iPhod Touchレビュー前編に続き後編。
前回は表示がきれいとか滑らか、カメラが高性能、クラウド標準付属は親切などの利点を挙げておりますが、今回はその続きと、難点も簡単に8つほど。興味が無いなら写真だけ見てまとめへどうぞ。
8つの中で私が最も驚いた、iOSのフリック入力から参ります。
iPod Touch が凄いと思う8つの理由(後編)
5.フリック入力は超高効率
以前どこかの過去記事で「指1本の操作が両手になるPCのキーボードより速いわけがない」と書いたと思うけれど、フリック入力に慣れると、もしかするとキーボードより速いかも知れない。
例として、「BTOパソコンのヒツジ先輩」と私がタイピングした場合。
- PCキーボード>(Shift)BTO(Enter)pasokonnno(Space、Enter)hitujisenpai(Space、Enter)
タイピング回数は31くらい。変換が第一候補なら。
ローマ字入力なので打鍵数は多く、変換(Space)や決定(Enter)キーも使うので更に追加。変換候補が後ろなら更に追加。
これがフリック入力ならどうなるか。
- フリック>(切替)bto(タップ)(切替x2)は◯そこん(タップ)の(タップ)ひつじ(タップ)せんは◯い(タップ)
タップ回数は25くらい。
英数カナの切替、タップは候補を選択しております。フリックはカナ打ちのようなものなので、ローマ字より動作が少なくなり当然。
打鍵やタップの数は大差無く思える上、キーボードは最大で指10本なので有利に見えるけれど、iOSのフリックは入力中にこのような状態。
右は「パソコン」と入力しようとし、「パ」の後に「そ」を入力しようとしているところ。しかし、既に候補には「パ」入力した時点で「パソコン」が出ており、タップし4文字が完了。左は「起動」の「きど」の時点で候補に出ております。
PCキーボードなら「pasokonkidou(Space、Enter)」と打つ作業が「パ(タップ)きど(タップ)」で終わるという。
もちろん、これは事前に私が「パソコン」「起動」と変換し決定し学習させた為、候補の最初に出ておりますが、凄さはこれだけではございません。
左は「ひ」だけで「ヒツジ」が出ており、右は検索ボックスでは無くメモ帳で「ヒツジ」と入力した後、何も入力していない状態で「先輩」が既に候補として表示。「ヒツジ」の後は「先輩」だろうと学習し予測が表示されているわけですな。
何が起こったか分からないかも知れないのでもう一度流れを書くと、「ひ(タップx2)」の3回の動作だけで「ヒツジ先輩」の入力が完了するという。
これも事前に打ったから出ているものの、一度入力すると、特に固有名詞などは入力の必要さえ無いという凄まじい効率化。
Androidでもフリック入力は有るので比較。Google日本語入力のフリックを試してみたスクリーンショット。ちなみにツイッターの入力画面より。
上は「ひ」と入力し変換待ちの画面。
「ひつじ」まで打たなければ「ヒツジ」にはならず、一度確定し再度打てど次回も「ひつじ」までが必要。「ヒツジ」を確定しても「先輩」が候補に出る事はございません。パソコンの変換に近い感じ。
私は1文字のフリック入力に1秒前後もかかるという初心者っぷりを発揮しておりますが、こちらを御覧有れ。
PCキーボードでこの速さに負ける人は少なくないかと。
6.セキュリティ志向が高い
購入後に初期設定する段階からうんざりするほどアカウントやパスワードの設定が有り、利用中も無料アプリでさえダウンロード時はパスワードが必要。
なぜそこまで手間を掛けさせるかは、アップルの方針なのでしょう。
無料アプリのインストールになぜパスワードが、と思ったけれど、例として他人が勝手に使わないようにしているとか、特に子どもやイタズラ好きな悪友が居るとかなら安全かも知れない。
iOSのアプリはAndroidと比較し審査が厳しいらしく、ジェイルブレイク(脱獄)しなければ自由度が低め。
しかしそれらはアップルがユーザを守っていると考えるなら、Androidはセキュリティに対して弱いとも言えましょう。
7.軽く薄いため常に携帯可
スマホ型端末の利点は、やはり軽く小型な事。私が所有している他の小型端末と比較してみましょうか。おおよそとして「約」は省略。
- GALAXY Tab(タブレットPC)・・345グラム、194x122(厚10mm)
- REGZA Phone(スマートフォン)・・149グラム、126x62(厚15mm)
- iPod Touch(iPhone5の電話無し)・・88グラム、123x59(厚6mm)
縦横サイズは画面サイズなので良いとして、iPod Touchを基準にすると、タブレットPCの重量と厚みは3倍近く、昔のスマホは2倍近いレベル。
