Windows7の発売待ちで、買う側も売る側も困る時期。
以前、調べつつ書いた、普通のノートとネットブック(ミニノート)の中間になる「CULV」が出て来ました。この名前どうにかならないものでしょうか。覚えづらく馴染みにくい。
CULV(Consumer Ultra Low Voltage)とは
https://bto-pc.jp/select/bto-pc-359.html
海外やフライング、漏洩で製造されているという情報は時々ありましたが、ようやくスペックを正式に発表しています。レノボも出ていますが嫌いなのでスルー。まずは大御所のDELLから。これは安い。
Dell、CULV搭載ノートPC「Inspiron 11z」発表 - ITmedia News
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0908/21/news022.htmlInspiron 11zは「Netbook並の携帯性」と「従来のノートPC並の性能」を併せ持つという。
2009年08月21日 09時39分 更新
見た目はミニノートにも普通のA4サイズのノートにも見えますが、ネットブックより多少大きめです。スペックを一覧しましょう。
CPU:Celeron M ULV 723 (1.20GHz、1MB、FSB:800MHz)
メモリ:2GB
光学ドライブ:無し
液晶モニタ:11.6インチ
厚さ:25mm
重量:1.4kg
バッテリー:3時間以上
価格:399ドル(約4万円)
Celeronでバッテリー3時間(以上)という書き方が気になります。
以前ネタにしたJEITA測定では無いと見れば、JEITA基準で言う6~8時間レベルなのかも知れません。DELLとHPはJEITAの表記を使っておらず、そういう意味では信用できます。
価格は日本に来ると多少高くなるため、5万円前後でしょうか。
8月末から英国、フランスでも発売とあるので日本はやはり10月か。
日本と海外の大きな違いはWindowsへの依存度です。米国などで普通にLinux(Ubuntsuなど)が標準になっていることに対し、日本で同じことをすれば全く売れないし買わない。インターフェイスが日本語では無いことが大きな理由でしょう。
CULVノート MSI X340 に8時間駆動 &値下げの新モデル
http://japanese.engadget.com/2009/08/23/msi-x340-8/
新 X340はバッテリーを4セル( 約3.5時間駆動) から8セル (約 8時間48分)へ、価格を100ドル下げてUS 799ドルに改定したモデル。
by Ittousai Aug 23rd 2009 @ 9:22PM
CPU:Core2 Solo ULV SU3500 (1.40GHz、3M、FSB:800MHz)
メモリ:2GB
HDD:320GB
バッテリー:8時間48分(8セル)
価格:799ドル(約8万円)
こちらは、Core2 Solo と書いてあります。Core2と言えばデュアルコアだろうというイメージが強いですが、Core2シリーズは来年で終息(生産終了)する、Coreiシリーズの踏み台になります。
さすが超低電圧というだけあり、クロック(GHzの数値)は低く、XPを蹴落とすマイクロソフト様と同じ空気を感じさせます。メモリは普通、HDDは大きめ。大きすぎるものはバッテリーです。8セルは単三電池8本分より更に大きい。それで底からの撮影なのでしょうか。
重さが気になりますが、そこまでしてでかいバッテリーにこだわる理由は、Acer(エイサー)やASUS(アスス、アサスなど呼び方色々)を意識し、8時間を超えたいのでしょう。MSIらしい。
ついに日本でも販売開始:デザインとバランス重視のASUS初“CULV”ノート――「U20A」を駆る (1/3) - ITmedia +D PC USER
http://plusd.itmedia.co.jp/pcuser/articles/0908/24/news057.htmlNetbookの次に来るトレンドとして注目されている「CULVノート」(もしくはモバイル・サブノート PC)。ASUSのCULVノート第1弾はスタイリッシュなDVD内蔵モデルだ。
2009年08月24日 16時50分 更新
CPU:Core2 Solo ULV SU3500 (1.40GHz、3M、FSB:800MHz)
チップセット:Intel GS45 Express+ICH9ME
グラフィック:Intel GMA 4500MHD
メモリ:4GB(2GBx2)
HDD:320GB
光学ドライブ:DVDスーパーマルチ
液晶モニタ:12.1型ワイド(1280×800)
バッテリー:8.3時間(6セル)
重量:1.8kg
価格:9万9800円
ここまで来ると何がしたいのか解らなくなります。
10万円ならば普通にCore2 Duoのノートが買えて釣りが来る時代。
あくまでもリーズナブルな価格が前提だけに、20万円クラスのモバイルノートPCと比べるのは酷というものだろう。
やや無理が有る気がします。しかも宣伝記事の如くベタ褒め。 2ページ目にベンチが取ってあったので、興味があればリンクからどうぞ。 これほどハイスペックで高額になると、何が良いのかサッパリです。
適当に解説しましたが、DELLのCULV以外は中途半端。
Core2終息は来年半ば以降なので、まだ1年以上は続きます。
CULVの利点はCPUが低電圧ならではのバッテリー駆動、そして抑えた性能と価格のはずです。それをCore2ソロだとかやっている時点で、やはりインテルはおかしい。
私はてっきり、Windows7を目掛けたAMD潰しだと思っていました。
完全に潰すと独禁法に触れるため、生かさず殺さずのはずですが、この価格帯(4~7万円)のノートにインテルは弱い。Core2(Duo)が目立ちすぎて6万円のCeleronがひどくしょぼく見えてしまう。家電店では滅多に見ませんが、AMDのロゴは普通の人は知らないことが多く、良くも悪くも見えないという算段です。
デルはきっちり分けて来たと見えます。
価格は4万円程度で、Atomよりやや上を狙うラインアップの穴埋め。
MSIはアホなので放っておくとして、問題はASUSです。
ASUSと言えばエプソンダイレクトですが、エプソンもネットブックが不発に終わり厳しいはず。ASUSもAcerにやられて巻き返しを狙うとしたらここになるはずですが、一発目がこれかよと。
MSIは最近ベアボーンより自社製品として出してしまうため、BTOメーカーはASUSやQuantaなどで出して来るでしょう。
8月も終わりに近付き、Windows7の発売まで2ヶ月を切りました。
各社で在庫処分をしまくっているので、アップグレードで良いなら、VistaのUltimate(Windows7アップグレードが無料のPC)を狙うってのも有りかも知れません。
久々ですが、私はどれも要りません。
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