タイトルでピンと来たなら勉強好きか読書オタクか哲学マニア。
今読んでいる本が相当面白い為、オートバイをコンピューターと置き換えてパソコン修理を勝手に語って参ります。年に数回は書きたい事を書いても良いだろうという事で。
盆休みでアクセス減ると推測したものの既に過ぎ、済し崩しで上げる事に。正月中にもこんな事が有ったような。
本の内容は難解かつ、いくつも結論が出ない状態で進む上、前後編合わせて700ページを超えておりますが、その中から数ページ足らず。
古典的、ロマン的、禅、クオリティ、修理とは、の5つをキーワードにバーッと書いて行きます。
古典的と浪漫的な考え方の違いと融合
著者のロバート・M・パーシングが言うに、オートバイのメインテナンス(原文翻訳まま)は古典的、乗り楽しむ事はロマン的としております。
- 古典的・・疑問から分析し仕組を理解する事で感情は無い
- ロマン的・・印象や直観で捉え、感情的
私の感覚では、古典的とは理数系でロマン的は文系。
コンピューターの中でもパソコンで言うと、古典的な考え方をすると、パソコンとはCPUとGPU、メモリ、ストレージ、電源、ディスプレイで構成されます。
演算装置周りを分析すると、CPUにはALUなどの演算装置、データを一時記憶するレジスタ、メモリなどの記憶装置へのインターフェイス、周辺機器との入出力装置へのIFなどで構成され、メモリは・・と続く有様。
著書では、世界のあらゆる事を古典的に分析し答えを探そうとする哲学が書かれており、意味が解らなくなる為ここまでとして。古典的とは仕組を知る事から始まり、理論的に進む事。
対してロマン的とは、古典的な考えをせず感情や直観で何かしようとする事。パソコンで言うと、Windowsが起動しないから説明書に書いて有る通りにコンセントからプラグを抜いて放電したが直らない。叩いてみても駄目だ。メーカーやPC本体が悪いと怒り愚痴る。
著者は元大学教授で古典的な考え方をする為、ロマン的な考え方を否定するかと言えばそうでは無く、それらが融合してこそ答えに到達出来ると経過を出しております。
どちらにも含まれない妄想自己満足的な考え方
古典的は分析し法則を探すなど理論的。ロマン的とは印象や感情。
これらにさえ当てはまらない人間が妄想で自己満足する考え方。
私は良く自称PC初心者に対し「このブログで私に聞くより質問掲示板などで問うた方が多くの意見を聞ける為OKWaveなどをお勧め。それでも解決しなければそのURLを貼ってご質問有れ」と書きますが面倒なのか解決したのか、未だそうした方が居られず。
私はパソコンの上級者やプロでは無く、個人として回答するには恐れ多いし1つの答えが真実とは限らない。面倒だからという理由も有りますが、上から目線で行くとまずはザルに掛けて下さいという意味が有ります。
例としてひどい記事がアメーバニュースに。
パソコンを長持ちさせる秘訣とは? - Ameba News [アメーバニュース]
http://news.ameba.jp/oshiete/2010/08/76912.html
アメーバは転載したのみ。教えてウォッチャーというコーナーにて、教えてgooから良回答と記者が判断したのか質問を取って出し。
パソコンを長持ちさせる電源の切り方
「あまり頻繁に使わないPCなら、シャットダウンした方が長持ちすると思います。逆に、ほぼ毎日使うようなPCの場合は休止状態やスリープを使用した方がいいと私は考えています。(もちろん時々はシャットダウン)」
見事にロマン的な回答。回答者個人がこうだと思うという直観で書かれており根拠が無い。私はと書かれている通り個人的な回答というより感想の為、質問掲示板としての使われ方に問題は無いものの、これを取り上げた記者の意図が不明。 広めようとしているならその判断は誤りと言えましょう。無名どころか匿名一個人の感想文の為。
これを古典的に考えようとすると、おそらくPCメーカーでも大量の金と時間を要し、企業として利益追求するなら成り立たない事。答えは「まだ」無いという事になりましょう。
以前ここのコメントで出たTakaQさん(コメント常連殿)と私の違いでは、TakaQさんは24時間フル稼働派、私は1日10時間前後使った後はシャットダウン。どちらのPCも5年物で有り長持ちしていると言えるものの、実際はハードディスクが故障したり電源を交換するなど修理しており、メンテナンスで言えば掃除は必須。但し掃除しなかったらどの程度でどこが故障するかまでは誰もデータを持っておらず根拠も分析も無し。
一昔前のHDD(ハードディスク)で言えば、1年くらい放置していたHDDはプラッタにヘッドがくっついてしまう事が有り、その状態で電源を入れるとアームが故障してクラッシュする現象が有ると言われておりました。これが本当だと仮定すると、先の回答者の答えは誤りかも知れず。但しクラッシュの原因になると実証公開されているソースは無く不明。何も古典的な事では無いわけで根拠が全く無いと言えましょう。
ハードディスクは電源のオンオフで劣化するのですか?
