ノートのキーボードを分解して掃除する方法。
わけのわからないタイトルになっておりますが、本当はRealforceというデスクトップ用キーボードの掃除の一部始終を垂れ流そうと思ったものの、酔った勢いでやってしまった為に写真を撮っていなかったという。
茶を濁す為にノート用キーボードの分解方法から。
キーボードの種類はメンブレン方式とかメカニカルスイッチなど有るけれど、今回はスイッチ部分では無くキー表面なので大きく分けて3種類。
ここから下は解説通りに分解してぶっ壊れても私は知らないので、やるなら自己責任にて。また、後半で一部汚い画像が出るのでご注意有れ。
ノートや外付の「アイソレーション」は分解が困難
アイソレーションキーボードの例。私が所有している15型ノート。
アイソレーションは分離とか独立という意味で、キーがそれぞれ隣接しておらず、その他の特徴としてはキーストローク(深さ)が浅い物が多め。
ノートPCでこれなら分解は困難で、理由はキーが引き抜けない上、写真のノートPCの場合はキーボードそのものが簡単には外れない為。
やろうとするとノートPC本体の大掛かりな分解になり、業者やメーカー、マニアならやるかも知れないレベル。
このノートでキーボードまで到達しようとすると手順はこうなるはず。
- ボトムケース(底面)を外す
- HDDなどのパーツをマザーボードから切り離す
- マザーボードを取り外す
ここまでやりようやくキーボードの裏まで行ける、かも知れない。
分解慣れしていると思う私がやるとしても往復(分解~元に戻すまで)計30~60分くらいは掛かるかと。初分解なら半日とか、更に元に戻せなくなるかも知れない。
主にデスクトップ用の外付けなら普通に分解するだけで良いと思うけれど、アイソレーションはキーが独立しており「枠」が有る為、キーボードを裏から外すとキートップが散乱する可能性。やるなら無くさないようご注意有れ。
アイソレーションは隙間をエアーで吹けずブラシも入らずクリーニングが難しい。表面を拭く程度でしょうな。
ノート用の「パンタグラフ」キーボードの分解方法
アイソレーションが出るまでの一般的なノート用キーボードで、今でも安いノートで見かける物がパンタグラフ。
ノートは薄さを要する為にデスクトップ用のキーより低くなっており、中にパンタグラフ型の留め具が入っております。
外し方は簡単、この写真の方向ならキートップに指の爪を掛けて左から右上45度くらいに引き上げると片側が外れる仕組。逆にしたり上下にすると折れる確率アップ。
パンタグラフが上下になっている物も有り、方向を誤ると破損の可能性有り。また、経年で劣化しているならプラスチックが簡単に折れてしまう事もあるので結構ギャンブル。もしやるなら普段使わない、壊れても良いキーで試しましょう。
ちなみにパンタグラフが折れた際は、メーカー修理の場合はキーボード丸ごと交換、最悪ベアボーン(ノート本体ほぼ丸ごと)交換になる事も有るのでご注意有れ。プラスチック1つ折れたのみの修理代でも万単位になるやも知れず、という意味。
キーボードそのものを外す場合、例としてBTOパソコン(マウス、パソコン工房、フロンティア、オンキヨーなど)で採用の多いCLEVO製品なら、キーボードの奥か手前に高確率で爪がございます。
この爪を外向きに押すと引っ込むので、押した状態でキーボードを端から持ち上げ外して行きましょう。マイナスドライバーでやると塗装が剥げる事が有るので爪楊枝など木製がお勧め。
全てのロックを解除しても外れる感触が無ければ、裏側からネジ留めされているかも知れない為、強引に持ち上げてぶっ壊さないように。
外れた所。
裏返すとフレキシブルケーブルで接続。
ちなみに左上に見えているカードは無線LAN。ケーブルの接続、本体側はこのようになっております。
ロックの形状は主に2種類で、両端に突起が有るならそれを同時に奥側へ移動すると解除。強すぎると破損の元、慎重に。
上の写真は黒い部分全体がロックなので奥へスライドして解除。戻す時は逆の手順になるけれど、ケーブルの表裏を誤らぬよう。外さず掃除する事をお勧め。
ノートのキーボードは、表側(パンタグラフの方)は手垢やホコリによる汚れが多く、キーボードの裏側は髪の毛やホコリなどが表ほどでは無いにしても結構入り込むもの。
簡単に外せそうなら一度見てみましょう。NECや富士通は本体を分解したり、キーボード奥側のパネルを分解するとか面倒な物が多い為、注意しましょう。
なお、分解(痕※あと)がメーカーにバレると修理不可とか保証内でも有料になる可能性が考えられ、お勧めはしておりません。
「キー引き抜きタイプ」で準備する物と掃除の手順
ここからが本題。
キー引き抜きタイプとは私が今勝手に命名したもので、名前の通りキーを上から引き抜くと外れる物。
