Google新Chromebook Pixel発売、価格は999ドルから

2015年3月16日

GoogleよりChromebookの新製品。

シリーズ名はピクセル。2013年にも出ていたようで、Chrome OSらしからぬ高性能かつ高額なノートPCとなっており、価格は999ドルと1299ドルなので、今なら円換算すると12万と16万円くらいに相当。

何事なのか適当に見て参りましょう。

Googleより新「Chromebook Pixel」が発売

若干ダサさを感じるノートPC。Windowsユーザなら気にしない。

Google、新 Chromebook Pixelを発表 - Engadget Japanese
http://japanese.engadget.com/2015/03/13/google-chromebook-pixel-usb-c-12-core-i7-16gb-ram/

chromebook pixel

何と無く違和感が有るならモニタと思われ、解像度は違うもののSurface Pro 3と同じ3:2になっている為かと。

Engadgetでは発表としか書かれていないけれど、米国では発表と同時に販売が開始されております。

まずは米国で同日、公式オンラインショップ「Google Store」で発売した。価格は999ドル(約12万円)で、プロセッサとメモリをアップグレードしたLS(Ludicrous Speed)モデルは1299ドル。

source:Google「Chromebook Pixel(2015)」を999ドルで発売 - ITmedia

更に同時に、ハードウェアをPlay StoreからGoogle Storeへと移行。

Googleが今日(米国時間3/11)、Googleとそのパートナー企業が作ったハードウェア製品を売るオンラインストアGoogle Storeを、従来のアプリやコンテンツのストアPlay Storeとは別に開店

source:GoogleがハードウェアだけのストアGoogle Storeを開店 - TechCrunch

マイクロソフトは、ほぼサードパーティ(PC製造企業)頼みだけれども、直販の強化はAppleに対抗している印象。但し、Googleの方は自社で製造はしない為、MSのようにサードパーティの物を売るという違いは有り。

国内のGoogleストアではまだChromebook Pixelは出ておらず、市場が小さい割に言語のハードルが有る為、おそらく今回も国内販売は無いと予想。

 

Chromebook Pixelの性能や特徴

価格がクソ高い原因の1つは高性能が大きく関係。999ドル、約12万円相当の方をいつもの一覧にて。

  • OS:Chrome OS
  • CPU:Core i5-5200U(2.2-2.7GHz、2コア/HT、3MB、TDP15W)
  • GPU:Intel HD Graphics 5500
  • RAM:8GB
  • ストレージ:SSD 32GB ※1TBクラウドストレージ3年間無料
  • モニタ:12.85型IPS液晶(解像度:2560x1700) ※タッチスクリーン
  • 有線:USB3.0x2、USB3.1(Type-C)x2※5Gbps版
  • 無線:802.11ac対応、Bluetooth 4.0
  • バッテリ駆動:12時間
  • 重量:1.5kg

CPUは2.2GHzのCore i5という情報しか無く、インテルHD~5500という事はBroadwellとするなら、i5-5200Uが該当したという推測。

ストレージはChromeブラウザやアクセサリが入っている程度で、基本的にオンラインサービスを利用し、クラウドストレージへ保存するので32GBでも大丈夫なのでしょう。

モニタはアスペクト比3:2以外、12.85型と2560x1700解像度も珍しい。タッチパネルになっているのは全部載せしてみたかったとか、解像度が高すぎる上、マウスを接続しないならズームが手間な為と見ております。

USB3.1は新Macと同じくType-Cなものの3.0と同じ速度の5Gbpsで、Apple風に言うとGen1(第一世代)となっており、速度目的では無く電源や外部モニタ接続用。

無線のIEEE802.11はac対応としか書かれておらず、acのみとは考え難いのでnも付いているはず。

バッテリ駆動12時間と有る点は海外のサイトが実測すると、ウェブブラウジングをしても13時間以上使えたという情報もございます。CPUの最大TDPが低く、HDDを搭載していない所が効いていそう。

1299ドルモデルの方はCPUがCore i7、メモリ16GBという違い。これで何をさせたいのかサッパリ解りませんな。

 

Chrome OSはこんな事も出来るよ的な製品(まとめ)

製品情報を見た当初は、各メーカーから世界三大わけがわからない製品が出揃ったかという印象。

  • Microsoft・・・8以降のWindows PC
  • Google・・・Chromebook Pixel
  • Apple・・・Watch

しかし、8やApple Watchは本気で売れると判断しているに対し、Pixelは販売して利益を得るより試作目的の方が大きい印象。

  • フルHD超えの解像度でChrome OSを表示したなら?
  • 高価格帯Chrome OS機もいずれは有りになるかも
  • 高性能CPUと大容量メモリでどう違うか見せたい
  • PCベンダーやソフト開発企業への提案
  • GoogleがPC市場も本気で取るつもり
  • MSとAppleへの牽制

この辺りかと。

やたらと高額な原因は、Appleのように高くても売れるという考えでは無く、単純に量産しないから高くなってしまうと推測。また、現状では需要は皆無に等しいと思われ、薄利多売する理由も無し。

