毎年やっていた1年間のBTO PCメーカーまとめ。
昨年は12/31が月曜なのでオマケ記事で濁しており、正月早々昨年を振り返って参ります。2012年のBTOパソコンメーカー関連の大きな出来事はクレバリー倒産。グリス選択や延長保証値下げなどこれからと思った矢先の事。
先程、公式サイトへアクセスすると消滅しておりました。
ドスパラ
昨年もドスパラは良い印象が特に無く、2010年12月頃に延長保証が値上げされた挙句に2012年夏過ぎには送料無料まで廃止。
元から期間限定と書かれていた為、廃止というより元に戻ったと言いたいかも知れないけれど、期間限定を3年以上続けていたので今更感が高くがっかりしております。
たかが2,100円なのかも知れないけれど、私がBTOパソコン購入(相談)の際にドスパラを最初に選択肢へ入れるのは、見た目はマウスやパソコン工房と同額程度でも、延長保証と送料無料で安いと直感出来た為。
「OS無し」を標準構成として他社の量産系BTO PCメーカーより安く見せるやり方は今は無いものの、やはり送料の有料化は痛い。
マウスコンピューターなどは3,150円と更に高いけれど、ドスパラの利点がまたもや一つ減ったと感じております。
私ら消費者やPCユーザには関係無いのでネタにしておりませんが、ドスパラは8月頃に分社化しており、株式会社サードウェーブから株式会社ドスパラへ。改悪はこれが関係しているのか。
通販なので秋葉原のようなマニアックな雰囲気は元から無いけれど、昨年は一昨年より更に固いイメージになった印象。
安さならマウスコンピューター、標準構成の種類や見易さはパソコン工房。ドスパラは高性能なゲーム推奨PCが多い程度。
マウスコンピューター
マウスも昨年はこれと言った新製品や提案が無く、とりあえずクリエイターPCを出して知名度を上げるか程度の情報量。
私はBTOパソコンメーカーの公式サイトでは無く、主にニュース(プレス)リリースから情報を得ている為、流す量が少なかっただけかも知れないけれど。
マウスの利点は、Windows8発売後からほぼ全てのBTOパソコンでWindows7と8の標準構成が並べられており、まずOSから選びカスタマイズへ行ける事。
他のメーカーでは、8用の型番で販売される事が多く7がどこに有るのか分からなかったり。7と8が混在していなかったり。これはマイクロソフトの規制かも知れないけれど。
Ivy BridgeがSandy Bridgeより高性能な割に安めな為か、高性能PCが6~8万円と中途半端な価格帯になっている所も見づらい。これはマウスのせいでは無いけれど。
性能を思い切り低くした激安構成、やたら安いノートPC、高性能な割に自作PCより安くなるミドルタワー。これらマウスの特徴の内、安い系は次のパソコン工房に取られてしまっている気がする。
パソコン工房
パソコン工房2012年の大きな特徴はLesance(レサンセ)シリーズの大量販売かつ大規模な宣伝や露出。本当に大量に売れているかは知らないけれど。
2010年12月から約3万円のノートを予約開始。それからの3万円ノートは私が知るだけでも2012年に3回のモデルチェンジをしており、私も先日購入したばかり。
延長保証は当ブログが始まった当初から変わらず5,250円(または5%)と、現状の量産系BTO PCメーカーの中では最安。
送料も変わらず630円と良心的、と書こうとして一応調べると1月からドスパラと同額、2,100円へ値上げ予定との事。
次は延長保証が値上がる番かも知れませんな。
個人的に意味が解らない事は、パーツなら5千円や1万円以上で送料無料になるところ、PC本体は10万円だろうと送料が有料な点。
なぜかは競合他社と比較された際に価格を安く見せられるからと思うけれど、Amazonやヨドバシが送料無料で顧客を取り込んでいる利点の逆をやるとは何故なのか。
話を戻すと、2012年のパソコン工房(ユニットコム)全体はLesanceシリーズや通常の新製品情報で安定した供給と感じております。
ところでfaithを独立してリンクしておりましたが、もはや昔のようなマニアックなカスタマイズなど面影は無く、パソコン工房など他のユニットコム系と同じなのでリンクを削除。
パーツが欲しいならfaithの通販も有りかも知れないけれど、PC本体はパソコン工房で良いと思う。グッドウィルとかツートップも同じ。
DELL
DELLパソコンは一昨年から他社と同額か微妙に高くなっており、激安が取り柄なデルの良さが全然出ていない一年という印象。
