3D対応のパソコンは来るのか?
というタイトルにしようかと思いましたが、来るかどうかを見ようと各所で調べると、その方式や仕組みの複雑さに呆れて書くのやめようかと思った程です。知ってしまえば大した事は有りませんが情報が少ない為か、かなり混乱したので先に要点から参ります。
後で一緒に混乱しましょう。
先日、3Dは酔うかも知れないと言う阿保な記事を書いたばかりですが、今回は真面目です。ASUSやマウスコンピュータのみならず、NECや富士通も本気でやるらしい。
3Dステレオ(3D立体視)の仕組は大きく分けて3種類
先に、OKWaveの回答者(3Dメガネの仕組み)が素晴らしく詳しかったのでまとめつつ、私でも解るように説明を書いて行きます。
アナグリフ(赤と青の昔からある方式)
立体視と言えば私の知る限りでは、左右に赤と青のフィルムを入れたおもちゃの眼鏡で見るアナグリフ。最近、Googleがアナグリフの立体視を採用したと何かのニュースで読んだ覚えが有ります。
赤と青を左右の目の前に。立体視対象の何かを赤と青の二重に描けば錯覚で飛び出して見えます。フィルタというかセロハンのような薄いものが厚紙のメガネに貼ってあるやつですね。
偏光板方式(NECが6月に発売する一体型PCで採用)
アナグリフなどとは違い一気に高度になり、モニタの横のラインを行として、モニタとメガネ側でその行が左右の目に入り立体的に見えるという仕組み。
ITmediaが分かり易い画像を載せていたので、それを見た方が分かり易い。後程。
フレームシーケンシャル(NVIDIAが推奨)
NVIDIA(エヌビディア)が最近やたらと3D3D言っているなと思えば、メガネなど一式が結構高価かつ最もきれいに立体視出来るらしい方法。
モニタは左右の目用映像が高速で入れ替わり、並行して何とメガネ側のシャッターが左右交互に入れ替わるという、そこまでやるのかと驚きの方式です。NEC大丈夫でしょうか。
もう一つ、裸眼で3D映像になるというシャープの技術が気になり調べた所、モニタに偏光フィルタを貼った状態で左右の目に入る映像を映すそうです。2D映像は表示できないでしょうな。
NECのバリュースターNが3D対応の一体型パソコン
6月に発売予定とニュースサイトから情報が飛びまくっておりますが、予想価格はNECにしては安めなのか22万円前後。有名メーカーのパソコンも安くなりましたね。3年前は平気で40万とかしておりました。
「VALUESTAR N 3D対応モデル」6月下旬発売 - ITmedia +D PC USER
http://plusd.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1005/27/news017.html
仕様を引かせて貰い箇条書きします。
VALUESTAR N 3D対応モデル
- モニタ:20型ワイド液晶ディスプレイ(1600x900)*偏光板方式
- OS:Windows 7 Home Premium 64bit
- CPU:モバイル Core iシリーズの新モデル
- メモリ:4GB
- HDD:1TB
- 光学ドライブ: Blu-rayドライブ(Blu-ray 3D対応)
- その他:Office Home and Business 2010、地デジ など
- 付属:偏光メガネx1、PowerDVD 3D など
更なる詳細はITmediaをご参照あれ。かなり詳しく解説されておりますが、最後に有る偏光板とフレームシーケンシャルの図解が大変分かり易い。
富士通も夏モデルに3D対応パソコンを発売準備中
富士通は何方式か書かれていませんが、3D対応パソコンかつ3Dの映像を撮る事の出来るパソコンを発売するようです。富士通幹部様のコメントより。
NEC、富士通 3D対応パソコン 「激安」歯止め - SankeiBiz(サンケイビズ)
http://www.sankeibiz.jp/business/news/100527/bsb1005270504005-n1.htm
同社は「見るだけでなく、撮影するという新たな楽しみを付けることで、他社と差別化を図りたい」(幹部)とアピールする。
撮影とは凄いdすね。
パソコンなのか家電(ビデオカメラ)なのかテレビか良く判らなくなって来ております。富士通では有りませんが、某大手から差別化を図りたいとする真意が産経BIZ2ページ目のラストに書かれております。
国内各社は「当初想定した価格を付けづらくなった」(大手幹部)としており、発売前から価格競争に陥る悪循環に直面している
ASUSがいきなり国内で安く出してしまったので、折角ネットブックなどの価格競争から抜け出せると思ったらまたかよという状態に。ナショナルブランドはパソコンから手を引いた方が良いのでは無いかと思いますが如何に。
パソコンを3D対応にするには何のパーツが必要なのか?
