最近発売のBTOパソコン3月後半分。
タイトルの通り、3月の後半はRadeon RX 6700 XTの発売に続き、月末にはIntelのデスクトップPC用第11世代Core iシリーズが解禁となり、各メーカーがさっそく採用しネタにしております。
適当に見て参りましょう。
最近発売のBTOパソコン(2021年3月後半)
6メーカー13記事分。画像は意味のあるモノだけ。リンクは全てPC Watch。先に新Radeonと第11世代Core i搭載機をまとめて。
Radeon RX 6700 XT(3月19日19時解禁&発売)
- パソコン工房、Radeon RX 6700 XT搭載ゲーミングPC
- TSUKUMO、Radeon RX 6700 XT搭載のゲーミングPC 3モデル
- FRONTIER、Radeon RX 6700 XT搭載のデスクトップPC 3モデル
- ドスパラ、Ryzen 7とRadeon RX 6700 XT搭載のゲーミングPC
最安構成の中身と税別価格。
- パソ:179,980円:Ryz 5 3600、16GB、500GB NVMe
- ツク:182,000円:Ryz 5 3600、16GB、500GB NVMe
- フロ:189,800円:Ryz 5 5600X、16GB、512GB NVMe
- ドス:172,708円:Ryz 7 3700X、16GB、512GB NVMe
ドスパラがコスパ良すぎており、おそらく4月からの税込表記義務化で混乱しているのだと思う。税込189,979円とかおかしい以前にパソコン工房より安くできる要素がございません。
フロンティアがパソコン工房より1万円高く見えるけれど、CPUの価格差を考えると逆に1万円安いとも言えるコスパ、オーバースペックとも言えないため、少しでも上の性能、価格も高くて良いならアリ。
そして安定のツクモとパソコン工房、グラボとのバランスを取るとCPUは3600が良いと判断したのでしょう。私もこれだと思う。
しかし全体的に高めだと感じる原因は、やはりグラボ不足に巻き込まれているようで、本来は単品税別7万円からと言っていたものが現在は価格コムの最安で税別83,000~118,000円の値を付けており影響が出ているのでしょう。
その影響の元凶と思われるビットコイン(BTC)の価格は暴落するどころか高騰し続けており、一昨年まで2千ドル行かなかったものが現在は6千ドルを超えそうな勢い。
仮想通貨は基本的にBTC換算されるため、BTCが上がれば他の通貨の価値も上がり様々な通貨でマイニング祭りとなり、グラボ不足が終わらない悪循環に。
マイナーに言わせるとカネにならないゲーム用として使うよりもマイニングできる方が有用なのはわかるとしても、それにしても複数買いはやめて欲しい。
店側も通販で1住所1枚など限定すれば良いものを売れるからと売るのは、いや商売だから仕方ないのか。
しかも3月末決算が多いだろうから棚卸し金額下げるにはグラボ完売は好都合。※簡単にいうと、仕入れても売れていなければ資産(極端には現金を持っている)扱いになるので黒字決算ならば在庫にも税金かかる感じ。
第11世代Core iシリーズ(3月30日発売)
DELLの場合。税別108,164円。
基本構成時のおもな仕様は、Core i7-11700、8GBメモリ、1TB HDD、Windows 10 Homeなどを装備。
中々のゴミですな。こういうクソ構成を平気で展開するので初心者向けとは言えないのが今のDELLで、「グラボは?」と聞かれても搭載していないのでCPUに内蔵としか。今どきHDD 1TB標準とか意味がわからない。
続いてフロンティアの場合。
第11世代Coreを搭載したモデルを3月26日に発売する。
解禁日時は30日22時のはずだけれども、フロンティアがアホなのかIntelがゆるいのか、過去の売り方を見ているとおそらく前者かと疑える。
中位モデルは、上記からCPUをCore i7-10700F、SSDを1TB、ビデオカードをGeForce RTX 3070、電源を850Wに強化し、価格は23万9,800円。
それは第11世代ではないぞと突っ込みつつ販売ページに行くと11700Fになっていたため、フロンティアがリリース文間違えたのかPC Watchが転載をミスっているのか、前者な気がしてならない。
下はi5-11400F+RTX 3060で15万円、上はi9-11900F+RTX 3080で30万円。RTX 3060 Tiの在庫がないのか、20万円切り付近を埋めてほしいところ。
ドスパラは税込で上が47万円、下が13万円から。最安はGTX 1660 SUPER搭載とかあるため、第10世代の在庫を上手く切らせて第11世代へ移行した印象。