「以前Googleが使用済みの何万台のハードディスクを仔細に分析した結果、ハードディスクが壊れる確率、というのは『使っていても、使っていなくても確率は変わらない』という結論に達したのだそうです」
Googleと言えば理数系の秀才集団。確かにGoogleはハードディスクは温度や使用頻度に関係無く故障するという分析結果を出しており感情は載っていない古典的の典型。
但し質問との論点がずれており、質問者はHDD電源のオンオフで劣化するのか、に対し使用頻度は関係無いとすり替えられているため回答にはなっておりません。
バッテリーを長持ちさせるには?
「できるだけ使い切ってから充電した方が充電回数を減らすことができるので長く使うことができます。(中略)寿命を短くする場合が多いです」
バッテリーの種類により違い、最近のノートパソコンに付いているバッテリーは携帯電話などと同じリチウムイオン(ポリマー)が使われている為、使い切らず充電した方が良く、満充電を長時間続けていると寿命が縮むとバッテリリフレッシュ屋ベイサンにて解説。アップル・バッテリーには充電回数の考え方について解説有り。
無料の質問回答場所で有り、誤りが有れど責任は無いものの、これを無責任に広めてしまうgooやアメーバは判断の無い妄想自己満足的な考え方と言えましょう。サブタイトルもひどい。
- 節電のつもりが、PCに悪影響を?!
- 一番壊れやすいのはノートPCのバッテリー
節電のつもりでPCに悪影響が有るかは誰にも判らず、ノートPCのバッテリーは故障では無く消耗や経年劣化。バッテリーが壊れる現象を古典的に考えるなら、なぜノートパソコンがバッテリーを認識しなくなったのか、なぜ火を吹いて爆発したのか、などの何故?から入らねば故障という定義はございません。
パソコン修理に必要な思考は禅とクオリティ
著書ではオートバイの修理技術を古典的として解説しており、バイクの修理に必要な部品を積んでアメリカを縦断か横断した記録。
パソコン修理に置き換えると実は古典的な思考は必要無く、かと言ってロマン的な考え方も不要。必要な事は落ち着いて冷静に考え判断し作業するという、本文で所々に出て来る禅に似たもの。
電源が入らずマザーボードの交換に基板の構造やチップセットの役割など関係無く、なぜ電源が入らないのかさえ判ればよろしい。マザーボードの交換で解決しアーキテクチャなどは無関係。
どうしてハードディスクがクラッシュしてしまったのか。その前を辿ると、なぜハードディスクが認識しないまたは読み込めなくなってしまったのかを分析する必要も無く、ただHDDを交換して動けばよろしい。ここに古典的やロマン的は一切無く、ただ冷静に判断し落ち着いて部品を交換するという、やれば誰にでも出来る事です。
何が言いたいかは、パソコンの修理に自称を含むPC上級者も自称初心者は関係無く同等。ビスの外し方と戻し方、ケーブルの外し方と接続方法、英語のマニュアルでも写真を見て配線すれば良く、パソコンの修理技術に高等な知識など役に立たず、必要な事は禅と経験とクオリティの探求。
まだ全部読んでいない為、クオリティについて著書を理解してはおりませんが、古典的とロマン的が合わさりバランスが取れる事でクオリティが生まれる。但しこれに当てはまらない事がパソコンの修理技術。経験による無心で作業してしまう為、どちらも要らずただクオリティ(この場合は品質に置き換える)となる、と私は考えます。
本文に有るクオリティは今読んでいる途中に有り、ギリシャ神話とか出てくるので読み終わっても理解は出来ないかも知れません。
禅とオートバイ修理技術
私は関係者の中では本を読まない事で有名というか言い触らしており、過去に読んだ実用書の類は数冊。パソコン関連ではDELL世界最速経営の秘密のみ。その他5冊程度(SEO2冊、脳の本2冊、孫子の兵法1冊)。
なぜ今回、難解な哲学本を読んでいるかは、住太陽(すみ・もとはる)が勧めており、彼の記事に古典的な思考が有った為。
何かを勧める時にはロマン全開な説得が多く有るものの、禅とオートバイ修理技術という本を勧める住氏の作文はそうでは無く、理論的に説得される内容となっております。もちろん感情も有るけれど。
あなたは「Zen and the art of 〜」を知っているか? | 住 太陽のブログ
http://www.motoharusumi.com/あなたは「zen-and-the-art-of-〜」を知っているか?
