毎年やっていると記憶しているBTOメーカー1年分まとめ。
以前の記事では2010年と2009年が有るものの既に過去の事。今年はどのような変化が有ったか、私の主観では有りますが参考までにまとめて参ります。要するに鵜呑みしてはならない感想文なので、トリビアの泉でいうタモリの5へぇくらいで。
意味不明にて失礼。
左のリンクより上から。
一応書いておくと並びは人気とか売れ筋ランキングでは無く知名度の順。そのアンケートも古くなってしまった為、取り直した方が良さそうでは有ります。
フェイスはパソコン工房にオリジナルの良く解らない構成なPCが入った程度なので、パソコン工房系として。
長文が苦手なら、最後のまとめで各メーカーを1行にしているので全部すっ飛ばしてそちらをどうぞ。
以下の各スクリーンショットは2011年12月末に撮影。
ドスパラ
1年少々前、2010年10月頃のリニューアルからOS無しの機種が増加、レイアウトも変更。同年12月に延長保証が値上がりし、私がオフラインで友人知人に勧めるメーカーでは優先度が2~3段階下へ。
ドスパラというよりサードウェーブ全体の運営方針が変わっているように見え、2009年に台湾へ進出し今年はリニューアルしたとプレスリリース有り。こっそり撤退しているかと思いきや、上手く行っているのでしょう。
これと言った改善(消費者側が有利になる点)は見られず、個人的には延長保証の値上げが痛過ぎ。突然、約2倍の価格になった事でショックがでかく、悪い印象が深くなっております。
保証を延長せず普通に購入するなら終わらない送料無料キャンペーンは利点。OS無し価格に惑わされないなら他のBTOメーカーとの比較も容易で、国内BTOメーカーでは相変わらず上位に入るコストパフォーマンス。
ドスパラの良さはゲームPCが充実しており、ノートも多少扱っている所。どうしてもドスパラが良い、長年のファン、信者なら私の言う難点は気にならないでしょう。
今年気になった事は問い合わせ返答などの雑さ加減。
他のメーカーへの問い合わせはマウスに電話をした程度なので比較は出来ないけれど、FF11のベンチマークは測って知らせると言いつつ放置。修理に出したグラボは1ヶ月以上経過しておりますが未だに返って来ないどころか音沙汰無し。
半年くらい放置し、どうなっているのか聞く予定。
マウスコンピューター
マウスは相変わらず見た目の安さがダントツ。新製品もドスパラやパソコン工房系と並ぶ早さと多さ。但し送料が他社と比較し高額(例:PC本体3150円)で延長保証も高め(一律7350円)。
品揃えは特にノートが他社と比較し種類が多く、価格ではLenovoやAcerの完成品に負けるもののカスタマイズ可能という利点。どうしてもこだわりたい性能や容量、機能が有るならノートはマウスも選択肢に入れてみましょう。
普通のパソコン以外ではAndroidタブレットや子会社(iiyama)の液晶モニタも販促しており、モニタセットもマウスを選択肢に入れた方がよろしいかと。ドスパラやフロンティアは自社ブランドでやっておりますが、マウスは老舗の飯山ブランド。接続方式(DVIやHDMI)が良く解らないなら良質低価格なモニタ込は安心。
私個人の考え方では、147千円以上ならマウスを優先。オフラインで他人のパソコン選びに首を突っ込む際は必ずと言って良いほど延長保証も突っ込むよう説得する為、147千円はマウスの延長保証が他社より安くなる境界。(7350/5%=147千円)
約15万円となるとゲームPCでも結構なハイスペックになり、私の周囲ではゲームに凝っている人間が居ない為、デザイン用ならという限定的な選択になっております。
本体価格の見た目が安い事は良いけれど、やはり送料と延長保証でプラス約1万円は買う側に取って負担が大きい。込にすると安い構成はパソコン工房へ流れて行く状態。
パソコン工房(とフェイス)
2011年のBTOパソコン(デスクトップ)はパソコン工房が好印象。工房が良くなったというよりドスパラの延長保証値上げが痛く、工房の5250円または5%が低価格という程度。送料も全国一律630円なので安い方。店舗まで受取に行くと無料になるらしいけれど車限定でしょうな。
