Windows 8発売から約8ヶ月。
8と言えば、国内PCメーカーから夏モデルでタッチパネル搭載、マイクロソフトはSurface Proを発売、8.1プレビュー版も公開され、順調に普及しているように見えるけれど、おそらく気のせいという数値が今月も出ております。
Windowsシェアなど、2013年6月1ヶ月間の集計より。
2013年6月30日間のアクセス総数。Google Analytics(以下、GA)より。
- 325,572 ・・セッション
- 231,643 ・・ユニーク
対象は当サイト(BTOパソコン.jp)のブログ部分。携帯電話(ガラケー)用ページを除くセッション数が基準。
関係無いけれど、昨年よりアクセス数が減少中。Googleのペンギンアップデート被害と思われ、個人ブログのアクセスアップゲームは今後も厳しくなるのでしょうな。
Windows 8と7とVistaとXPの普及率(2013年6月)
いつも通り、Windows内のバージョン別利用率から。
遂に7が6割に達しようとしており、Windowsパソコン5台中3台くらいが7。XPは25%まで下がっているので4台中1台にまで減っております。
8がいきなり8%まで伸びたのかと思いきやそれはVista。8は相変わらず6%台にとどまっており、過去の率を見ると3月から4ヶ月間も延々と6%台。
1%伸びるまで4ヶ月はひどいでしょう。発売から4ヶ月は多少勢いが有り、平均毎月1%前後伸びていたけれど失速。
推移のグラフを見た方が分り易い。右下の紫がWindows 8。
3月から「水平?」と思えなくもないほど増加しておらず、この調子では単純計算で120ヶ月(10年)経てど30%台。こういうのを「終わっている」というのでしょうな。
相変わらず伸び続けているバージョンは7で、8に多少食われている為か8発売前ほどの勢いは無いけれど、減少しないどころかまだまだ増えております。
7が自作ユーザやBTOパソコン、中古PCなど。8が国内大手メーカーと見ても良いかも知れない。
前月差の推移も一応。拡大は横1000px超え注意。
該当月-前月のグラフなので、前月伸びすぎると該当月の伸びは減るけれど、8は2013年1月を境界に右肩下がり一直線。
2013年5月のXP(でのアクセス)の減少の大きさは、4月にXPが増えた反動。既にXPは中古PCでしか出回っておらず、微増は数値のブレでしょう。
無駄に深読みすると、4月は上旬が春休み、下旬に大型連休が少し引っかかっていた為、帰省した実家の古いPCでここを見たとか。
もう一つ、Windows 7対8の普及推移比較。
7は数値の打ち間違いでは無く、8ヶ月目は0.03%減り停滞。そのおかげで7-8(水色の棒)は前月とほぼ変わり無く、前月差(オレンジ)も8がほんのりプラスへ。
7が停滞しているタイミングでこれでは、8は0に近いほど増えていない為。どうすんだよマイクロソフト、とPCメーカーが言っていそうな感じ。
OS全体や解像度、Flash有無、モバイルシェアなど
特に思い付かなかったので、4種類のグラフをだらだらと参ります。
Windowsのみでは無く、OS全体の占有率から。
トップは当然のようにWindowsなものの明らかに減少しており、余裕で8割を切っております。当サイトはBTOパソコン=ほぼWindowsパソコンがネタなので、他のサイトでは更に低い率になるはず。
2位はiPhoneやiPadなど、3位はGoogleのモバイル用OS、4位はAppleのデスクトップやノートパソコン。
次、画面解像度の割合。
5台に1台がフルHDで主にデスクトップや画面大きめのノート、2位は最近のノートで小型画面に多い。3位は古めのデスクトップに多かった解像度で、4位は同じく古めなノートに多いサイズ。
この解析で妙な事に気付いたけれど、iPhone5や第5世代iPod Touchの1136x640解像度がどこにもございません。
気にしない事にして次はモバイル端末のみのシェア。
ぶっちぎりでiPhoneが優勝。1,2,4位(青,緑,オレンジ)を合計するとiOS製品が半数を超えており、現状はApple端末の大勝利となっております。
ラストはFlashのバージョン。Web屋の人へ注意喚起。
注目する箇所は2位、緑の16.85%で、なぜバージョンが出ないかはFlash非対応端末の可能性。
