Windows8発売から4ヶ月目。
8の発売とほぼ同時、一斉に出たPCメーカー各社の冬モデルも春モデルの発表により在庫処分時期へ。タッチパネルの供給不足に加え、メーカーが在庫やコストにビビり、依然タッチ非搭載機種が多めの現状。
Windowsシェアなど、2013年2月1ヶ月間の集計より。
2013年2月28日間のアクセス総数。Google Analytics(以下、GA)より。
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対象は当サイト(BTOパソコン.jp)のブログ部分。携帯電話用ページを除くセッション数が基準。
Windows 8と7とVistaとXPの利用率(2013年2月)
8の割合は5.74%と低め。
先月のレポートのタイトルは約5%としており、細かく言うと4.87%。今回は約6%なものの5.74%なので1%も上がっておりません。
他の数値は7もXPもVistaも相変わらず。推移を見た方が早いので、8も突っ込んだ過去3年少々の利用率をご覧あれ。
1月と2月を数値で出しましょう。カッコ内が1月。
- 8・・5.74%(4.87%)+0.87%
- 7・・55.63%(55.26%)+0.37%
- V・・9.02%(9.49%)-0.47%
- X・・29.15%(29.92%)-0.77%
全体で1(100%)なので8が加わり圧縮。前月比も+0.87%占有した為、他の数値は圧縮され率は下がって当然。
ここで7がプラスになっており、敢えて今から7を使い始めたユーザが増加したとも見える数値。
それが確実とは言えない理由は、1月と2月だけの比較、しかも今回偶然そうなったという誤差のようなものかも知れない為。
もう一度、8率が上がる事で他のバージョンは圧縮され下がるのは当然。しかし7に限るとグラフの線は過去3ヶ月は水平に近く減っている様子が無く、XPやVistaの低下率から考えると増えている気配。
厳しいのは8へ完全移行とも見える大手有名メーカーで、実はBTOメーカーや自作代行系ショップ、DSP単品販売は7で売れまくっているのでは、と思った次第。
1月末までは7のDSP版、またはプリインストールPCを購入すると、8のアップグレード権が1200円だった為の駆け込みも考えられましょう。
しかし2月で落ちないとなると、その影響は低かった、または7需要が高まっているのかも知れない。
前月差も出しているのでこちらもどうぞ。右4ヶ月をご覧有れ。
XPは既に販売終了しているので順調に低下し続けており、7も8が出た後はガタ落ち。しかしマイナスになったのは11月と1月。2月はややプラスへ転じ、上昇の前兆か、または偶然か。
2つ上の利用推移グラフを拡大しつつ、7と8のみで比較した図がこちら。
赤の線は7発売から4ヶ月間、紫は8発売から4ヶ月間。
青の棒は、8-(引く)7を表しており、1ヶ月目は5%負け、4ヶ月目の2月は10%行きそうな勢いで負け続けております。
オレンジの棒は更に前月差で引き算しており、棒が下がるほど8の落ち込みがひどいという意味。
オレンジの2ヶ月目が大きい原因は8が伸びなかったというより7が大きめに伸びている為でしょうな。
7と比較するといかに8が不調か判りましょう。iPadやスマホが売れているとかこじつけている専門家が居たりニュースサイトも有るけれど、原因は8が7より魅力が無い、または(今は)色々な意味劣っているから。
2月で比較する過去3年間のWindows利用の割合
Windows全体のシェアがどのくらい変わったか、2011年から2月のみで比較してみようと思ったので、まずは2011年2月から。
青がWindows。
次、2012年2月。
最新は先月。
訪問数は当サイトのアクセス数で変わるのでスルーし、%の方をご覧有れ。
これも全体で1(100%)なので単純にWindowsが減ったとは言えず、AndroidとiOSが増えて圧縮されていると考えるが普通。
小学生レベルなものの具体的にわざわざ解説すると以下。数値は仮想。
- Windows:30万台、iOS:0.5万台、Android:0.3万台
- Windows:40万台、iOS:4.0万台、Android:3.0万台
上のWindows率は97%、下は85%。
適当に増やしてみたけれど、台数は増えても割合が減るのは当然。上の円グラフのような推移を貼付け、ポストPCポストPCと騒ぐ低レベルな記事が散見されるので一応。
とは言え、実際にWindowsパソコンが使われなくなって行っているのは事実で、家にパソコンが有ってもタブレットPCやスマホが有る為、しばらく電源を入れていない、滅多に使わなくなったというユーザも居られましょう。
私の用途では小型端末では何も出来ないに等しく、帰宅直後にPCの電源を入れて寝る前までシャットダウンしないけれど、そこまでハードな使い方をしない人はPC離れして行く、または必要なかったという回帰ですな。
マイクロソフトが自爆するポストPC時代(まとめ)
Windows8の需要の低さからも判るように、ポストPC(パソコンに変わる物)は他の端末の影響も有るとは思うけれど、8の求められて無さ率の高さが原因。
NECなどの大手国内メーカーや、HPのような外資系の大企業はWindows7から8へと移行しつつ有り、マイクロソフトが7を終了させた時からPC離れは加速するでしょう。
問題は7が終わる時期、要するにマイクロソフトがOEM利用メーカーへ「もう売るな」と指示し、DSP版の在庫を最終出荷する時。
噂の段階では有るものの、今年夏から秋に掛けて次期Windows(コードネーム:Blue)が発売される可能性。
それとは直接関係しないものの、7終了が気になるところ。
Microsoft は、新しいバージョンの Windows を発売した場合、新しいバージョンの発売日から 2 年間、以前のバージョンがプレインストールされた PC の販売を OEM に引き続き許可します。
2年もせず一部の販売方法が終了しているという図がこちら。
source:Windows7の販売終了は2014年10月26日と予想するが不安 - BTOパソコン.jp
マイクロソフトの頭がおかしくなっていないなら7の延命は必須。本格的に自爆するつもりなら上の図のように、一部の売り方を止めてしまうかも知れない。
Windows8は主にノート用。デスクトップ用モニタやタッチパネル無しでは、OSをカスタマイズ(改造)しなければ使えないレベル。
7を終わらせると営業が終わってしまうBTOメーカーや自作代行系BTOショップも出るでしょう。
7の販売が長くても残り1年半とすると、売る側はそれまでにWindowsが元に戻ると期待するか、別の商売を考えた方が良いかも知れない。
ちなみに私一個人という点ではあるものの、消費者やWindows PCユーザの一人としていうと、このまま8仕様が続くならDSP版の7を2020年まで使い続け、途中で0~2回くらいOS無し、または自作PCでパーツを購入するでしょう。こういう人は増えるはず。
DSP版を入れているBTOメーカーは8不況により現金(フリーキャッシュフロー)が尽きる前に、2020年まで売る気で桁違いに7のDSP版を仕入れた方が良いと思うけれど、余計な世話ですな。
Blue、またはそれ以降で7やXPのようなまともなWindowsが出ないとは限らない、と妄想しておきましょうか。
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