そしてやはり税込表記で混乱中と思われる。
ビデオカードにGeForce RTX 3070を採用したモデル。税込価格は19万9,980円。 標準構成はCPUがCore i7-11700K(4.90GHz/8コア)、メモリが16GB DDR4 SDRAM、ストレージが512GB NVMe SSD。
フロンティアが税別24万でやる構成に近いにも関わらず税込20万は中の人は不自然だと思わないのだろうか。もしくはドスパラはPalit~の代理店なのでグラボが安く手に入るのか。単品の在庫ありの価格ならばCPUとグラボだけで税込16万円超えるので20万はおかしい。
市販のBOXの場合はi7-10700が現在税込3.4万、11700は4.8万円と開きがデカいものの、メーカーの場合はIntelの代理店から購入しているはずながら何か全体的に高く見えますな。グラボ価格の影響か。
パソコン工房(1)
GeForce RTX 3060搭載のゲーミングノート
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1313739.html
パソコン工房も3060ノートを発売。
CPUにCore i7-10870H、Intel HM470チップセット、メモリ16GB、500GB NVMe SSD、1,920×1,080ドット(フルHD)表示対応15.6型非光沢液晶ディスプレイを搭載し、価格は16万8,278円。
税別にすると15.3万円くらいになるので前回、3月前半の記事でネタにしたドスパラの同じ構成より2万円も高い。
ドスパラも上と同じ構成で132,709円、税込145,980円。初のRTX 3060搭載ノートだったので比較対象が無く、3060でこの価格は安すぎないか?性能かなり低いのか?と思っておりました。
やはりドスパラは今混乱しているのだと思う。税込表記に統一されたなら自社製品の価格おかしいことに気付きそう。現状、利益無いとか下手すると赤字。ドスパラの決算は確か夏なので在庫処分でもなし。
ツクモ(3)
- Seagate製SSD採用のゲーミングPC
- Samsung SSD 980/GeForce RTX 3060搭載のゲーミングPC
- Ryzen Threadripper 3970X搭載のワークステーション3機種
謎のSeagate自慢が意味不明。
以前からのcrucial(Micron)製のSSDとメモリをお揃いにしたなどという新製品も謎ながら、Micronこだわりしてみた辺りはツクモらしいと思っていたけれど、Seagate製SSDは何がどう特徴なのかわからん。PCIe 4.0対応SSD採用の~ならまだわかる。
対して2番めの Samsung SSD 980 とRTX 3060の組合せは理にかなっており、Proではない無印の980は安い割に高速なNVMe仕様、それに3060を合わせて172,800円、税込約19万円。高いけれど今なら安いといえる方か。
3つ目は最近のツクモあるあるな Ryzen Threadripper 3970X 言いたかっただけちゃわないワークステーション作ってみた系なので特に何とも言いようなし。
フロンティア(1)
第11世代Core+GeForce RTX 30搭載のPC 6モデル
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1312739.html
3060 Tiあるじゃん。
中位モデルは、CPUにCore i7-11700F、16GBメモリ、ストレージに1TB M.2 SSD、ビデオカードにRTX 3060 Tiを搭載し、18万4,800円。
しかも上で私が意見した通りの20万円切り付近が埋まっております。
でも在庫ないオチ?と予想すると本当に無くて笑った。
メーカーまで品薄なのだから自作用グラボの入手は厳しくて当然。
マウスコンピューター(1)
2ブランドからRTX 3060搭載デスクトップ
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1312458.html
ゲーミングのG-Tuneが税別16万、クリエイター向けのDAIVが18万円でそれぞれRTX 3060。第10世代Core i7の処分でしょうな。新CPUが出る前、真っ先に旧世代を切らせるマウスにしては珍しい。
なぜマウスが品切れ起こしてまで旧世代を早々に切っていたかは在庫管理の上手さがあった。同じ価格なら新世代の方が見栄えが良いし、少しPC詳しい人なら比較されてしまうため旧製品は早々に切らせるのが正しい。