2011年の下半期からパソコン工房系の新製品や企画が目立って良くなっており、ここでも度々ネタにしたかと記憶。別にパソコン工房から宣伝しろと言われたわけでは無く、金を貰って広告したわけでも無し。良いものは良い。
具体的な例で記憶に新しい物は、自作キットの販売、そして上の画像にも載っておりますが激安ノート「レサンセ」シリーズ。明日からデスクトップも出るようなので詳細が公開され次第、新年早々に管を巻く予定としております。
レサンセの構成で気になった箇所はOS(Windows7)がセレクタブル(32/64bitセット)になっている事。ユーザ視点では再インストールで32/64bitの切り替えが出来る意味では有りますが、私が気になる事はPC工房系がOEM版Windowsを入れるのかという期待。
OEM版Windowsと言えばフロンティアやマウスコンピューターが全てOEMと思われ、DSP版と比較しマイクロソフトからの仕入れが安かったりセレクタブルのように条件が良くなる仕組。販売数が多くなければOEM契約は出来ないと聞いた事がございます。
逆にそれがアダとなる可能性はDSP版から置き換わってしまう事。OEMとDSP版が混在しているメーカーは私の知る限りでは(一時期のDELL以外)国内では見た記憶が無く、マイクロソフト様のご契約上のお縛りならPC工房系からDSP版が消える可能性が無いとは言えず。レサンセシリーズのみでしょうな。
デル
2011年のDELLは昨年と比較しパソコンの新製品が少なめ。その代わりに携帯端末(電話、Streak)を出すなどやっておりましたがこけた御様子。超薄型のアルミ削り出しノートなAdamoも失敗したと認めており、良かった印象が特に無し。
今年ハデに宣伝していたパソコンはAlienware(エイリアンウェア)シリーズのデスクトップとノート。デスクトップの特徴は簡易水冷有り、いずれもケースが赤く光るなど海外のノリで日本で販売しております。価格は高くあのセンスが理解出来る一部の宇宙人マニア向けでしょう。
DELLと言えばデスクトップとノートが安い事が取り柄。低価格ノートは完成品のショップ在庫が人気有り、高性能ノートは有名メーカーの型落ちが安め。デスクトップは国内BTOメーカーもDELL並と行かないまでも安くなっており、追い詰められている印象。
法人も国内のみで言えばNECや富士通には勝てないレベルでHPの次。納期も東京生産と銘打ったHPに負けると思われる中国からの航空便。
新規でDELLを選ぶ理由が薄くなっており、以前からのユーザや会社で使っているPCがDELLだからという消費者以外が減っていると予想しております。
送料は無料なものの延長保証が個人レベルでは無理な程に高い仕様。オンサイト(出張)修理が利点では有りますが、万単位をぽんと出せる富裕層向けと言えましょう。
ヒューレット・パッカード
今年のHPと言えばAKB48、では無く私にパソコンを評価しろと送り付けて来てくれた勇者その2。1はドスパラ。AKBは良いけれどともちんが居らず明らかに失敗。失礼、誰がともちんか知らず言ってみたかっただけちゃわない。
何を送って来たかはカスタマイズされまくり高級品になって来たdv6-6000ノート。全3ページの内、連載最後の記事で「日本HPは売り方が下手過ぎ」と書き代理店がびびって公開するなと言うものの華麗にスルー。私は思った事を正直に書き全公開する癖が有るので、もし評価機を送ろうと思っているメーカー担当者様や代理店殿は御注意有れ。
dv6-6000の記事を書き改めて感じた事は、BTOメーカーのノートならHP製品は優秀。デザインがいかついので好みは人それぞれかと思うものの、価格と性能を比較すると選択肢に入れるべきメーカー。
変わってデスクトップは冴えておらず、特にFF14推奨デスクトップではやっちまったなと思える性能と凄まじい価格。おそらくノートのように固定されている物は本家HP、FF14やAKB48のような企画物は日本HPが考えていると思われ、日本HPがパソコンの内容(性能など)に弱いのだろうと見ております。
