万一の為にPCのデータをコピーしておく考え方。
バックアップ用のフリーソフト、Real Syncの紹介や使い方は過去にもやっておりますが、分かり難いとのメール有り。そして最近、私のメインPCは構成が変わったので、今回は私が実際にやっている方法で改めて紹介。
PC初心者にはやや難しいかも知れない。
お約束として前置くと、今回のバックアップ方法は手順を誤るとデータが消えたり、設定ミスでパソコンが起動しなくなる可能性も有る為、自信が無いならやめておきましょう。
フリーソフトの利用は自己責任。当記事の内容を実行するのも自己責任。トラブルが起きても自力で解決出来る人用として参考まで。
私のメインPCの変更後の構成や環境など
関係有りそうな現在の仕様は以下。全構成が知りたい変態はこちら。
- OS:Windows XP Professional SP3(DSP版) 32bit版
- SSD:240GB(インテル335シリーズ)
- HD1:250GB(シーゲート)
- HD2:2TB(HGST)
- HD3:2TB(ウェスタン・デジタル ※以下WD)
こうなる以前、先月までの構成はHD1が起動ドライブ、HD3がデータ用として2ストレージになっておりました。
起動(C)ドライブの重要なデータが入っているフォルダのみデータ(E)ドライブへバックアップ。そのバックアップしたフォルダをネットワークドライブへバックアップという流れ。
CからEへのコピー(同期)はReal Syncを利用し、NASへの同期はバッファローの専用ソフトにて吸っております。
見ての通り、バックアップしているデータはCドライブの一部のみで、Eドライブはいつぶっ壊れて消滅してもおかしくない状況。(7割くらいの旧データは別の予備HDDに保存されているけれど)
ここからインテルの240GB SSDを購入し、CドライブをSSDへ変更する為にHDD 250GBの内容を全てSSDへクローン(丸ごとコピー)。
普通はここでHDD 250GBを外して予備にするか、そのまんまDドライブとして使い続けるかも知れないけれど、私はバックアップ変態なので現在は以下のようになっております。
Dドライブは以前のように重要なフォルダのみバックアップしており、それがNASへバックアップされる流れ。違いは2TB(HGST)が増えており、それをWDの2TBへ丸ごとバックアップ。
以前少し書いたけれど、上の図に有るDドライブ(HDD 250GB)は夏頃からチェックディスクが数回実行されており、何らかの不具合が有りそうな予感。
また、WDの2TBも数は少ないものの代替セクタが発生し続けており、故障とは言えないけれど気持ち悪い状態。
HGSTブランド消滅予定(現在未定へ)で記念購入した2TBをようやく載せたという、面倒臭がりっぷりを披露しております。寝かせる事、実に1年半くらい。
多くの人はHDDは故障するまで使い続けるのかも知れないけれど、私のようにビビって不調臭いHDDをバックアップ用にしてしまえば無駄が無く安心も出来ましょう。
Real Syncの設定や動作のカスタマイズ
私が実際にやっているという条件で進めているのでそのまんま。
改めてドライブの一覧を書き直すと。
- C:SSD 240GB(インテル335シリーズ)
- D:HDD 250GB(シーゲート)
- E:HDD 2TB(HGST)
- F:HDD 2TB(WD)
CドライブのDocuments and Settingsは、マイドキュメントなど私が保存に使っているフォルダがまとまって入っているフォルダ。バックアップしている重要なデータ入りのフォルダとはこの事を指しております。
EドライブからFドライブへはドライブ丸ごとバックアップ。HGSTは新品なのでこちらをメインとし、WDをバックアップ用に変更しております。
設定右下、ポインタを乗せている「NTFS-FAT間の誤差対応」は、全ストレージのフォーマットがNFTSなので不要とし無効へ。
実際にバックアップ(同期)したログの例が以下。
2時丁度に更新開始し27分で完了。差分の容量は正確には判らないけれど新規ファイルは3GB以上を意図的に入れております。
コピーに失敗するファイルは主にシステムが使っているものなので無視。本当はもっと細かくCドライブのフォルダを指定した方が効率が良いけれど、私はこの更新を寝る前に実行し自動的にシャットダウンするよう設定しているので処理時間は関係ございません。
ではその設定方法を次で。
Windowsのシャットダウン前に同期を実行する設定