PC本体がやや高い故に送料無料の恩恵が感じ難く、相変わらず延長保証は最高クラスに高額なのでデルを選択肢へ入れる理由がございません。
海外のデザインを日本へ直輸入してしまったようなゲームPC(Alienware)は性能と比較しやたら割高でセンスがおかしく、凄まじい自信で宣伝していたウルトラブックは超高額であれから噂を聞かず。
デスクトップPCで電飾や水冷など変なケースをやりたい人は自作PC。デザインを求める人はアップルや有名メーカーを選ぶ所へ突撃し玉砕しております。高額や高級が良いならデルで無くとも良し。
デルの売り方は、売れている市場(PCの性能や価格帯)へ大量投入し、売れなくなれば引き上げる。これを繰り返すが為に激安になっていたはず。それが全く見えない一年。
現在は知名度だけで売れている気がする為、もしDELLパソコンが安いと思い込んでいるなら他社も比較してみましょう。
DELLの直販サイトは年に数回しか見ないけれど、数年前まで衝動買いしそうになったほどの安さが今はございません。
日本HP
HPはあのごついデザインで良ければノートPCを安定して安く販売する印象。
性能が低くとも激安なノートが良いなら、価格コムを見てLenovoやAcerなどの完成品在庫。高性能で割安なノートならHPと言えるほど。
ちなみに、地デジや3Dなどの無駄になるかも知れない機能の大量搭載が良いなら有名メーカーの型落ちが割安。
しかしHPの難点は送料や延長保証が高め。
私が購入したパソコン工房のLesanceは29,980円で送料無料。上の画像に29,400円のノートが掲載されているけれど、送料3,150円なので最低でも32,550円。延長保証は1万円くらいなので安い機種ほど割高。
というわけで、日本HPでノートを購入するならせめて7万円以上くらいの性能を求める基準にて。それ以下ならレノボやエイサーの完成品が良いと感じております。
今年からの日本HPやDELLが他の量産系BTO PCメーカーより有利な点は、タッチパネル搭載モニタを自社(下請け)製造出来る事。
Windows8はタッチパネルが必須と思えるほど操作性が悪い為、8のモダンUIが今後進化し改善され普及するなら、国内BTOメーカーよりHPやDELLが目立って行くかも知れない。
DELL、HPいずれも8を売りたいようなので7の機種が減少中。7が良いなら選択肢が狭まっている為、国内BTOパソコンメーカーや、ノートならBTOパソコン以外も見てみましょう。
TSUKUMO
正直、ツクモはBTOパソコンをやる気が有るのかと思っているくらい新製品情報が皆無。行けばドスパラなど程では無いものの結構揃っており、若干高額になるけれどマザーなどの型番が判る売り方。
ツクモはヤマダ電機に吸収された後からは、家電やパーツを主に販売している印象がございます。
ちなみに私が最安を求めてパーツを探すと高確率でツクモ。群馬から馬車に揺られ、越境して納品。冗談なので気にせず。
2chなどで良く言われている(と思う)、パーツの型番が判らないBTOパソコンは嫌だ、というなら、ツクモも選択肢に入れてみましょう。しつこいけれど、やや高い。
クレバリーが消滅した今、ワンズやサイコムのような自作代行では無い、分り易いBTOパソコンのカスタマイズは現状ツクモくらい。
延長保証は比較的安い方なものの、相変わらず経年で劣化して行く罠仕様なのでご注意有れ。
FRONTIER
フロンティアと言えば、他社と同じ構成でも万単位で高額で「何故こんなに高く売るのか」と不思議になる程。
しかし2012年の春から結構安くなっており、AndroidタブレットPCを当時8千円くらいで叩き売るなど稀に本当の激安商品が出ておりました。
フロンティアもニュースリリースが少なく目に止まる情報は少なかったものの、いつからか届いているメルマガが元気良すぎて鬱陶しく感じております。 解除したいけれどブログ記事のネタの為に保留。
フロンティアのメルマガの特徴は、あからさまな嘘が多く、担当者のサム殿が一人で舞い上がり読者を天才的に白けさせる所。
最近のメルマガより抜粋。
- ”即完売”が続出し、欲しいのに買えないっ!! お叱りの言葉が多数届いております─
- 予想を上回る反響で、欲しかったのに買えなかった─とのお叱りの言葉もいただきました。
- いつも赤字オンパレードで怒られてばかりなんですがなんとお許しがでました!
