MX ERGOに続きM570tが20分で修復してしまえた。
ERGOは悪戦苦闘の末に「もうだめかもわからんね」としてハンダ付けによるスイッチ交換はあきらめ、接点復活剤(KUREコンタクトスプレー)とかいう気休めが実はビビディ・バビディ・ブ。
シンデレラは(実写版も)いいぞ。
論文ではないけれどヒツジ先輩の仮説より
ロジクールのマウスやトラックボール(以下、トラボ)の左クリックのチャタリングは持病という視点から、ロジ愛好者がスイッチ交換するしかないと考えがちな問題を指摘したい。
実はスイッチの不具合(以下、チャタという)というよりも、使用環境、すなわち私たちの使い方に問題があるのではないかという仮説で論じる。
まずは、おそらく昨日上げた予定のMX ERGOのスイッチ交換について。最終的にはM570tを明らかに超える難度にビビりスイッチ交換はあきらめた。
いや、無理。
缶ビール2リットル飲んでこの作業やれという条件も無理ゲーすぎて草。
ヒツジ先輩だからね、仕方ないね。
参考画像。これがMX ERGOのスイッチのハンダ3点周辺。
下のデカい3箇所からハンダを吸おうとすると(私の腕では間違いなく)赤丸の2つも吸ってしまい、特に左の小さいやつが何なのかわからないので無理。
対してM570tは改造に優しい設計。基板の下部3つのハンダを吸う。
source:Logicoolマウスのスイッチを自力で交換し修理する方法
比較的楽勝のはずながら普通に壊してしまったのである。
色々端折ると私が言いたいことはこれ。
今まで言われて来たオムロンのスイッチは弱いとか、スイッチの型番により耐久性が違う説の以前に単にスイッチ内が汚れて接触不良が起きるなのではなかろうかと。
接点復活剤をぶっかけると治ったでござるの巻で終わってしまい、ならば久々に1年も放置プレイしていたM570tを使用し、「ドキッ!丸ごとチャタリングだらけの左クリック大会」も同じ方法で治るのではなかろうかと意味不明なら失礼。
本当にM570tが溶剤だけで復活するか試験
我が家で最も長寿なM570tがこちら。
どう長寿かは、珍しく1年半以上故障せず「こいつ本当に単三電池1本で180日動くのか」と驚かされた。表面の当初灰色なはずのロジクールロゴが消えかかっているところでも酷使の長さが証明可能。
分解は裏返し、ここにネジ(ヘクスローブのサイズT6)がある。
電池の裏側がわかりにくい。このフィルムを破らねばネジは見えない。
というか上海問屋の電池入れっぱなしだったことにビビった。このアルカリ電池、パッケージ開ける前から液漏れする前科があるので要注意。
そのネジを5本全部外す。
するとフタを開けば普通にくぱぁ可能。
汚い。1年放置するとこうなるのかな悪い例。
その他、この辺りも汚い。タバコやるので茶色に変色、多分1年以上風呂入っていない犬くらい臭いはず。
夏なのでエアダスター絶好調、外で豪快にホコリ吹き飛ばした。
同時にホイールの樹脂がベトベトする件も解決したく。
樹脂のベトベトはセスキで数回洗えばOK
検索してもアフィリエイト目的のクソ長い似たような文章のゴミ記事が散見。言っていることはどれも同じで、エタノール、重曹、ハイター、ハンドクリーム、果てはベビーパウダーや消しゴムとかヤケクソな水増し1ページが超長い。
重曹でいいならセスキでも良いのでは?