Real Syncのショートカットをデスクトップ画面へ作成し、プロパティからショートカットタブへ行き、「リンク先」にスイッチ( -exit)を追加。
こうしておくと、このショートカットからReal Syncを実行すると、更新完了後にWindowsの終了が可能。
分り易いよう「アイコンの変更」ボタンを押して変更。
そして私はこれをクイック起動へ入れております。
同期後に電源を落とす際はこのショートカットを1クリック。同期が必要無い、何故か急いで電源を落としたいなら普通に終了で。
その他のスイッチに関してはReal Syncの公式ページをどうぞ。
バックアップ用のドライブを非表示にする
Real Syncの設定は終わり、ドライブを表示するとこのような状態。
ストレージが全部見えており、私は頻繁にここからドライブを開く為、酔ってEと間違えFドライブへアクセスしてしまうかも知れない。
FとDはバックアップ用なので、こちらを変更してはならず、変更しバックアップするとロールバック(巻き戻し)されてしまう。
レジストリは触りたくないけれど、ドライブ非表示用のフリーソフトを常駐させるのも無駄が有ると思いそれも嫌。
ドライブを非表示にする方法はマイクロソフトの公式に詳細有り。
グループ ポリシー オブジェクトで指定ドライブを非表示にする
http://support.microsoft.com/kb/231289/ja
マニアック過ぎて分かり難いならITmediaが画像入りで解説。
ITmedia:Windows Tips「エクスプローラ上で特定のドライブを隠す」
http://www.itmedia.co.jp/help/tips/windows/w0079.html
何をするか流れで書くと以下。
- レジストリエディタを実行
- 「HKEY_CURRENT_USER \Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies \Explorer」へ
- 「Explorer」を右クリックし、編集>新規>DWORD値
- 「NoDrives」を新規作成
ドライブの値はマイクロソフトの解説通り。Fドライブまで一覧。
- A:1
- B:2
- C:4
- D:8
- E:16
- F:32
私のメインPCの例では、非表示にしたいのはDとFドライブ。という事は8+32なので40。10進数に切り替えて40を入力。
OKしマイコンピュータを開くとDとFが消滅。
見えていないだけなので、アドレスバーで「D:¥」などと打てばいつでもDドライブなどへアクセス可能。ちなみに元に戻す際は、NoDrivesを丸ごと削除で復元するけれど数秒かかるので焦らぬように。私は最初やった時にビビった。
ちなみに私は自分用PCだからこそレジストリをいじっており、他人のPCでやったり他人へ推奨するならフリーソフトでやる方法。
窓の杜 - ドライブを非表示に「NoDrives Manager」
http://www.forest.impress.co.jp/docs/review/20100107_340919.html
今検索で発見したのみなので、本当に出来るかは不明。
ここまでやってもも安心は出来ない(まとめ)
起動ドライブの重要フォルダはネットワークドライブ含め3箇所で維持。データドライブはHDD2本で2箇所。ちなみにRAID1にしない理由は、数年前リビルドに失敗しデータを吹き飛ばされ嫌いな為。
二重のバックアップなどは、そこまでやるかと思われるやも知れないけれど、私はこれでも不安。確実に信頼出来る低価格なオンラインストレージの登場と、回線が高速化するならいつかは家の外へバックアップしたく思っております。
なぜ現状で安心出来ないかは以下。
- 火災で自宅が全焼し家財道具全滅
- 落雷のサージで全ストレージが壊滅
- 窃盗などにより全部持って行かれる
幸い過去に上記のような被害には一度も遭ってはおりませんが、いつどうなるかは誰にも解らない。
以上。内蔵ストレージによる高速なバックアップが私がノートPCを使わない(使えない)理由でも有り、ミドルタワー以上のケースを推奨する理由の一つでも有ります。
PCハードウェアの故障やWindowsが起動しないなどでメーカーへ修理を依頼し、データを全て消される前に随時バックアップを。
私は起動とデータの2ドライブ有るけれど普通は1つとするなら、バックアップ用HDDは1本なので数千円。そのデータは数千円の価値も無いのか考えてみましょう。
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