ここからが混乱ポイント。自称初心者にはきついかも知れませんが、私も新製品などは初心者と変わらない程度なのでよろしければご一緒致しましょう。
バッファローから3D対応のブルーレイが発売
3D映像が楽しめる USB 3.0接続のブルーレイドライブ - MdN Design Interactive
http://www.mdn.co.jp/di/newstopics/13440/
3D対応のブルーレイドライブ、しかもUSB3.0(規格速度は2.0の10倍くらい)で参上。3D対応はモニタとメガネの事であって、後はグラフィックカードやCPUの性能によるものと考えておりましたが話がやや違います。こちらはもっと解りません。
既存DVDを3Dで楽しめる(略)PC用DVDドライブ|バッファロー
http://buffalo.jp/products/new/2010/001144.html
3D映像は大量のデータが必要なため対応ドライブとして発売したのでしょうか。付属するCyberLink PowerDVD 9をメーカーサイトで調べると3Dの動画を再生可能と有り、これも指しているのかも知れません。
NVIDIAより「ブルーレイ3D」をサポートしたドライバがリリース予定
3D対応では無く、やたらとブルーレイスリーディーという言葉が目に付きます。
【PC Watch】 NVIDIA、Blu-ray 3Dをサポートしたドライバ256シリーズ
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20100525_369282.html
何がどのようにアップデートしたのか。
NVIDIA 3D Visionを用いたBlu-ray 3Dをサポートしたのが大きな特徴
NVIDIA 3D Visionとは、先に出たNVIDIAお勧めのフレームシーケンシャル方式が使えるという意味でしょう。まだベータ版なので安全に行くなら待ちですが、アップデートする事でGT240以上のグラボで3Dを楽しめそうです。
しかし気になるBlu-Ray 3Dとやら。やや古めですが、今年1月に書かれた小笠原先生の解説にBlu-Ray 3Dの解説が書かれております。
【笠原一輝のユビキタス情報局】 Blu-ray 3DをPCで楽しむための要件
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/ubiq/20100122_343853.html
6割程度読み進め斜め読みに変更。難しすぎて意味が解りません。
最後付近のNVIDIAとインテルとAMDの辺りが今回の3D対応に関するメガネや再生について。嫌になるほど詳しく書かれておられます。失礼。
初心者用に解説出来る方が居られたら、ぜひコメントやトラックバックお願いします。
マウスコンピュータが分かり易く3D対応を表記
ここまで読むとマウスコンピュータの3D対応はフレームシーケンシャル方式だと一発で見抜ける程の3Dマニアになっているかと思います。
ニュースリリース 2010年度|マウスコンピューター
http://www.mouse-jp.co.jp/company/news/2010/news_20100524_01.html
株式会社マウスコンピューター(代表取締役社長:小松永門、本社:東京都)は、パソコンの3D化を促進することを目的とした「3D-PCロゴプログラム」 を発表します。
勝手に3D-PCロゴプログラムなど名乗るとは天晴れとしか言いようが有りません。見た目だけで言えば判りやすい。分かり易ければ私ら買う側にしてみれば何と言い張ろうとどうでも良い事。
しかしマウスコンピュータ、単に自己主張しているのみでは無し。引用にて抜粋。
「3D-PCロゴプログラム」賛同パートナー各社のコメント(50音順)
- エヌビディア コーポレーション 日本代表 兼 米国本社ヴァイスプレジデント
- LGエレクトロニクス・ジャパン株式会社
- サイバーリンク株式会社 代表取締役社長
NVIDIAにまで賛同されたと来れば3D-PCロゴプログラムを名乗るには充分。別にどこのBTOメーカーが勝手に何と名乗ろうと自由ですが、先にやったもの勝ちは大有りでしょう。
ナショナルブランドでは価格競争で苦戦しつつNECと富士通が参入。BTOメーカーは今のところマウスコンピュータ以外聞いておりませんが、もしかすると3Dモニタで当然の時代が来るのかも知れませんね。私は要りませんが。
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