夏のデル特集というわけでは無いけれど、インスパイロン13z。
AKB48で斜め明後日に暴れている日本HPとは違い、堅実にノートPCを強打して来るDELL。先日は法人向けノートVostro1540が安いと思いきや、他社と比較するとそうでも無かったり良く判らない状態。
今回のInspiron13zはタイトル通り、DELLらしくない高めな価格。
Inspiron 13zの性能と価格、特徴など
2011年8月11日に発表、同時に発売したと思われる13型ノート。
14型の14zも出ており、そちらも気になるならEngadgetでもどうぞ。
デル Inspiron 13z / 14z 発表、アルミデザイン & USB 3.0採用
http://japanese.engadget.com/2011/08/14/inspiron-13z-14z/
13zの価格は約55千円。そして主要構成を一覧。
- OS:Windows7 Home Premium 64bit版
- CPU:インテル Core i3-2330M (2.2GHz、3MB、2コア/HT)
- チップセット:インテル HM67 Express
- グラフィック:インテルHDグラフィックス3000
- メモリ:2GB(2GBx1)DDR3 1333Mhz
- HDD:320GB (7200RPM)
- 光学ドライブ:※無し
- モニタ:13.3型HD(1366x768)
- その他:IEEE802.11b/g/n、USB3.0x2、Bluetooth3.0
- バッテリ駆動:約6.3時間
- 重量:1.755kg
この価格でメモリ4GB、HDDが100GB前後有れば中程度な性能のノートとしては完成に近いかと思うもののSSDは無理でしょうな。
メモリ以外は悪く無いというか普通に良い構成。USB3.0が無ければLenovoやAcerの完成品が4万円台で有るので、チップセット代が1万円くらい。
USB3.0x2に1万円以上の価値が有ると思うなら有りでしょう。
ナショナルブランドの型落ちや夏モデル値下がりが半端無い
価格コムのノートPCカテゴリより、ページ左のシリーズ名やメーカーへ飛ぶと判るかも知れない、今年の夏モデルは早くから値下がりしており、併せて春モデルも早期処分。
例として常にやたら高いVAIOより「E」シリーズ。
source:http://www1.jp.sonystyle.com/Product/Computer/Vaio/Eg/VPCEG1AJ_Q/
価格は約5万円。DELLと比較すると。
- CPU:Core i3-2310M ・・クロックが0.1GHz低い
- チップセット:HM65 ・・HM67よりは下
- メモリ:4GB ・・2倍
- USB:2.0のみ ・・3.0無し
- バッテリ駆動:約3.5-4.5時間 ・・短い
- 重量:約2.3kg ・・650gくらい重い
- 保証:標準3年 ・・3倍
このVAIOをカスタマイズでCore i5-2410Mにすると約58千円。Inspiron13zより3千円程度高くなるものの標準3年保証を考えると、高いとは言えますまい。
VAIOユーザはモバイル目的が多いようですが、これではDELLの方が持ち運ぶには良く、VAIOは性能が高いという事に。
デザインという点で見るとVAIOには更に価値が有るのかも知れないけれど、個人的にはどちらもそう変わらず。
VAIO=12万円超えが標準、DELL=6万円以下が普通、と思っていた私にはVAIOがやたら安く、DELLがやけに高く感じた次第。
DELLは本気でBTO(カスタマイズ)を減らしている
上で張ったリンク先のEngadget本文より文末を引用。
いずれもBTOオプションの少なさが、このごろのデルらしいところです。
いずれも とは13z/14zの事で、最近のDELLノートはこれらに限らずハードウェアのカスタマイズ不可が増えて来ており、保証やサポート、オプションなど簡単に後付出来る物のみ変更可とする機種が多め。
昨年10月の記事、DELLが法人で特急便(完成品)を増やし納期を早めるような話が現実になり、個人用も適用されて来ているようです。