作りの違いで言えば、ノートのベアボーンで似たような物でもClevoよりQuanta製の方が高額になり、生産数の違いは3万台なら1台あたりの原価が700ドルのところ、3百台では1,000ドルになってしまう感じ。

未来のPixelの役割はこういう事でしょうな。

Adobeによると、提供するストリーミング版はPhotoshopの機能をほぼすべて備えたものであるとのこと。ネットワーク上で動作するため、ローカルデバイスへのインストールなどは一切必要ない。

source:Adobe、ChromebookおよびChrome上で動作するPhotoshopの提供を開始 - TechCrunch

Chrome OSで出来る事はまだまだ少ないけれど、WindowsでもMacでも無い事は難点と共にGoogleが自動アップデートするところは利点と言えるやも知れず。Windowsのように不安定だとか、Macほど高額でも無し。

GoogleのOS、最大の武器と思うところは、AndroidとChrome OSはARMプロセッサでもx86(インテルCPU系)でも動作する事。WindowsやMacはx86、iOSやWidows Phone用OSはARM。

小型機器とか低価格や低性能で良いならARM、少しでも高性能にしたいならインテルCPU搭載、のようにスイッチが可能。なぜこのような事が出来るかは、基本的にソフトウェアはクラウド、ネット上で動かす為、ある程度の処理速度と見合う描画性能、それよりも回線速度が要になるという。

以前、Chrome PCの普及度合いを調べた記事では、

Chromebookはどのくらい売れており勢いが有るのか?
https://bto-pc.jp/select/chromebook-2015-03.html

騒いでいるほど売れてはいない印象が有るものの、PC市場への参入開始から数年で出荷ベースのOSシェア1%弱は良い滑り出しと言えるかも知れない。どこかの何とかRTよりは遥かに好調なはず。

MacはApple製品で固める人用、Windowsは終わりそうな空気。Chrome OSに期待しております。但し、Chromeが勝つるとBTOパソコンや自作PCも終わるでしょうな。

コメント(3)

>Chrome OSらしからぬ高性能かつ高額なノートPCとなっており、価格は999ドルと1299ドルなので、今なら円換算すると12万と16万円くらいに相当
>価格がクソ高い原因の1つは高性能が大きく関係。
Windowsでこの値段はまだわかるけど、Chromebookでこの値段はないわ~w

>Pixelは販売して利益を得るより試作目的の方が大きい印象
GoogleはWebサービスが主な収益であって、AndroidやChromebookからは利益を得ていないからねw

>やたらと高額な原因は、Appleのように高くても売れるという考えでは無く、単純に量産しないから高くなってしまうと推測。
Google先生やMS様が高級路線を目指しても売れないと思うw

>AndroidとChrome OSはARMプロセッサでもx86(インテルCPU系)でも動作する事。
CPUが違うと使えないアプリもあるだろうけどw

>基本的にソフトウェアはクラウド、ネット上で動かす為、ある程度の処理速度と見合う描画性能、それよりも回線速度が要になる
処理速度や描画性能は今でも何とかなりそうだけど、最大の課題は回線速度ですなw

>Chromeが勝つるとBTOパソコンや自作PCも終わるでしょうな
Windowsよりも多様性のないつまらない世界になるでしょうなw Linuxに期待(キリッ

>それよりも回線速度が要

オンゲやって理解できた点に
「クラ落ち」という現象が、かなりやっかいなこと。
クラウドアプリで仕事する時代になった場合、ここが一番問題になると思われ。

Wimax環境の場合
Wimax2+(ハイスピード)帯域が混み合ってくると、自動でWimax(ノーリミット)に切り替えるため、まずここで切断される。

初期設定でノーリミットにしていても時間帯によっては切断される。
現象
パーティーの自分以外が「時間よ止まれ(ウヒヒ」状態に。自分は動く。
リロードのアクションはするが弾は入らない。
この状態で30秒ほどすると「サーバー回線断」のエラーポップ登場。
(感覚としては瞬時停電に近い・・・のでまれに復帰する場合もある)


有線環境でもクラ落ちに関する情報があふれているところを見るに
クラウド前提のPCに関しては切断時自動保存機能、あるいは接続バイパス機能あたりが出てこないと作業機としての将来は暗げ。

>LS(Ludicrous Speed)モデルは1299ドル
ludicrousとは珍しい単語を持って来ましたよね。驚きのハイスペックモデル、というくらいの意味でしょうか。

>RAM:8GB
例のGoogleChrome用ですかね。それにしても8GBは盛り過ぎとは思いますが。

>解像度:2560x1700
16:9だと2560x1440ですから、Webページでは縦の情報量が多くて良さそうです。


ChromeOS系は簡易用途のPC、ライトユーザ向けのOS、という印象が強いのですが、汎用性が求められるPCの市場でどれだけシェアを獲得できるか見ものですね。とりあえず私は、2万円を切るくらいなら1台くらい購入しても良いかな、と思いますが。

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