source:最後なのでRealforce 106を分解クリーニングした話
と思い、フタ側を台所へ持っていきセスキをスプレーし手洗いを3回繰り返すとベトベトは全く無くなった。
風呂場で適当に振って水を切った状態。
このくらい大丈夫だろう、手汗と思えば行けるだろう、自然乾燥するはず、という憶測で特に乾燥なぞせず組立一歩手前。
その前にスイッチへあのスプレーを。
それぞれのスイッチに半滴垂れたらOKとして、強めに数回と素早く数回押しまくり、キムワイプ(ティッシュでOK)で拭き取りクリーニング完了。
M570tを元に戻す時はボールの受け皿をハメるコツが必要。
運良くカチッとハマったので両側をくっつけて作業完了。
ネジは3つしかとめない。
おそらくまた分解するだろうし、こいつがロジクールへドナドナされることはもうないだろうから。
結果:チャタリング治ってしまった
スイッチは交換しておりません。
中身のホコリをついでで掃除し、ホイールべとべとも解消できて、コンタクトスプレーでチャタリングは(今のところ)完治しております。MX ERGOと全く同じく快適に使える。
Logi(omron)スイッチの弱点はタバコ?
トラボに限らずマウスでもロジファンは多い。特に廃版となったゲーミングマウスや購入時1万円を超えて修理不可となった機種を手放すには惜しい。
しかしスイッチの交換とか無理ゲーな私のような人は、動画や検索を参考にスイッチへの接点復活剤やホイールなどのベトベトにはセスキで洗浄を試してみるべきかと。プレステのアナログスティックのベトベトもセスキで行けそう。
素人考えでは、ほんの少しでもスイッチ内部へ油のような溶剤が入ってしまうと不具合が起きるのでは?と思ったものの、それが揮発性の何かならばどうにかなったのかな?とも。
汚れが落ちてどこへ行くかは、おそらく内部へ溜まり続けるのだろうけれども、その容量がどのくらいなのか、わからなすぎて次回いつ不具合出るのかも見当つかず。
いつかはスイッチ交換する日が来るのだろうとしても、とりあえず初回お試し限定ならば接点復活剤でチャタリングは治ることが証明できた気がするため、保証期間過ぎたなら(自己責任で)お試しあれ。
来週月曜8/17にこれらに関してアンケートやる予定なのでぜひご協力を。
>下のデカい3箇所からハンダを吸おうとすると
横とか向こうとかに這っている配線も焼き切りそうですね。
>液漏れ
あくまで個人の経験ですが、推奨環境で保管しても100円ショップの電池は3ヶ月~半年(セリアの「ALKALINE PAIRDEER」やダイソーの「DAISO&S」などオリジナルブランド)、ヤマダ電機の電池は半年~1年(オリジナルブランド「HERBRelax」)で液漏れするのですが、皆さんの環境では大丈夫ですかね。
リモコンに100円ショップの電池を使ったら100%の確率で液漏れ(エアコンのリモコンで液漏れ後、500~1,000円で買える互換リモコン8台で実験。液漏れしても7台はそのまま使用可能だった)していたため、皆さんお気をつけを。
>汚い。1年放置するとこうなるのかな悪い例。
私のM570t内に茶色い汚れは皆無です。ほんのわずかにホコリは入っていますが、隙間が小さいせいでキーボードのキートップを外したときとは比べ物にならない程のキレイさ。
>素人考えでは、ほんの少しでもスイッチ内部へ油のような溶剤が入ってしまうと不具合が起きるのでは?と思ったものの、それが揮発性の何かならばどうにかなったのかな?とも。
あれ?その説が正しいと仮定すると、揮発性の高い溶剤比率が高いブレーキクリーナーやシリコンオフで洗い流すという荒業でもイケるのでは?
ケチる理由もないし防錆効果とかいろいろ入ってる接点復活剤で十分ですなw
>液漏れ
パッケージ未開封の状態で漏れていたのが上海問屋。
以前も庶民Aさんが安物やめろと書いておられ、一周回ってエネループか、無い時はヨドバシでパナソニックとかの電池を購入している私に死角はなかった。
(エネループは充電が意外と面倒)
>ブレーキクリーナー
ブレーキだったかパーツクリーナーだったか、マザーボードの接触不良は自動車用のクリーナーをダメ元でぶっかけてみては?と昔TakaQさんという何かと変態な人に言われたと思い出した。
ゲーム用基板(マザーボードのもっと激しくゴツいやつ)は中性洗剤で水洗いして陰干しするらしいのでアリかも知れませんな。