昨年からの価格上昇とこの在庫管理の上手くなさは責任者変わったのだろうか。
ツクモがG-Gear有料アップグレードサービス開始
独断と偏見で勝手に評価。
- 途用次第で大アリ・・・Radeon RX 6700 XT搭載各種
- 納得の構成・・・フロンティアの3060 Ti搭載19万
- ワケガワカラナイヨ・・・ドスパラの価格設定
GeForceが品薄な以上、Radeonでもあるならそれでも良いわけで、今回の4社の価格設定は妥当。性能はRTX 3060以上、2080同等、3060 Ti未満。
それを考慮するとフロンティアの3060 Tiが税別ながら19万円はコスパ優秀、ただし在庫は無いというオチが付いたけれど。
ドスパラは全体的に価格設定おかしい。買う側から言わせると今がチャンス。
さて、今回のおまけはこちら。
ストレージやビデオカードをあとから強化できるG-GEAR向けサービス
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/news_flash/1314630.html
以前もやっていた気がするパーツ交換サービス。
今回は起動用とデータ用ストレージ、そしてグラボ+電源セットでの交換する際の参考価格が出ており、自作PCユーザは価格一覧見て茶を吹くはず。
そう「高いわアホ」であると。
自作しない人は「高いの?」と思うかも知れない。しかし私に言わせると「こんなもの」または「良心的な価格設定」でございます。
システムストレージの方は工賃1万円少々、データ用の方は5~6千円といったところか。グラボと電源は時価となっているけれど、これら2つとも交換するなら+1万円以上は見ておくべき。万一裏配線もするなら工賃1.5万以上もあり得る。
システム~の方は交換とリカバリだけならまだしも基本的にクローンらしい。
NVMeのクローンが出来ない場合、リカバリでのご案内となります。
リカバリならまあ妥当、クローンしかもNVMeへ移すとなると面倒くさすぎて私なら1万円少々ではやらない。と言いつつもなぜタダでそういうことするかは友人だからに他ならないだけ。
余談ながらNVMeがどう面倒か具体的にはこの記事が参考になりそう。
M.2スロット用NVMeなSSDを購入。 メインPCのマザーボードは5年くらい前発売のASRock Z97 Extreme 6で、古いので最新SSDとか大丈夫だろうかと思いつつ搭載すると、案の定ダメだったのでどうにかしてみたという話。 BIOS更新しているので安易にマネしないように。
これが再現されてしまうならば、ツクモ側はM.2 NVMeを1スロット空けた状態のPCを用意しており、しかもNVMe SSDが認識しない場合はBIOSアップデートやUEFI設定見直し、Windowsアップデート、下手すると相性問題などまで試行錯誤するハメになるやも知れず面倒くさすぎましょう。
おそらくツクモはこれで増益しようとは考えておらず、G-Gearユーザ専用のVIPなサービス、ツクモ製品ならばこういうこともできるぞ的な付加価値としてリリースしていそう。
ただし「PC本体店まで持って来い」が前提の無茶振り設定なので流行らないでしょうな。田舎のパソコン工房やドスパラ店舗がやれば車移動だろうし全国規模なのでアリかも程度で。
しかし7月にはツクモも名前は残しつつヤマダ電機に吸収されるため全国展開できそうなものの、PC市場は今や斜陽なので拡大は困難。しかも電器屋の店員がNVMe SSDへクローン作るとか無理がありすぎて無理だと思う。
>Radeon RX 6700 XT(3月19日19時解禁&発売)
4モデルでヒツジ先輩が挙げた以外の差異が以下な感じ。
パソコン工房
ミドルタワー、X570チップセット、DDR4-2666、メモリ2スロット空き、光学ドライブあり(DVDスーパーマルチ)、700W BRONZE
ツクモ
ミドルタワー、B450チップセット、DDR4-3200、メモリ2スロット空き、光学ドライブあり(DVDスーパーマルチ)、750W GOLD
フロンティア
ミニタワー、B550チップセット、DDR4-3200、メモリ空きスロットなし、光学ドライブなし、850W GOLD
ドスパラ
ミドルタワー、B550チップセット、DDR4-3200、メモリ2スロット空き、光学ドライブなし、750W GOLD
仮にもゲーミングパソコンだろうに、フロンティアの「空きメモリスロット無し」は驚き。ケースも小さいですしmicroATXマザーですかね。ツクモはB450チップセットなので、超高速なSSDを使うことは基本的に無理(B450はGen2~Gen3。X570とB550はGen4対応)な点は少しだけ注意。a