本当にバージョンが取れないだけかも知れないけれど、普通に考えてここでのnot setは非対応と考えるべきでしょう。とするなら6人(台)中1人(台)がFlashコンテンツが見えない端末。
気になったのでnot setを解像度別に。
1と2はスマホでしょうな。3以下はパソコンも混ざっており、こちらは非対応というよりFlashを無効にしていると推測。
Appleに嫌われGoogleにも見放されたFlashは今後使えなって行く技術。とっととHTML5に切り替えましょう。
8.1になれどマイクロソフトの寒さは相変わらず(まとめ)
何がどう寒いか、8.1プレビュー版公開ネタを入れた日曜まとめ記事で私はこう申しており嫌な予感が的中。
スタートボタン左クリックでスタート画面へ飛ぶなら失笑。
プレビュー版なのでまだ分からないけれど、フィードバックでダメ出ししても絶賛暴走中のマイクロソフトは聞かないでしょうな。
また、起動後にスタート画面では無くデスクトップ画面を表示するには設定変更が必要。手順は以下。
- デスクトップ画面のタスクバーを右クリックし「プロパティ」へ
- 窓が開くのでタブを「ナビゲーション」に切り替える
- 「サインイン時にスタート画面ではなく~」にチェックを入れ「OK」
PC初心者や一般ユーザには解らない。スタートボタンも機能として間違っており、これならフリーソフトをインストールした方が簡単。
海外の企業PC管理者が8へ移行しない理由を引用
- 業界に悪夢が訪れるよ……。みんなが新しいUIに慣れるまでが大変なんだから。
- Modern UIとか、デュアルモニターへの対応の仕方とか、とてもWindows 8はエンタープライズ向きのOSではない。
- Windows 8はラップトップやデスクトップで使っている人のことを考えておらず、タブレット環境に迎合している。
- UIに変更点が多すぎます。デモ機を触ったけれど、ありとあらゆる部分がイヤ。
- スタートメニューがないから、1から慣れなければならないというのが……。
- 最悪なGUIのせいで生産性が低下する。
- これまで使ってきたソフトが使いづらくなる。喜ぶのはタブレットやモバイルのユーザーだけ。
- Windows 8ではタッチスクリーンが重要な要素になるみたいだが、うちにはタッチスクリーンがない。
これらは8.1で改善されておらず、結局スタートボタンは今まで通り後付必須。デスクトップ起動は要カスタマイズ。
ちなみにタッチスクリーンが有れど、個人的には使い勝手は(スタート画面限定で)ほんのり良くなった気がする程度と感じており、現状は完全に遊び用なので仕事には向かない操作と判断しております。ちなみにデスクトップ画面での指操作は不便の一言。
マイクロソフトは収益化の為ならユーザから嫌われても良いと思っている感が有り、Googleと真逆、Appleとも違う三流サービス。最近のGoogleのゴリ押しはどうかと思うけれど。
大して美味くもないけれど、他に飲食店が無く仕方なくマイクロソフト亭の普通のラーメンを注文したい客へ「うちのおすすめはこれだから」とまずい激辛坦々麺を出されても困る、のような。せめて香辛料にタバスコ使うのはやめて下さい、とか。
一部の味覚の狂った激辛好きや、普通のラーメンが有ると知らない客は騙せるかも知れないけれど、慣れている客は具を除き麺を取り出し自前のスープで食っているような。
8.1も8同様に終わっていると思われ、少なくとも来年までは氷河期が続くでしょう。次の問題は7の終了。過去を振り返り当てはめると、今年の10月22日頃に7のOEMかDSP(とパッケージ)いずれかが終息するやも知れず。
ここまで8が伸びなければVista氷河期をXPで乗り切ったように7で延命すると思うけれど、今のマイクロソフトは絶好調にラリっており頭がおかしくなっている為、7が必要なら自作ユーザはDSP、しないならBTOパソコンメーカーをお勧め。
BTO PCメーカーの中の人には、ぜひXP終了時のように7終了前には告知して欲しいところ。マイクロソフトが「客に言うなよ(白目)」とかやらかしそうな気がしないでも無いけれど。
考えて見ると来年4月にはXPが完全に沈黙。10月に7を終了し、7を買い逃したXPユーザへ8を押し付けるにはタイミングが良すぎて怖い。
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