約3万円のキーボードを掃除。
1年前に購入した東プレの第2世代Realforceの最上位版を1年使い続けた感想とキートップなどクリーニングした話、オマケで予備キーボードなFILCOの赤軸との比較と不具合が出た件も少々。
汚い画像が出るので閲覧注意。
リアルフォースR2のキートップを分解して洗濯
1.パソコンから取り外す
外さなくてもキートップは取れるけれど私は外す。

なぜ中身をぶちまけているかは予備のキーボードがリアフォの箱の中へ入っているためで、今回用がある付属品は右下にチラ見えしているキートップ引き抜き工具だけ。KeyPuller(キープラー)が正式名称。
2.キー配列を撮っておく
自分用メモ。拡大は横1,920ピクセル注意。

歪んで見えるのは気のせいではなく見やすくなるよう編集した。
リアフォほど有名なキーボードなら画像検索でいくらでも出るけれど、字が小さすぎて読めないかも知れないのでスマホなど高解像度で撮影しておく。
3.キートップを引き抜く
普通のキーボードでやるとぶっ壊れる可能性高いのでマネせぬように。

RealforceシリーズやFILCOのメカニカルキーボードは全てのキーが取れる仕様となっており、なぜかはもちろんクリーニングのためかと。1枚1~3万円もするので汚れたからと気軽にキーボードを使い捨てるわけにも行かない。
外し方は、1.キープラーをキーの隙間へ平行に突っ込む。

2.斜め45度に回転させて引っ掛ける。

3.力任せに引き抜く。固いならキープラーの柄をしっかり握り引く。

先代のRealforce 106はガコッというすごい音と共に外れた、あの感触は同じながら、新リアフォの方がほんのり抜きやすい気がした。
4.汚なさを見て反省する
ここからが本番。

一見あまり汚くは見えないけれど。
フラッシュ撮影するとこの通り、とてもバイオハザード。

テンキー右下も凄くバイオハザード。

主な内容物、多い順。
- タバコの灰
- 切れた髪の毛
- 葉っぱ(多分タバコ葉)
- よくわからないチリやホコリ
まだ錆びてはいなかったけれど、1年放置すればやはりこのくらいは汚くなるのかと反省しつつ、今年からは半年ペースでクリーニングしようと思った。
5.洗濯用洗剤で漬け置き
引き抜いたキーはバケツへ入れて洗濯洗剤を少々。

少し泡立つくらいかき混ぜて数時間放置し、更にかき混ぜてすすぎへ。
すすぐ直前、少し濁っている気がしないでもない。

キー洗濯関係ないけれど、専門家に言わせると泥汚れが粉洗剤、通常は液体洗剤の方が良いと聞いて鵜呑みしたので最近は液体洗剤を愛用。
6.洗濯ネットに入れ乾燥
洗濯ネットに入れて吊るして乾かす。

急ぎならばタオルで拭いても良いと思うけれど、水分は大敵なので私は自然乾燥させる派。
7.キーを元に戻して終了
強引に引き抜いたモノなので強引に押し込めばOK。まだ乾いていないので画像はございません。
メンテナンス性は旧世代と比較しよろしくない
「え?」と思った点が2つありその1は、新リアフォの分解は封印シールにより邪魔されているところで、キーボード本体裏側の中央やや上の丸がそれ。

拡大。

FILCOのシールと同じデザイン。
これを破ると保証の無効やメーカー修理ができなくなってしまうと思われ、さすがに3万のキーボードの封印を破る気がせず、ケースのくぱぁは一旦あきらめた。
もう1点はスペースキーの中にバネが内蔵。

さすがにスペースキーまで30g荷重にするのは厳しかったのか、こっそりバネがあり外した瞬間驚いた。
先代の106はこのような小細工はなかったし、封印シールもネジも無くツメ3本押せば工具なしで分解できるシンプルさが良かった。これら2点はハード的に残念。
3万円リアフォに慣れると他のキーボードは厳しい
今回のクリーニングというか乾燥待ち中はFILCOのMajestouch 2という赤軸と呼ばれる軽いキーボードを使用しているのだけれども、やはり「いつもと違う」感があり、いつもほどは文章をサクサク書けない。
しかし荷重45gのはずなのに軽さの点では違和感なく、「赤軸本当に45gだったか?」とFILCO公式ページで確認したほど。
職場ではこんな高級キーボードなぞ使用していないし、ノートはアイソレーションなのでもっと打ちにくいものの、自宅でブログを書くという環境や目的が同じになると比較してしまう。
こうなるとPFUのHHKも試してみたくなるがアレの私的致命的な設計が2つあり、Enterが英語キー仕様で横長(Shiftキーのような形)、そしてテンキーがない。
というわけでリアフォの新モデルが出るまでは現在のR2が現役。
FILCOキーボード赤軸は放置による不具合注意
画像の上がFILCOで今これを書いているやつ、下は今回掃除したリアフォ。