ノートの定番と比較すると、安いノートはLenovoやAcer、高性能(高機能)なノートはNECや富士通など、日本HPはいずれにも勝てる事が有る穴場のような存在。私は効率重視なのでノートを使わないけれど、必要になればHPも有り。
HPダイレクト、通販最大の難点と思う事は相変わらず導線と言えない壊れた迷路のようなレイアウト。トップページからどこへ行けば個人向けPCに行けるのか、中に入ると自分が今どこに居るのか分からなくなりましょう。
特定の製品を見ていても、性能を見ようと思えば違う機種になっていたり、カスタマイズしようとしてもどこにボタンが有るのか判らなくなったりなど。
ツクモ
ツクモはBTOパソコンの宣伝が乏しく、いつの間にか新製品が上がる仕組。プレスリリースどころかPC関連のニュースサイトにも依頼していないようで、今年は何が出たのか2~3機種くらいしか思い出せず。
というわけでツクモのPC本体は良く分からないけれど、ツクモの良さはパーツや周辺機器などの特価品。今年も利益を追求しているのか処分しているのか判らなくなる程の量がフィードで流れて来ており、自作ユーザ御用達状態。
私がパーツを購入する際はツクモになる事が結構多く、その理由は価格の安さ以外に納期の早さと送料無料になるラインが低めな事。どこで購入するか過去に多かった順にすると(1~4は通販)
- ツクモ(5千円以上で送料無料)
- Amazon(直販は全て送料無料)
- ドスパラ(1万円以上で送料無料)
- ソフマップ(時々3千円以上で送料無料)
- ショップ現地(電車代またはガソリン代)
小物はAmazon、5千円を越せるならツクモ、まとめて購入するならドスパラ。ソフマップはメールマガジンで必要な物が載っていた時、のような感じとなっております。
faithの特価情報は組込パーツ中心でマニアックな商品が多いけれど、ツクモはデジカメやプリンタ、モニタなども流れて来る為、自称マニアでは無いユーザでも見るだけは見てみましょう。
上の画像でいうと、左上のツクモロゴの少し下、特価品一覧と書かれているリンク。私はその横に有るオレンジ色のアイコンで情報を受けております。
フロンティア
2年くらい前に一時期見やすかったレイアウトが再度崩れ、HPほどでは無いとしてもまたもや見づらい状態へ。買いたい側の視点では無く、売りたい側の視点で構成されているように思えるデザイン。
延長保証が高くなった上に短縮され、PC本体価格も他のBTOメーカーより2割くらい高め。フロンティア(神代)ブランドとして購入する以外には特長が見当たらず。そのブランドも販売側のパソコンに関する知識が低い為か勘違いされそうな表現が今年は特に多め。
フロンティアの利点と言えるかは微妙では有りますが、ヤマダ電機で展示されている機種が有り、実物に触る事が出来たり。BTOパソコン全般に言える事では有りますが、デザインがアレなのでVAIOなどと並ぶと見劣りはするものの、見た目を気にしないなら店頭でパソコンを安く購入出来るという。
画像の下にチラ見えしておりますが3時間出荷サービスという表現はまぎらわしく、何をやるにしても毎回突っ込みどころ有り。私がフロンティアを嫌っているように見えるほどに難点の多い販促と広告。
年末の在庫処分では普段のマウスコンピューター並に安い物が並んでおり、この調子で競合してくれると良いかと思うものの無理でしょうな。
パソコン工房のように今が良いと思うと評価が下がるは簡単。フロンティアは現在(私の主観では)悪い寄りなので、何とか上げて欲しい。5年5%保証を復活させるとか。
サイコム
サイコムもツクモと同様に広告宣伝を滅多にしないメーカーなので情報が少なめ。いつの間にか新製品が出ている事はツクモと同じものの、BTOデスクトップを主力に売っているので見易い。
普通の人にはサイトデザインが古臭く感じると思われるけれど、トップページ以外はおそらく10年以上前からほぼ変わっておりません。私が初めて組立代行を依頼した時と同じ見た目。
