富士通などのWindows7ノートが値上がり。
理由は簡単、大手メーカーが生産するノートの仕様はWindows8一色に染まっており、在庫販売の新製品は100%近くが8。東芝や富士通が7仕様を小出ししている以外、7仕様のノートはショップの在庫が切れると終わり。
VAIOなどの7仕様ノートが必要なら早めに買った方が良さそう。
最安や推移はいつも通り価格コムを参考。全部リンクするのは面倒なので、ノートPCへリンクしておきましょう。
価格.com - ノートパソコン
http://kakaku.com/pc/note-pc/
抽出の条件は以下の通り。
- Windows7 Home~とPro~の2種類(ネットブック用Starter除く)
- 価格がある製品のみ(商品在庫有りの意味)
- 価格の安い順
- メーカー別に検索
メーカーはこれら5つ、価格コムの名前昇順。
- NEC
- SONY
- パナソニック
- 東芝
- 富士通
NECから参りましょう。
NECのWindows7仕様ノートは残「4種類」
7ノートが最も少ないメーカーはNECで、既に4機種まで減っております。
5つ有るけれど、最安はタブレット型なので除外すると4つ。
取扱店舗数が1になっている機種はNECが直販していたり、その1ショップの言い値なので価格推移は参考にならず除外すると、最高値約16万円のノートが2店舗。
Lavie Z L550~の価格推移はこちら。
参考欄↑右端の値下がり率はマイナスとなっており、発売当初の価格と比較し約2割の値上がり。
推移を見ると4月頃から上がり始めており、値上げしても売れる、または売りたくないような感さえございます。
NECのノートが気になるなら同じように検索してみましょう。4機種共に発売当初の価格、またはプラスいくらか盛られており、型落ちになる直前(発売3~4ヶ月後)半値になる、は全くあてはまっておりません。
SONY VAIO の7仕様ノートは「40種類」
VAIOのノートは40種類くらい。NECとは違い在庫が多め。
価格も5万円台から17万円台まで幅広く、品薄という感は無し。
しかし推移を見るとこのような感じに。最安のVAIO、取扱店舗3。
値下がり率0.0%、差額はマイナス21円という、発売時の価格へ戻っております。3店舗の登録は有るものの値下げ合戦をしていない。
10~11月頃に一度値下がっておりますが、11月以降は安定して高くなっており、4月にはどこかの最安ショップで在庫が尽きたのか、意図的な値上げか。
もう1機種、2番めに安いVAIO Tシリーズ。取り扱い店舗8。
発売時期が1年前にも関わらず値下げ率は5.8%と低め、では無くマイナスなので5.8%上がっており、約4千円プラスとなっております。
他の機種は取扱1店舗が多く、値上がりや変動無しは有れど最近値下がった機種は見かけておりません。全部は見ていないけれど。
パナソニックのWindows7仕様は「94種類」
パナソニックはレッツノート。94種類にはタブレット型なども含まれており、純粋にノートが94種類ではございません。
元の価格が高い為、値下がれど最安機種は約10万円。
上から2番め、5店舗が参戦しているJ10シリーズの推移。
赤い線が最安。青は平均なので精度が低くスルーを。
こちらは2013年の1月末頃から値上がり始めており、最安当時7万円を切っていた物が約10万円となっており、今年の半年満たない間に3万円も値上っております。
もう一つは3番目に安い機種、取り扱い店舗は多く25。
さすがに25店舗も有れば競争になるようで、このように店舗数が多い機種が狙い目かも知れない例として。
東芝 dynabook の7仕様ノートは「13種類」
dynabookは機種が多い印象が有ったけれど、7ノートは既に13種類まで減少。
1行目のB452は2番目と同じく36,700円。取扱は2店舗。
東芝は何故か「参考」欄が消えており、故意にスクリーンショットへ入れていないわけではございません。
値上がっているものの微妙。原因は2番めのB452と思われ、型番は違えど仕様は同じ。発売日が今年になっており旧B452の店舗が合わせているのかと。
新しい方のB452、店舗は同じく2。