FILCOの方は予備なので年に2回のリアフォのクリーニング時にしか使わない、今回は1年ぶりなのでマズかったのか、ほとんどのキーが反応悪くなってしまった。
小さいキーは何度がしばいている内に直ったけれど、デカい方のEnterキーが絶不調で2~5回くらいに一度しか反応せず、テンキー右下のEnterで代用するというアクロバットなタイピングをするハメに。
使用時間は累計で100時間も行っていないはず、日数にすると年に5~15日程度、2013年の記事が購入年度とすると5年半くらい前、ということは55日、2ヶ月くらいしか使っていない計算。
メカニカルがそこまでしょぼいとは思えず、症状が多くのキーで共通しているので放置が原因だろうと推測しております。適当にドライヤーで温めてみたけれど直らず。
割と使い物にならないので、今度の予備は安いキーボードにするか、気が向けば修理してみようか検討中。軽くてスイッチ感のない安物なオススメあれば教えて欲しい。
>キートップを引き抜く
だいたいのメンブレンキーって引き抜く力と取り付ける力が同じくらいですけれど、Realforceの軽荷重キーに限っては「引き抜く力>>>取り付ける力」くらいですね。取り付ける時は不安になるくらい弱い力で押せばOK。
押し下げ圧30gのチカラを見せつけてくれる。
>普通のキーボードでやるとぶっ壊れる可能性高い
ノートで汚れを見ようとキーを押し上げたら壊しました。パンタグラフがポッキリ折れた模様。しかも「大きいから外しやすいだろう」でスペースキーを折る始末。キートップのセットを買って交換修理で事なきを得ましたけれど。
>まだ錆びてはいなかったけれど
高めのキーボードって剛性維持と重量確保のため中に鉄板が入っていますから、錆びることは高級品のステータスだと思わなければ割り切れません。ガリガリ擦って錆落としするのもはばかられますし。
>引き抜いたキーはバケツへ入れて洗濯洗剤を少々
皮脂を落とすなら界面活性剤が有効(水と油が混ざる)でしょうから、ひどい汚れにはいっそ漂白剤を使うのも手。ペットとか赤ん坊とか居るなら、洗浄力は落ちるものの哺乳瓶用の台所用洗剤でも使うしか無いですかね。
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>スペースキーの中にバネが内蔵
私が使用しているオール30gなRealforceにはスプリングなんぞ内蔵されていませんよ。私のRealforceはスペースキーは長さが4.5cm(キートップは4.0cm)ですが、R2は6.5cm(キートップで6.0cm)くらいありそうですね。長すぎて支えきれなかったのでしょうか。
>放置による不具合注意
私の室内に放置してあるキーボード、2年くらい放置してあっても不具合は無いです。ヒツジ先輩は室内で頻繁にタバコを吸うためやも。私は基本的に室内では吸いません。
>軽くてスイッチ感のない安物なオススメ
私が好きなキーボードで安物は以下。
Amazon|エレコムTK-DUX30BK
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1,500円。マクロを登録できるそうですが使っていません。タッチの感触はグニャっともカチっともせず中途半端とも言えますが、ストンとキーが落ちるため軽く打てます。キー形状はシリンドリカル(キーの中央に凹み)、ステップ(キー高が階段状)、スカルプチャ(キー全体が湾曲)に対応。参考価格が参考にならない価格ながら、1,000円台で買えるキーボードとしてはコスパ良。
Amazon|BUFFALO BSKBCG305BK
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2,200円。省スペース。スイッチはメンブレンな割に、各キー内部にはプラ製の軸を設けるというプランジャー機構のおかげか、打鍵してもキーが全くグラつかない。右上のボタンでWindowキーの有効無効の切り替え可。打鍵感は軽め。メカニカルの茶軸といい勝負。赤軸よりは確実に重い。2,000円を超えるため一般基準では高いですが、キーボーダーからすればコスパ良なキーボード。