現されており、Surface 3の2018年版といえるまさに後継機。後でSurface 3の実機レビューへのリンクもあるので暇ならどうぞ。
19:昔20万くらいの買ったけどクソすぎて売ったわ
宣伝が上手いのか、性能を見るのがヘタなのか、なぜか未来性を感じてしまったのか、レビューで文句書いている人の感想文は一律「こんなのとは思わなかった」が多い。
冷静に性能や容量、自分がこのSurfaceを使い何をしているだろうか、高い金出して買う価値がありそうか想像するだけでどのようなモノかわかりそうなこと。
20:ペンとキーボード別売りはしんどい
ここも考えていない人が多いのか、金持ちが多いのか、パソコンに対する価値観や金銭感覚が昔のまんまなのか、キーボードとペンで2万円以上とか、それだけでタブレット1枚買えてしまう高さ。
キーボードなら何でも普通に使える、絵を描くためにペンが必要、そういう人ならばそれぞれ1万円以上の価値はあるのだろうか。
自転車にもバイクにもなる屋根着脱の乗り物
Surfaceとは何かを説明する際に必ずといえるほどこのような見出しになってしまう、エンジン付の自転車でピザや寿司の宅配バイクのような雨風よけの屋根型カウルも搭載可能な乗り物が必要と思うのか?がSurfaceとマイクロソフトの問題。
その謎の大きめな乗り物の価格が仮に96万円としましょう。
マイクロソフト的には、スマホもタブレットも全部Windows 10にして、どの端末でもWindowsストアのアプリが使える、これを特徴としたいらしいので屋根付バイク自転車をゴリ押し中。
普通の人はどうするか、96万円の内訳を自転車+バイク+自動車の3種類として買い揃えることでしょう。一体型のスマートではないダサいバイクもどきよりも使い勝手が良く、使い分ければOK。
何が言いたいかは普通の人はスマホ+タブレット+パソコンの3種類を買い揃えるでしょうと言っているわけで、私なら自転車と自動車あればバイクが不要になるようにタブレットは要らない。
マイクロソフトはこう言いたいと予想。
- 10型なのでモバイルに最適でキーボード付けてパソコン化
- 10型なのでタブレットとしても最適でiPad要らないよね?
- LTEモデルも出すのでやろうと思えば通話も可能とか凄い
私に言わせるとこう。
- 10型はパソコンとして実用的なサイズと言えない
- タブレットは要らないし必要ならiOSかAndroid
- 通話はスマホながら最近スマホでも電話しない
私は過去に2台の10.6型モバイルノートを購入したけれど、1台は使い所が全くわからず友人へ叩き売ったかタダであげた。もう1台はmSATA SSDを増設してWindowsが起動し満足した後は電源さえ入れておらず嫁入り待ち。
スマホ用のWindows 10 Mobileの一部機種を除いたサポート終了を言った時から、スマホPCタブの三位一体は崩壊したのだから、いつまでもPC+タブレットにこだわらなくて良いと思う。
たかが年間100万台しか売れないとしても、その100万台分は国内PCメーカーの売上を奪っているのだろうから、むしろやめた方がよろしい。
以前実機を借りてレビューしたSruface 3ほどのクソ仕様ではないとしても、物理的に間違っている設計としか思えない。もし購入を検討しているなら周囲のパソコン詳しい人へ用途を伝え、性能や容量に問題ないか相談しましょう。
こんなものに10万近くかけるなら、タブレットとノートPCを買った方がコスパ良いと思うため、タブレットは価格コムやAmazon経由で、ノートPCはBTOパソコンおすすめ。
>CeleronとPentium
最近は騙しにくくなったのでそのうち
i3**
とか出してきそう。
>Surface
ミドルスペックやハイスペックでPCメーカとシェアを奪い合ってもお互いに得をしないため、私は「小型で低スペックで低価格だけれどMS Office付き」のモデルを希望。
>eMMC64GBは苦しそう
10型のタブレット的なノートPCを酷使することは無いでしょうし、基本的には64GBで不自由は無いと思います。スペック、サイズ、重さ的に持ち運び専用ですから。
>Surfaceシリーズ過去の出荷台数
データを出していないなら、売上高から予想でもするしか無いですね。面倒なら売上高だけ見る手もあり。
ギズモード・ジャパン|Microsoft、Surfaceの売り上げが好調。iPadにはまだ及ばないものの、イベントに期待!
https://www.gizmodo.jp/2016/10/microsoft-surface-gain.html
Forbes JAPAN|強まる膠着感、新興国通貨を睨んだ展開か
https://forbesjapan.com/articles/detail/22084?n=1&e=16902
>Surface RT
これけっこう期待したのですがね。価格が高いわりにできることが少なくて、それなら1万円高くてもPCメーカのノートPC買うわ、になった覚えが。
>Windows 10 S
これ現状だと「Google Playが使えないAndroidタブレット」みたいな扱いで、あまりメリットを感じませんね。本来ならMSストアがGoogle Playの役割を担うべきなところ、現状ではVectorにも届いていない感触です。
Vector|ソフトライブラリ&PCショップ
https://www.vector.co.jp/
>ペンティアムはPentiumでもAtomの流れを継いでいそうなKaby Lake
型番の末尾YはAtom系では無いので、Atomの4コア1.30GHzとPentiumの2コア1.60GHzなら、Pentiumの方が動作は速いです。低価格のモバイルノートで採用される、1.70~1.80GHzの2コアCeleronより快適に動きますよ。そこそこ低スペックなことに変わりはありませんが。
今のところ型番に「N」と「J」がAtom系。
「Surface Go」日本版は本当に高いのか Office付属は妥当なのか - ITmedia PC USER
http://www.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1807/14/news015.html
米国版との比較ですw