2013年最初の日曜は本日6日。
年末年始はPC関連のニュースサイトで結構多めに更新が止まっており、新情報が入り難い時期。趣向を変えてというか苦し紛れで、昨年を様々な視点でまとめている記事を紹介しつつ突っ込んで参ります。
日曜だけれども、ネタが無いので2012年まとめのまとめ5つくらい。
代表的なノートPC10選
宣伝かと思いきや、そうでも無い良記事。
2012年を代表するノートPC10選 (1/2) - ITmedia
http://www.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1212/31/news020.html
見出し毎に要点を一行にして行くと
- Retinaディスプレイ採用MacBook Proの画面が美しい
- 約875gのUlltrabook「LaVie Z」はインパクト絶大
- IvyBridge搭載ノート続々発売、女性向けノート「Floral Kiss」
- Windows8発売により時代はハイブリッドPCへ
- 大画面モバイルの進化に期待できる「LaVie X」
やたらNEC寄りに見えるのは、私がNEC嫌いだからでしょうな。
RetinaはAppleがiPadなどで採用している高精細液晶パネルの事で、ITmediaで取り上げられているMacBook Proは220ppiとの事。
具体的には、Windowsパソコンが96ppiなので2倍以上。どこが2倍以上かは、1インチ(約2.54cm)にドットが96個か220個かという違い。
MacやiPadはハードウェアとOSをアップルが作っている為に可能なのでしょう。ドットが増えても高精細に対応しなければ意味が無い。
2012年のノートPCで大きな出来事はIvy Bridgeが春過ぎに発売された事。デスクトップPC用のIvy~は、私は未だにダブルグリスバーガーが気になっており、ノートではその心配は無し。
秋過ぎにはWindows8が発売。デスクトップPCには出来ない画面の取り外しや折りたたみがノートでは可能という特徴。
全体的にウルトラブックが多くなっておりますが、私は正直、ウルトラブックの何が良いのか理解不能。
それは締めで書かれているこれら方が気になる為。
ほとんどの製品はユーザーによるバッテリーの着脱が行えず、メモリやストレージの増設や交換もできない。ユーザー自身によるメンテナンスが事実上不可能な場合が多い
ノートPC修理の高額さは見に染みて知っており、保証は多くのメーカーが伸ばせて3年。金を積めば5年も有るけれど、そこまで保証に金を出すなら3年経過後に買い換えた方が良いだろうと。価格は下がり性能は上がる為。
ノートPCで比較的故障し易いパーツは、HDD、メモリ、マザーボード。マザーは諦めるとしても、メモリやHDDなど数千円で交換出来る物の故障でノート本体買い換えは狂気の沙汰としか思えない。
個人的にUltrabookは1~2年で使い倒しつつ、最新機種を短いスパンで買い替えていくのも悪くないが、
これが普通の考え方なのか、私がケチまたは貧乏人過ぎるのか。
ノートPCも安くなったとは言え3万円はする高級品。HDD交換やメモリ増設出来ず、やばい物になるとメモリがオンボードなウルトラブックは正直普及して欲しくないけれど、多くの消費者は見た目重視なのでしょうな。
ベンチマークで振り返る
マニアックなのでスルーしたかったけれど、一応これも。
ベンチマークテストで振り返る2012年のCPUとGPU (1/3) - ITmedia
http://www.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1212/31/news010.html
ノート編でも書いたけれど、Ivy Bridgeのデスクトップ用CPUはハンダ(溶接)では無くグリス(溶剤)によるヒートスプレッダへの熱伝導。
上は数あるグラフから消費電力の比較を拝借。3千番台がIvy~、2千番台はSandy Bridgeで、性能差は若干Ivy~が勝るものの消費電力は大きめ。
自分のメインPC(マザーボード)がもし2012年後半に故障したならSandy~を選ぶだろうかと考えた事が有るけれど、CPUやGPU性能以外にチップセット(インテル7シリーズ、主にUSB3.0やThunderbolt)の恩恵が大きく、今更Sandy~は無いかと感じております。
3ページ全体より要点を引用。
- インテルのIvy Bridgeは32から22ナノメートルへ、内蔵GPU強化
- Thunderbolt(PCI Expresse準拠)で外付グラフィックカードも可能
- 2013年はHaswellがリリース予定
- AMDのCPU(APU)はアーキテクチャがBulldozerからPiledriverへ