内容は哲学や神話が出て来たり難しいものの、半分はバイクでキャンプしまくる旅の話。私はオートバイに興味は無いもののそこでは無く、著者の考え方や疑問に対して深く考えさせられる本となっております。
無い頭をオーバークロックし、冷却は水冷(麦焼酎・二階堂※ロック)が主で、朝方勝手にシャットダウン(寝るともいう)しておりますが、先日下巻が手元に届いた所。
1冊800円近くしますが1度で理解出来る程の内容では無く、何度読んでも判らないと思うため、一家に一冊有っても良いでしょう。
読み進めるポイントをいくつか。
- 半分はバイクの旅の話、半分は筆者の哲学
- 前半に出る「シャトーカ」の意味を知っておいた方が良い
- 「パイドロス」が読み進めると判ってくるかも知れない
- 一度で理解しながら読もうと思うと進まないまたは続かない
- 精神的に弱っている人間が読むと更にはまる可能性有り
シャトーカとは筆者曰く、これ以外の言葉が浮かばないとの事。注釈されている野外文化講演や哲学講義という意味とし、後から何度か出るため覚えておいた方がよろしいかと。パイドロスに興味を持って読むと面白いかも知れず。
盆休みで暇な時間が有ればどうぞ。と締めようと思ったものの既に連休を過ぎており、たまにはパソコンの電源を早めに落としてどうぞと致します。
私は睡眠時間を削り睡眠学習さながらに進めており、おそらく3割も理解していない。なぜ3割と言えるかは、ロマン的で有り分析はございません。
あなたは「Zen and the art of 〜」を知っているか? | 住 太陽のブログ
http://www.motoharusumi.com/あなたは「zen-and-the-art-of-〜」を知っているか?
もう20年ほど前の話ですが、長野県のさる禅寺で1セット5泊6日の禅修行を3回ほど(2回だっだったかも)受けさせてもらったことがあります。
当時は10代で、食事が精進料理で動物性蛋白皆無+量が少なく常に空腹であったのと、初心者相手なので加減してはくれてるのでしょうが、早朝の坐禅で住職に警策で叩かれると痛過ぎて死ねるレベルだったことだけはうっすら覚えてます。
えっ、悟り、ナニそれ美味しいのw
ダメだこいつ・・・早く何とかしないと
ヒツジ先輩が読んだ本の中で私も読んだことがあるのは孫子、2500年も前に書かれた古典なのに、今なお通用する実用書とかどんだけだよと思うのですが、これも若い頃に読んで、なんて言うんですか、あの独特の文体というか言い回しが厨二病に良くなかったらしく、黒歴史の量産に多大な貢献がありました。
孫武さんゴメンなさい。
他、興味深く読ませていただきましたがどうしても気になった点が1つ・・・
>冷却は水冷(麦焼酎・二階堂※ロック)
どう考えても燃料です。本当にありがとうございました。
孫子の兵法は読了したものの正直6割程度しか分からず。
内容は商売に通ずる事が多く有り、本物の経営者が理解すれば良い企業が出来ましょう。私はサラリーマン大好きな為、黒歴史を刻まぬよう自粛する次第。
禅とオートバイ修理技術は孫子の兵法どころでは無く難解で、答えが出ない上に出せないという。出た答えが派生し、派生した答えが枝分かれして延々と続きましょう。負けず嫌いは読んではならない本かも知れない。
余談ですが、大手清掃会社(ダス○ン)に就職した友人の話しでは、某宗教まみれで朝礼でお経、ダイレクトメールの最後には「合掌」の二文字。研修は一週間ほど京都の某デカイ寺で便器を手荒いなど意味不明な修行を7日間するそうな。私なら半日でキレて帰る自信有り。
焼酎は二階堂またはいいちこ。魔王、鳥飼、神の河、森以蔵、いずれも美味いけれど、これらは普段飲みするにはロマン的過ぎる。1晩で5合から一升飲む為、経済的な理由が有る古典的な思考。では有りませんな。気が向けばどうぞ。禅とオートバイ修理技術。