匿名掲示板ではやたらとサイコムを勧めておりますが、それはカスタマイズの意味が解るユーザ限定。自称PC初心者やマザーボードって何?と思っているなら避けた方が無難。または勉強して出直した方が安全。
サイコムと量産系BTOメーカー(ドスパラやマウスなど)を比較すると、知らなければやばい事がございます。例として思いつく事を挙げると。
- メモリ無しなど動かない構成でも注文出来てしまう
- OSが標準で「無し」なので入れずに持っていないなら罠
- 標準構成が量産系より安くは無く、カスタマイズで価値が出る
なぜこのような事になっているかは
- 自作PCに近いユーザ用なのでパーツの流用も前提
- Windowsを流用したりLinuxなどで使用するユーザ用と思われる
- OEMや仕入量が少なく元が高いと推測、カスタマイズ価格は良心的
2011年のサイコム特徴にはならなかったけれど御容赦有れ。
クレバリー
ラストはクレバリー。クマ最大の2011年ビッグニュースは私の中では延長保証の劣化が消滅した事。もう一つは地味では有りますが、カスタマイズでグリス(CPUとヒートシンクの密着溶剤)が登場した件。
3年保証は5250円またはPC本体価格の5%。パソコン工房系との違いは5%に切り替わるラインで、工房は126千円、クマは105千円なので、この価格間は工房が割安なものの他メーカーより安い事には変わりなし。送料は一律1500円なのでサイコム並と普通。
カスタマイズでのグリス選択は、いつの間にやらパソコン工房で出来る仕様になっておりますがクレバリーが発祥。標準でもインテル純正の固いグリスでは無く、日石の何とかいう固まらない物を使用との事。
グリスの役割はCPUの熱伝導を助ける必須な消耗品。私に言わせると、CPU放熱に重要な順は以下の通り。
- クリーニング
- グリスの塗り方
- グリスの性能
- クーラーの性能
3番目じゃないかと突っ込む所では無く、そのくらいクリーニングと塗り方が重要という意味。とにかく掃除、クーラーを外してメンテナンスするなら塗りが重要、グリスの品質も重要。クレバリーの中の人が選び塗ってくれる利点は大きいでしょう。
クーラーは金を出せば誰でも買える上、インテル純正も最近は悪くない為、特に重要と思っておりません。温度が54度から50度に下がって喜べるならクーラーの重要度は上でしょう。私は10度以上変わらなければ嬉しくないので掃除と塗り方。
ちなみに修理現場に居た当時に見たひどい目づまりは、ヒートシンクのホコリを取ると80度から50度以下まで下がるほどの違い有り。
最近パソコンのファンがうるさいと思うならクリーニングしてみましょう。パーツを外さなくて結構。エアダスターが無ければ綿棒と掃除機でも可。
BTOパソコンのメーカー2011年の変化や特徴まとめ
予定通り各メーカーを一行にすると。
- ドスパラ・・改悪と思える事が多かったので今後に期待
- マウス・・PC本体は相変わらず安いけれど送料が罠
- 工房系・・2011年は安定して安心出来る物が多かった
- DELL・・安さが目立たず良く解らない事が多く今後要注意
- 日本HP・・ノート比較の際は選択肢へ、デスクトップはHPェ・・
- ツクモ・・パーツがセール中は安い、PC本体は中途半端
- フロンティア・・高い。PCを良く判っておらず私も理解出来ない
- サイコム・・自作に自信や時間が無い、非PC初心者向け
- クマー・・カスタマイズ詳細に特徴、量産系より本体やや高め
パソコンの低価格化が進み過ぎ、来年こそどこかが倒れるのでは無いかと妄想しておりますが、競合が多い事は選ぶ(買う)側には良い事。
BTOパソコン関連ネタが尽きぬよう、個人的に全メーカー期待しております。
きれいに終わると気持ち悪いので余計な事を書くと、ここは私の日記なので鵜呑みしたり洗脳されぬよう御注意有れ。
自分(読んでいる人)の判断が最も正しい事は常に変わらず。
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