- 原価割れづくし─赤札だらけの激安品がズラリ。
限定セールで買えなかったからと苦情が多数来るような客質なのか。そのような人はまず居ないと思われ、一体どのくらい大規模な発行部数なのか。
原価割れづくしらしい激安品は安くとも価格コムの最安前後。原価どのくらい割っているのか率で提示して欲しいところ。
話を戻すと、フロンティアも機種によりドスパラなどと同等の性能と価格の物も有る為、選択肢に入れても良いかも知れない。
但し、販売担当はパソコンに関して知識不足と思われ、メルマガは素人と思うのでサポートには期待しない方が良さそう。
サイコム
クレバリーが無くなってしまったのでラストはサイコム。
サイコム2012年の大きな出来事は通販サイトの全面リニューアル。私に言わせるとウェブデザイナーの自己満足による改悪としており、本来のサイコムらしいモデル選びが難しくなっている事。
以前のサイコムはCPU性能と価格から入り、他のパーツを削るか載せるかで総額を財布と相談しておりました。現状は上のスクリーンショットを見ての通り、量産系BTO PCメーカーかと思う有様。
当ブログで紹介している中で、サイコムだけは量産系とは言わず自作代行系としており、PC初心者にはカスタマイズが難しいかも知れない、それがサイコム。
OSは標準で無しなので追加しなければWindowsは起動せず、メモリやストレージ無しでも発注出来る上、そういうPCユーザに好まれる為、おそらく「この構成では動かない」などとは教えてくれないと思う、それがサイコム。
量産系と同じようにやるなら、標準構成のCPUのみに価格を付ける必要は無く、デザイナが何をどう売っているのか判っていない証拠でしょう。
私のメインPCやサブ機は現在自作PCになっておりますが元はサイコム信者。以前の記事でこれ以上触らないと書いた為、このくらいにしておきましょう。
BTOパソコンメーカーの2012年の変化や特徴(まとめ)
2012年はクレバリーが倒産。残りの比較的有名どころと思う国内の量産系BTOパソコンメーカーを一覧。
- ドスパラ=サードウェーブグループ※上海問屋なども同じ会社
- マウス=MCJ>パソコン工房など=ユニットコム※MCJ傘下
- ツクモ、フロンティア=ヤマダ電機
- サイコム=サイコム
大分類するとこのような感じ。
画面タッチ操作前提のWindows8が普及するならデスクトップPC販売は厳しくなり、7の提供が終了すると更に経営は厳しくなりましょう。
クレバリーの後を追う可能性を妄想すると、規模で言えばサイコムが危険。但し、無店舗1拠点なので規模を縮小すると生き残れそう。
ツクモやフロンティアはヤマダ電機が潰さない限り生き残り、PC事業としてBTOパソコンが駄目そうなら、ブランドをどちらかに統一するでしょうな。
私が本当にやばいと思っているのはユニットコムとドスパラ。
来年や再来年とは言わないけれど、3年を過ぎた頃、Windows8が9(Blue)になり10になる頃まで生き残る事が出来るか。
マウスはMCJ直営のようなものなので潰すなら最後。ユニットコムは主力ほぼ全てパソコン事業なので危ない。ドスパラは上海問屋とかエバーグリーンも有るけれど、規模としては小さく事業の穴埋めにはならないかと。
私は昨年のBTOパソコンメーカーまとめでエスパーしておりました。
パソコンの低価格化が進み過ぎ、来年こそどこかが倒れるのでは無いかと妄想しておりますが、競合が多い事は選ぶ(買う)側には良い事。
BTOパソコン関連ネタが尽きぬよう、個人的に全メーカー期待しております。
今年も期待しておりますが、それ以前にWindows8以降のWindowsに期待出来ない為、7ユーザから恒久的に利益を得られる何かを考えた方が良いかも知れない。
有名メーカーなら、法人市場に弱そうなパナソニック(Let's note)とソニー(VAIO)辺りがPC事業から撤退しそうと予想。
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