- グラボは28nmへの移行で省電力性やパフォーマンス向上
- シングルGPUでも2560x1440が可能に、対応モニタも発売
- AMD、NVIDIA共に自動オーバークロック機能を搭載へ
- 簡易水冷の時代、コンパクト自作PCの普及
個人的には3D処理をぬるぬるやるような使い方をしない為、特にグラフィックボードの情報は興味が無く見ていなかったけれど、このまとめを読むと何となく何が有ったのか判った次第。
こういう話に興味が有るのは一部のハードウェアオタクやマニアくらいなレベルなので、リンク先の元記事を読めど意味が解らなくて普通なのでご安心有れ。
秋葉原の10大ニュース
秋葉原で起こった出来事をAKIBA PC Hotline上で読者投票。
アキバの2012年10大ニュース投票結果発表
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/docs/sp/20121229_580658.html
上位3つを引かせて貰います。
- 1位「Windows 8が発売、DSP版はセット購入の制約なくなる」
- 2位「Ivy Bridge発売、深夜販売時は400人以上の人が集まる」
- 3位「PC関連ショップやショールームが複数閉店」
発売直前に知り驚いた事は、Windows8のパッケージが廃止になり、DSP版が単品販売(パーツとセット)が無くなった事。
蓋を開けてみると、マイクロソフトが自社での直接サポートを放棄したいから、と邪推しておりますが如何かと。
Ivy~発売の行列は当然ながらデスクトップCPU、ダブルグリスバーガーの方。Sandy~の時もチップセットに不具合が有ったけれど、初物には手を出さない方が無難という事例がここでも発動したわけですな。グリスで気にならないなら良いけれど。
3位はクレバリー倒産と、パソコン工房撤退と同時にFaithが移転し規模の縮小。個人的にはこれが最も印象に残った2012年の出来事。
4位以下も気になった出来事を一部省略しつつ抜粋。
- 5位:IntelがSSDの安値モデル投入、128GBクラスは7千円割れ
- 6位:HDDの相場はタイ洪水前の水準に戻る(2012年10月頃)
- 14位:Androidタブレット値下がり、1万円以下のモデルも登場
- 20位:5GHz系無線LANが高速化、「11ac技術」で600Mbps
インテルSSDの120GBが8千円を割れた頃、240GBが14千円を切っておりメインPC用に迷いつつも購入。翌月にはサブPCにも搭載。
HDDはタレコミを頂戴し価格コムで最安を見ると、洪水前とまでは行かないものの、1割増し程度まで価格が戻っておりました。
AndroidタブレットPCは冗談で購入しても良い価格へ。私は2月頃にドコモでGALAXY Tabを契約し所有しております。
20位のacは未だにバッファローとロジテックが小出しにしている程度。何故かと思い調べると、まだ規格化されておらず、日本では2013年3月になる予定との事。1GHzを超えるらしい為、実測でそこまで行けば有線LANが要らなくなりそうですな。
ショップ店員が振り返る
5つの中でこれが最も読み易く面白いと思う。
年末特別企画 ショップ店員が振り返るこの1年
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/docs/sp/20121227_580476.html
情報量が多いので気になった箇所のみ引用にて、パーツ編より。
自作系に関しては、ここ数年の傾向なんですが、みなさん、安定したパーツを選ぶというか、口コミで評判になっているパーツやランキング上位のパーツを選ぶ傾向が強くて、以前のように自作で冒険をしたいという方は減りましたね。
自作PCは趣味の世界。ハードウェアオタクでは無い、例として私のような人間はまず価格コムのようなランキングサイトを参考にしており当然と思っておりました。
Amazonやヨドバシなどの送料無料が便利過ぎ、ランキングサイトやレビューを参考に通販になってしまう事も有りましょう。店員に聞かなくとも、口コミ掲示板や質問サイトで聞けば有る程度は判る為。
ビデオカードとPT3編より。
Radeonの流れが来たのかなと思っていた時に登場したのがNVIDIAのGeForce 600シリーズ。それまでの劣勢を跳ね返し、今年1年を通して非常に売れた製品になりましたね。
ここまでの情報を読み込むと、高性能グラボに興味の無い私でもGeForceの600シリーズは良さそうと解るほど評判がよろしいようで。
PT3があまり売れていないのが印象に残っていますね。(中略) PT2の環境からリプレースするのが面倒だという声が結構多かった