発売時32,800なので約4千円の値上がり。
もう1機種、3番目のB552。店舗は11とやや多め。
やはり値上っております。発売当初より3~4千円くらい。
東芝は13機種中、上から2~5番目の4機種が2013年に発売されており、通販では様子見のように7を売り続けるのか。
または登録が今年というだけかは不明なものの、新発売しているなら今後小出し7を売る可能性も有るかも知れない。
富士通 LIFEBOOK の7仕様は「13種類」
ラストは富士通、13種類で価格コム限定が3機種。どう見てもダサい為、ベアボーンの在庫処分か。白黒の妙なノートはいずれも登録が2013年の4月。
2番めに安いPH50、店舗は15とやや多め。
値下がり率の約40%は富士通やNECの平常運転。しかしこれも今年に入りやや値上がりしております。最安時は3.5万円を切っていたけれど、5月は4万円超え。
これは発売時期が1年半前という古い機種。モニタは11.6型、CPUはAMDのE450(1.65GHz、2コア)、メモリ2GBという非力なノートなものの、富士通でこの価格なら、という価値観の人が選ぶのでしょうな。
らくらくパソコンは2機種とも値上がりしておらず安定。用途というかターゲットが特殊なので、需要が限られ売れず、値上げしようにも出来ないと推測。
締めに相応しいと思った機種がこちら。3番目に価格の高いライフブックで、取り扱い店舗数は4。
1年以上前の機種にも関わらず、発売時価格の1割程度の値下がり率。
底値は2012年10月頃、Windows8発売のタイミング。そこから年内は上下つつも微妙に値上がり傾向、しかし2013年に入り一気に上昇。
他メーカーのノートと似たような時期、2013年3月頃に更に値上がり発売時に近いレベルまで戻しております。
要するに旧機種でもWindows7なら富士通などのぼったくり価格でも売れると店舗が見ているという。これがノートPC在庫販売の現状と言えましょう。
また、円安が更に進めばWindows8入りの新製品が高くなる為、連動して旧機種の在庫も価格を上げられてしまうのやも知れず。
値上がりは7仕様プレミア価格の前兆(まとめ)
既に値上がりしている機種が多数有り、昨年に続き今年1月と3~4月頃に価格が上昇。Windows8入りの新機種が出ているにも関わらず、という事はどういう意味か判りましょう。
これらがもしVista時代なら各店舗とっとと叩き売り、7仕様で売るが正解。しかし現在は逆で、失敗版Windowsが新しく、安定版Windowsの7が旧機種な状態。
これはWindows XPの頃と似ており、ノートは見てないなかったけれど、XPパソコンやDSP版の販売終了後はパッケージが6万円とか価格が2倍くらいまで上がっておりました。売れたかは知らないけれど。
さすがに発売時5万円のノートが10万円を突破などは無いとしても、いくらにするかは売り場次第。
他店の在庫減少と共に競合が減り、一般PCユーザまでWindows8のダメさ加減が広まると共に需要が微増するなら、次の値上がり時期は晩夏(夏の終わり頃)、早ければその前に夏モデルが発表になる6月。
Windows8.1(コードネームBlue)のずっこけ具合を確認し、私がショップなら炎上しない程度に更に強気な価格にすると妄想。
在庫が続かないとは思うけれど、予定通り来年10月に7が本当に販売終了するなら、そこからがプレミア価格へ。
というわけで、国内大手の(私が量産系と勝手に言っている)BTO PCメーカーなら、今でもWindows7仕様のノートは普通に販売している為、メーカーにこだわらないなら選択肢へ入れてみましょう。
また、Lenovoも2013年は引き続きノートの完成品を発売している為、カスタマイズが不要なら価格コムで私がやった条件設定で、メーカーを「レノボ」にすると200種類以上出て参ります。
まとめると、(7で新製品を出しているdynabookは除き)今後富士通などのノートはぼったくり価格へ戻って行く可能性が有る為、有名メーカーが良いなら罠にはまらないようご注意有れ。
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