最近は本当に安い時が有るフロンティア(KOUZIRO)。
6月頃には処分と思われる特価セール、7月はオフィスや延長保証のセットをやっており今月も期待しておりましたがメルマガ誘導の販売ページがおかしい。PC初心者ホイホイに見えるので、何がどうおかしいか適当に解説。
最近(私の中だけで)流行りの電突もやらかしております。
フロンティアを良く知らない人が多いと思われ、私も大して知っているわけでは無いので、Wikipediaを参考にフロンティア(KOUZIRO)の歴史を古い順で3行にすると。
- 20年以上前からDOS/Vパソコンを全国に通販し有名になった
- PCマニアから初・中級者へ顧客層を変更(サポート出来ず失敗?)
- ヤマダ電機に買収される
個人的には、日本のパソコン9割以上がNECと思える頃に自社ブランドPCを展開していた老舗の印象が有り、古ければ良いというものでも無いけれど有る意味尊敬。
偏見かも知れないけれどフロンティア神代は、上級者、マニア、技術力、という文字が合うように感じておりました。
以前も書いたけれど、今回もまたメルマガがおかしいので抜粋。
「お客さまの熱いラブコールから生まれた新モデル」?
8月8日に受信したメールマガジンより。他の企業では普通やらないと思う煽りが盛られております。
先に本文を読み、本当に消費者寄りの考え方と思ったならご注意有れ。
まず最大45千円引きなので右の29800円とは関連しておらず、45千円値引きはCore i7-3770搭載の約145千円の機種が約10万円になっております。マウスやドスパラなら最初から10万円を切っている程度の物。
そして29800円はパソコン工房やドスパラがやっている構成と同じ。ここまではまだ良いとしましょう。上手い広告文。
次のCPUアップは、CeleronのB960が970になったりCore i5 3450が3470など、インテルが旧製品を終息(生産終了)して価格を据置き性能を微妙に上げたもの。要するにインテルやフロンティアの都合というだけ。
また、メモリが2倍になっている機種は私の探し方が甘いのか見当たらず。有るとしたなら、おそらく現在では価値が数百円な2GBx1がx2になっていると予想。
ここまでもまだ良いでしょう。大差無い価格差をかなり得をするように見せる上手い煽りかも知れない。
H77チップでは無くチップセット。HDD(ハードディスクドライブ)をハードと呼んでしまうような感が有り、マイクロ誕生では意味が判らない。
下でマイクロタワーと書かれているけれど、幅広い構成と高いカスタマイズ性をいうなら普通はミドルタワーでしょう。最新チップ(セット)H77はZより下なので理由付けになっていない。
次、USB3.0の転送速度は2.0の約10倍では無く数倍程度。ここは理論値や規格値と書くべきでしょう。その下のSATA3.0と2.0の比較も約2倍は理論値最大なのだから速度という表記はおかしい。
そして私が最も気になる所は「お客様の熱いご要望から生まれた」というフレーズ。そんな事をする客がもし居たとしても、下のモデルのどこにどのような要望が取り入れられているのか。
更新履歴を見ると、両側の2機種は4月29日頃に発売。Ivy Bridgeの発売と同時くらいに販売を開始したのでしょう。そして熱いご要望と思われる機種は真ん中。
2012/08/07 ハイエンドモデル新登場!