先に準備する(した)物。
- キー引き抜き工具
- 液体中性洗剤(まめピカ※便座クリーナー)
- 歯ブラシ(小さめで毛が柔らかい物)
- 毛羽立たない布(使いふるしたTシャツなど)
- 洗濯用洗剤(アタックとかトップなど粉末の洗剤)
- バケツ(キー100個入れてかき混ざるなら何でも)
- 洗濯ネット(100円ショップで入手可)
1から。私が使用したキー引き抜き工具はこれ。
source:Amazon.co.jp: KeyPuller FKP01
ピンセットや爪状の引き抜き工具も有るけれど、キーの隙間が狭いキーボードは工具が入らないというレビューを見て針金状のこれを選択。
使い方を知らず、こうするのかと思っていたけれどキーの幅が大きく上手くつかむ事が出来ない。
数秒後「なるほど」と気付き回転すると上手く掴むことが出来、真上へ強めに引くと無事に抜けた次第。
Shiftなど大きい物でも大丈夫。
Enterもこの通り。KeyPuller FKP01お勧め。
慣れない内は慎重にやっていた為、テンキー付近のキートップ17個外すまで5分くらい掛かったものの壊れない気がしたので高速化し、106個外すまで15分掛からず。
酔った勢いで作業しており、ブログのネタにする発想が無かったので写真を撮っていないけれど、実際にはキーを全部外した後に裏側から全体を分解し掃除しております。
2,3,4の便座クリーナーや歯ブラシ。布は省略。
液体の中性洗剤はルック、まめピカ。
私がライオンの社員とか宣伝などでは無く、普通に「尻に大丈夫なのだから手も大丈夫」と考え、二度拭きが面倒なのでPC周りの掃除に愛用しております。水拭きより汚れは落ち易く、マジックリンのような洗剤ほど強くは無し。
このキーボードはスイッチ式なので可動部を歯ブラシで汚れ落とし。落ちない汚れはまめピカを着けて掃除。本当は全部キーを外し分解しているけれど、撮影用に一部のみ抜いております。
まめピカをつけ過ぎたなら布で拭き取り。スイッチ周辺全体を歯ブラシや布で拭きまくり、ケースを拭きキーボード本体側のクリーニングは終了。
ここからは再現出来ないので文字のみになるけれど。
- 風呂へ入る前に湯をバケツに少し取る
- キートップを全部ぶち込み洗濯洗剤を少し入れて混ぜる
- 30分後風呂から出てキートップを洗濯ネットに入れてすすぐ
- そのまんま1日くらい日陰や室内で干して完全に乾かす
全裸でやる必要は無い為、3、せめて4までには服を着ましょう。なお、風呂に入る必要も全くございません。
面倒なので洗濯機で回そうかと思ったけれど、壊れるかも知れない上、混ぜるだけでも汚れは落ちるはずなので無茶はしないように。
元々大して汚れていないと思っていたけれど、洗ってみると くすみ が取れて新品同様の色に。
しかし中は一部赤錆が出ておりました。Realforceは中が鉄製なので愛用ユーザは要注意。水分をぶっかけた事は無く、結露や汗によるものでしょうな。
Logicoolの安いキーボードのキーを引き抜くとこのような感じ。
こちらは安物のメンブレン方式というやつで、パンタグラフ同様にラバードーム型のクッションで反発するスイッチ。
元に戻す際に注意する事は、キーの配列を全部覚えていないならデジカメで写真を撮るなど元の姿を写しておきましょう。
私は覚えているつもりで、更に戻す時も大量に酒を飲んでおり余裕をぶっこいていたけれど、EndとかScroll Lockキーがどこか全然判らなかったどころか、サンプルを見ずに戻せたのは全体の半分以下。
ちなみにRealforceのようなキーにより傾斜が違うキーボードは、上下がどちらか見ておきましょう。
「↓」キーとかテンキーの「+」や「-」キーの上下が判らなくなるかも知れない。付けて見ると明らかにおかしい為、少し考えると判るけれど。
キーの下は見ない方が幸せかも知れない(まとめ)
本末転倒になるけれど、キーボードのキーの下は想像以上にカオスな状態になっていると思われ、数年間掃除せず使用した隙間の多いキーボードはやばい状態になっているかと。
具体的に何が混入していたか多いと思う順に書くと
- 綿ぼこり
- 髪の毛
- その他、正体不明のゴミ
こうなる前に日頃から頻繁にクリーニングしておきましょう。
- エアダスターやブラシでキーの隙間から掃除
- 薄めた中性洗剤、または良く絞り水拭き
- キーボードを叩く前には必ず手を洗う
私は自称肩こりのプロで、パソコン利用時は1時間に1度5~10分程度休憩するよう注意しており、その際、気分転換に石けん+冷水で手を洗っております。
分解など大掛かりなクリーニングをしなくて済むよう、日頃からの心掛けが重要という事でしょうな。
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