PT3とは地デジやBSなどを最大4番組録画出来たりする高機能なTVチューナ。特長はコピーガードが無効になってしまう為、B-CASカードが付属しない点。あとはわかるな、な商品。
PT2で満足している人はPT3へリプレース(置き換え、乗り換え)しない、という事は行き渡っていると見るべきでしょうな。
今見るとPT3はAmazonで普通に在庫で販売中。PT2の頃は出た直後に完売していた凄まじい人気商品。上級者向けなので導入するなら先に情報を集めましょう。
SSD/HDD編より、2件まとめて。
去年より断然SSDを選ぶ人が増えました。今の主流は128~256GBなので、来年はもう一段階容量がアップすると良いなと思っています。
今年は、HDDよりもSSDが販売数のランキング上位に来るようになってきたというのが印象的でした。去年までは確実にHDD>SSDだった
SSD容量がもう1段階アップとなると、次は480~512GBの値下り待ち。2013年1月上旬現在の最安は28千円くらい。普及価格が1.5万円以下とするなら、年内に約半値は厳しいかと。
現状は120~128GBや240~256GBで足りる人が購入している段階。当サイトの独自調査では、500GB以上必要と感じる人が結構多め。SSD普及の本番は500GBクラスからになりそう。
Windows8編より。
- 安価なタッチ操作対応のディスプレイが登場してくれることを期待
- Windows 8も期待したほどは出ませんでした
- 怒涛の深夜販売が記憶に残っています (中略) え、結果?、いやぁ、聞かないでください
安価なタッチ操作対応ディスプレイ、これに尽きるかと。逆にこれが出来なければいつまでもWindows8のお触りタイル(モダンUI)はお預け状態。
一般的には「タッチ操作はノートPCでやるものだ」と思うかも知れないけれど、個人的にはデスクトップPC(デュアルディスプレイ)でやるものと感じております。
アスキーの2012年まとめ
ラストはアスキーの2012年まとめ記事より。
ASCII.jp:【2012年まとめ】Windows 8発売もPC市場は苦戦が続く
http://ascii.jp/elem/000/000/754/754539/
引用しつつ突っ込んで参ります。
IDCジャパンの市場調査によると、2012年度は序盤こそ好調だったものの、第2四半期以降は急減速し、Windows 8が出た今に至るも回復していない。
JEITAの調査では、(結果が出ていない12月を除き)2012年は7月と11月が前年割れ。但し、DELLなどが入っておらず偏っており、IDCの調査もどこか偏っているだろうと予想。鵜呑みしない方が良い例。
しかしWindows8発売後の11月からは、POS販売データや出荷台数など複数の集計で前年割れしており、犯人は間違い無くWindows8。
最後の基調講演でスティーブ・バルマーCEOがWindows 8をアピールしたものの、特に盛り上がる話題もなく、淡々と新製品を紹介して終わった。
これはWindows8が原因では無く、現マイクロソフトCEOがビル・ゲイツ氏より提案が下手という意味。思い起こせばWindows95の頃は、やたら何か期待させる感がございました。
続いて日本のノート市場縮小というHPの例。
ENVY 14には日本語キーボードモデルが存在せず、英語キーボードモデルだけである。
売れないから作らない、作らないから売れない。英語圏と比較し日本語(キーボード)の市場の小ささを考えると仕方の無い事かも知れない。
後半では、HPやAcerは日本語キーボードを減らしており、DELLなどは製造を続けているけれど、今後はHPのような方針になるかも知れないとの予想。
数年後には、パソコンを使う人はデスクトップPC、携帯端末で良い人はタブレットPCやスマホ。ノートを利用する人が珍しい存在になるかも知れない。日本では。
3月以降は4つ目までに書いた内容とかぶっており、最後に近づくほど内容が薄くなっている気がするのでここまでとしましょう。
私は文字嫌いなので、この辺りで気分が悪くなって参りました。
「アキバで見かけたPC萌えキャラ人気コンテスト」結果発表
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/docs/sp/20121228_580581.html
今回の山田くんは6位相当。山田くんが残る限りクレバリーは不滅と言いたいけれど、既に店はもちろん、通販サイトも無くなっております。
ユニットコムが吸収すると予想していたけれど、さすがに息切れか。
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