ここでも間違っており、ハイエンドは最も高いという意味なのでハイスペックより上になるはずがミドルスペックに。そして何がどう違うのか一覧を見ると、グラボを抜いて11千円安くなっているという。
この構成からビデオカードを抜いてくれという熱い要望が本当に有ったのか。有ったのかも知れないけれど、それならカスタマイズでグラボ無しを-11千円で選択にするだけで良いのでは。
違うと思うけれど、もし要望が構成全体に掛かっているとするなら、今更なHDD 500GBとは思えず、デュアルチャネルでも無い4GBx1とも思えず。敢えてH77にする意味も判らない。
ついでなのでメルマガ全文になるもう1つも引用。
オフィスを2万、Windows7が1万の価値とするなら、このノートは本体が25千円くらいになってしまい本当に安いのでよろしいかと。
この部分は私が単に音符特盛なメールが嫌いというだけ。
以上はパソコンを構成している側と宣伝担当が違う為と想像出来るけれど、メールマガジン側の担当者は手段を選ばず売れさえすれば良いという感さえ伝わる作文。
本当にフロンティアの内部でやっているのか気になった、言い換えると広告代理店の仕事なら私が勝手に納得するので、通販の問い合わせへ電突(電話突撃)。
フロンティアの問い合わせ「購入前の相談」窓口へ電突
最近メールの返信待ちが億劫になり電話癖が付いてしまい、遠慮無く通販と思われる電話番号へ発信。
0570で始まる市外局番は無いはずなので調べると、NTTが提供しているナビダイヤルという企業向けの電話番号。
発信するとすぐにアナウンスが流れ、22.5秒ごとに10円掛かる仕様との事。オペレータが出るまで1分20秒掛かったけれどそれは良いとして。
以下、私=ヒツジ先輩、オ=フロンティアのオペレータ。内容は一部省略したり言い換えておりますが意味は変えておりません。
- 私「フロンティアのパソコンを購入検討していますがお聞きしたい事が」
- オ「はい、何でしょうか・・・」<消え入りそうな声
- 私「フロンティアさんは神代(こうじろ)ですよね?」
- オ「え・・・・・・はい」
- 私「昔からパソコンを販売している、フロンティア神代ですよね?」
- オ「あ・・・はい・・・そうです」
- 私「昔から有名なのでフロンティアにしようと思うのですが」
- オ「はい」
- 私「メールマガジンの内容がパソコン素人っぽくて心配です」
- オ「はい」
- 私「あのメルマガは神代の人が書かれているのでしょうか」
- オ「はい・・・そうです」
- 私「広告代理店とかでは無くて、ですか?」
- オ「・・・はい」
- 私「そうですか。検討します」
- オ「・・・はい」
というわけで、フロンティアの中の人が書いているとの事。しかし、このオペレータがあまりにも接客慣れしておらず最初から最後まで自信が無さそうな口調。私はかなり丁寧かつ柔らかい口調で話しており威圧したわけでは無し。
妙な問い合わせ内容なので不審に思われたとも考えたけれど、消えそうな話し方は最初からなので関係は無いと思っております。
なお、電話した後に気付いた事は、この電話の先が既に外注業者の可能性。また、無関係な第三者へメルマガの筆者情報など言う必要は無くマニュアルが有る、または適当に答えられた可能性は有りますな。
結局、真相は不明という事に。
フロンティアがパソコン素人っぽい件(まとめ)
かなり古い記事で検索に掛からないのでソースが出せないけれど、どこかのメーカーがCore2 Quadをコアツークワッドと記載しており、その時もネタにした記憶有り。
パソコンのハードウェアに関する知識が有る人間なら、クワッドでもチップでも意味は判るけれど、PC初心者やハードウェアを詳しく知ろうとしない普通の人には誤りを覚えられてしまう悪影響がございましょう。
私も時々間違えて覚え、記事の中で嘘を書いている事も有るけれど、それは現状消費者という立場で情報を発信しており、パソコン生産や販売の専門企業の担当が発信する重さは比較にならないほど重要でしょう。
冒頭で書いたようにフロンティアは最近、本当に安く良い構成で売る事が有るので選択肢に入れた方が良いと思うけれど、売り文句の部分がPC初心者には厳しい感が有るのでご注意有れ。
ドスパラの延長保証値上げや紛らわしいOS無し表記にしてもそうだけれども、昔良かったものが悪くなると、どうしてもマイナスのイメージを持ってしまい、私の偏見かも知れないので、以上は話半分程度でどうぞ。
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