私が想像するDELLユーザは。
- 個人・・安い、有名、皆が持っているから安心
- 法人・・安い、実績有り、営業に丸投げしたい
DELLは安いというイメージが根強く有るかと思われるものの、前回のVostroも同様、Inspironシリーズでも安くは無い価格設定になるなら、DELLを選ぶ理由が大きく減るかと。
VAIOに限らず国内メーカーのノートは型落ちで半値は普通、台湾(Acer、ASUS)や中国(Lenovo)の完成品は始めから激安。
DELL以外のメーカーが急激に安くなっており、納期が早い代償として完成品を安く出来ないなら個人用ノート市場では取り残されて行きそうです。
個人的にDELLへ期待する事はSSD搭載の標準化。
日本のシェアは中堅クラスとは言え、DELLがSSDを載せて低価格ノートを展開したなら他社もやる事になりSSDの単価が下がるという夢を見る日はまだでしょうか。
>中程度な性能のノートとしては完成に近いかと思うもののSSDは無理
つまり自分でSSD換装すれば完全体になれるってことですね。わかります。
>VAIOがやたら安く、DELLがやけに高く感じた次第
あれ、ちょw、ものすごく記事タイトルが微妙にw
>完成品を安く出来ないなら個人用ノート市場では取り残されて行きそう
てか、もう法人重視で個人向けはあんまりやる気ないんでしょうな
>個人的にDELLへ期待する事はSSD搭載の標準化
これは期待。どこのOEMかで地雷度数が決定するな的に考えてw
>DELLがSSDを載せて低価格ノートを展開したなら他社もやる事になり
>SSDの単価が下がるという夢を見る日はまだでしょうか
夢はいいから、さあ早くSSDをポチる作業に戻るんだ。
実際みんな買ってて相当売れてるんですよ。それでも下がらないんだってば。
待つのは もういい…! もう…休めっ… いや、休めじゃなくて買えw
>この点、VAIO(ソニー)には全然期待しておりません
ワロタ 微妙な記事タイトルはこのオチのためかw
>Inspiron 13z / 14z
ノートに回転数7200rpmのHDDはやや珍しいですが、その割に6.3時間駆動とはなかなか優秀です。気になるのはキーデザインでしょうか。準備中なのかDELLが商品詳細ページで写真を掲載しないためはっきりしませんが、バックスペースキーやシフトキーが巨大すぎて邪魔な感があります
そして何故かオンラインでの注文が中止中の14z
>VAIOより「E」シリーズ
こちらはInspiron 13zに比べると光学ドライブ搭載ですから、重くなるのはしょうがないと言えばしょうがないのでは。OSにWin7のHome Premiumしか選べない点に悪意を感じます
パソコンに興味がなく、必要だからと購入する一般人にとってBTOはあまり意味のあるサービスではありませんから、法人向けに注力するDELLがそれを廃止するのは自然の流れかもしれませんね。3万円の電子レンジに5,000円プラスすれば出力500W→600Wになりますとか、10万円の冷蔵庫に3万円プラスすれば2ドアになりますとか、25万円の液晶テレビのHDMI入力端子を4つから2つに減らせば3万円マイナスになりますとか提案しても、じゃあ始めから仕様がその通りの機種を買うよ、という方がほとんどでしょうから
ブランドのイメージって重要ですしね。
選ぶ人がPC事情に精通しているわけではないでしょうし、「DELL=安い」って思っている人なら、法人用として選ぶのではないかと思います。
ありえんわー18(笑 正しくはAlienware M18x)もそうですが、
DELLはある程度ブランド力がついてきたので
今までの低価格志向はやめる方針なんだと思います。
例として、エイリアンのベーシックモデルは同等のスペックのG-tune(マウス)ノートより数万円高いですし。
向かうとこ敵なしのハイエンドノート、と謳っているのに
搭載できる光学ドライブの最上位はBDコンボドライブのみで、
何故か書き込み可能な普通のブルーレイドライブを載せてくれない。
もう、こんな中途半端な値段・製品作ってるんなら、
とっとと法人専用メーカーに移った方がいいと思うんですよね…。