P55とH55(57)の違いを初心者用に分かりやすく図解

2010年8月17日

Core iシリーズからCPUの構造が変わり混乱は最近の話。

その辺りはCore i7とi5とi3の性能や機能を比較し図解を御参照戴くとして、今回はP55とH55の違い。いずれもLGA1156、Core i3とi5そしてi7の800番台が対象。

初心者用として、かなり簡単にして図解申し上げます。

参考リンクが多い為、ラストでまとめて貼ります。

前置きが長くなりますが短めなので全部読まれる事をお勧めします。

  1. インテル チップセットの型番と規格の違い
  2. LGA775までとLGA1366からの違い
  3. P55とH55の違いを初心者用に分かりやすく図解
  4. BTOパソコンでP55とH55を選ぶ判断基準

 

インテル チップセットの型番と規格の違い

先にインテルのチップセットの歴史からと行きたい所ですが、旧規格を知っても今後役立つ可能背は皆無なのでWikipediaより一部引かせて貰います。

  • Intel 800 チップセット(845~875)
  • Intel 900 チップセット(915~965)
  • Intel 3シリーズ(G31、P35、X38など)
  • Intel 4シリーズ(G41、P45、X48など)
  • Intel 5シリーズ(H55、P55、X58など)

800番は無視し、900番台は私が本文やコメントで良く出すこれを書いているPCに搭載の915、など4~5年前の規格でLGA775。

Intel3、4シリーズとされている規格はCore2DuoやQuadが載る1~3年前のLGA775。

Intel5シリーズから、Core iシリーズCPUが載るLGA1156、1366となっております。

 

LGA775までとLGA1366からの違い

妙な分け方をしておりますが、良く有るCPUのコードネームで分けられても10人中9人は判らない。上のチップセットで言うと、インテル4シリーズ以前と5シリーズ以降のラインで、先にX58の違いから。

LGA775までとX58の違い

PCマニアから見ると盛大に茶を吹きそうですが気にせず。

旧規格(Intel4シリーズ以前)のマザーボード

ノースブリッジ(北橋と表記)という上側に配置されているチップと、サウスブリッジ(南橋と表記)の2つのチップセットでコンピュータが制御されます。

ノースブリッジは高速な物、例としてメモリやグラフィックなどCPUの処理と連動に近い部品が接続されるチップ。サウスブリッジは低速な、HDDやUSB、その他LANや光学ドライブなどを制御するチップ。CPUはノースブリッジを通して他の部品と連携するわけです。

映像出力はマザーボードから直接出力しているオンボードと言われるグラフィック。グラフィックボードはPCI-express(x16)の事です。オンボードならマザーボード(チップセット)が映像を、グラフィックボードを使えばそちらから映像出力となります。

X58(LGA1366、Core i7 900番台)のマザーボード

ノースブリッジの名前をX58と書いておりますが、ここからMCHとは違うIOHに変わったそうな。アルファベットは覚えなくとも結構。もう使いません。

2つのチップセットが制御しておりますが、メモリのコントローラがCPU直接になっており、ノースブリッジの位置付けに有ったものはPCI-Express(グラフィックボード)の制御が主な役割に。

Xが付くとハイエンド(廃で終わっているPCユーザ用※注:嘘です)用となっており、一律グラフィックは増設前提で、グラフィックボードが無ければ映像出力は出来ず。

 

P55とH55の違いを初心者用に分かりやすく図解

CPUのシリーズ名やLGAの数値などをBTOメーカーで見ていると、マザーボードが2010年8月現在で2種類有る事に気付くかと。PとHの違いで、P55とH55と有ります。上位はP57やH57のように数値が上がる。

何が違うかは主にグラフィック機能の有無。

P55とH55の違い

先にX58と比較すると、いずれもノースブリッジが消えております。

サウスブリッジの制御は変わらないものの、ノースブリッジの制御がCPUの中に入った為。外から見ると変わりませんが、映像をマザーボードの部品(チップセット)は出力無しに統一されております。

P55はCore iシリーズの700と800番台用でグラボ増設が前提

右の図はCPU図解からの使い回しで顔のマークがGPU(グラフィック)を表現。

Core iの700と800番台はGPUが内蔵されておらずマザーボードにも無くなっているため、必ずグラフィックボードの増設が前提となっております。

H55はCore iの500と600番台、オンボードならぬインCPU

H55は映像出力がマザーボードに付いており、CPUに内蔵されたGPUにより、旧規格でいうオンボードのような使い勝手で映像出力が可能。グラフィックボード無しで映像が出せ、グラボ増設も可能。

CPUの性能や価格と比例しP55と比較すると安価な事が多い理由は、小難しい性能が省かれている程度で速度に違いは無いという噂。ベンチマークが有ったもののリンクが切れており噂と致します。

以上のように、グラフィックがチップセットからCPUに移された為、CPUにグラフィック機能が無ければマザーボードの映像出力は使えないという。

当然では有るものの今までオンボードグラフィックで有ったため、初心者に限らず最近のPC事情を御存知無ければ分からない状態に。インCPUとなっております。

 

BTOパソコンでP55とH55を選ぶ判断基準

そんなものは有りませんというか、モデルを選んだ時点でマザーのチップセットは変更出来ないため気にしなくてよろしいかと。

  • Core i3やi5の600番台で安めの構成ならH55
  • Core i5の700番台やi7ならP55
  • グラフィックボード搭載が標準ならどちらも有り得る

購入後に保証が切れて改造する際、CPUをアップグレードするか否かなら問題か。しかしそれもグラボ増設前提なら問題無しと言えましょう。

気になり調べたものの、これらの図解で納得出来るなら気にするなという事です。私も良く分からず調べながら書いたものの、簡単な違いのみでは大差無しとなりました。

これ以上詳しく書くつもりは全く無いので、求められるなら調べてブログなどにまとめ、コメントでURLをお知らせ有れ。リンクさせてもらいます。

<参考ページ>

コメント(2)

3行で言うとw

グラボとかイラネ → 安いのがいい → Core i3~i5 600でOK → H55
グラボは付けたい → 20万とか無理 → Core i5 700~i7 800 → P55
最速こそ我が人生 → カネならある → Core i7 900 OC上等 → X58

ってことでOK?


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BTOパソコンの元修理担当。ハードウェアに超詳しいワケではありませんが、どうしたら故障するのか何となく解るので壊れにくいパソコンを紹介します。