タブレットPCをポケットに入れる人は滅多に居ないと思うけれど、スマホサイズはポケットが普通とするなら、私の感覚では100グラム(単三電池x4本くらい)以上は厳しいと感じております。
8.WiFi圏内で遠隔PCオン可
ラストはマニアックかつ私の価値観になるけれど、WOL(LAN端子の信号でPC電源オン)が使い物になっております。
以前、タブレットPCからWOLを利用しようとした話。
私の使用例としては、玄関にタブレットPCを置いたり自宅へ近付いた時に電源オン。とか2日やっていたけれど、板PCからWoldroidを起動しタップするのが面倒になり使っておりません。
だいたい玄関にタブレットPCを常備する時点で間違っており、かと言って外へ持ち出すにはポケットは難しく、バッグなどに入れたなら取り出しが面倒。
iPod Touchに限らずスマホなど小型の物ならポケットへ収納出来、常時持ち歩くも苦にならず。
App Store にて高機能かつ使い易い無料アプリを一発でツモったので紹介。
Fing - Network Scanner
https://itunes.apple.com/jp/app/fing-network-scanner/id430921107
ローカルネットワークの全端末が表示され、選択すると詳細が表示。実際の画面は以下、私がメインPCの電源を遠隔でオンする瞬間のスクリーンショット。
自宅の周辺、無線LANの範囲に入ったなら、これを起動しWake On Lanをタップすると無人の室内で突然メインPC(I7-950)の電源が入るという。 これに何の価値が有るかは効率厨の人にしか分からないと思うけれど。
別の用途なら、リビングで食事をした後にiPod Touchをしばいて自室のPC電源をオンに出来るとか。いや、普通要らないか。
(第5世代)iPod Touch 8つの難点
利点だけではApple信者と変わらないと思うので、強引なものが多いけれど難点も同じ数だけ挙げておきましょう。
- 高額端末なので怖くて脱獄できない
- やたらと有料アプリが多い(と思う)
- 何かとパスワードを聞かれ鬱陶しい
- 画面が縦長なので片手操作が難しい
- iPod Touch本体が薄すぎ持ちづらい
- GoogleよりIME(日本語変換)が阿呆
- Siri(音声認識)が使い物にならない
- Androidと比較すると直感で判り難い
2はAndroid、Google Playストアと比較した体感。4は第5世代で縦長になったらしく、画面左上まで右手親指が届かない。
5の薄さは携帯性が高まるけれど、実際に持って操作するとこの薄さが難点と感じております。持ち難いから皆iPhoneにケースを付けているのかと思ったほど薄すぎ。
8は初期設定から使い始めの頃の事で、慣れると快適。しかしiTunes(iOSと連動するPC用ソフト)が分かり難く、未だに何が何やら判っておりません。
以上は個人的な感想文なので、人により違うでしょうな。
マイクロソフト、Windows8に勝ち目は無い(まとめ)
元々マイクロソフトはアップルのパクリばかりで、今回もWindowsの8でiOSをパクろうとしておりますが無理だと思う。
Windows8(モダンUI)とAndroidを比較してもWindows8側に魅力や利点は感じず、操作性の悪さから駄目だと思っていたけれど、iOS入りApple製品と比較すると、昔の日本製と中国製、具体的にはセイコーのアナログ時計と、ゲーセンの景品のデジタル時計くらいレベルの差が有ると思う。
マイクロソフトの強みはPC市場をWindowsで独占している事。
Windows7までのWindowsがMac OSのパクリでも、日本では8~9割がWindowsユーザなものの、そのパクリOS(Windows)を流用しiOSまでパクり取り合体させるのは難しい。
なぜかは簡単、それをやってユーザが喜び便利と感じるなら、既にAppleがOS XとiOSを統合したり切替出来るようにするでしょう。アップルがやっていない事をマイクロソフトがやるという事はパクっておらず8の失敗は納得。
Windows8.1(コードネームBlue)では、起動直後からデスクトップ画面へ行けるとかスタートボタン復活か、などと噂されておりユーザやメーカーは大歓迎と思うけれど、本当にそれをやるとマイクロソフトの新(パクリ)ビジネスモデルであるWindowsストア衰退は必至。
WindowsユーザをWindowsストアへ取り込む為の8。しかし8でモダンUIが使われなくなると、更に中途半端なWindows RTのみになってしまい、Windows Phoneと同じ道をたどるでしょう。
ユーザやベンダーを巻き添えにしたマイクロソフトのパクリスピリッツ。意地での収益化を目指し現状のモダンUIを続けるか。諦めて以前のWindowsへ戻すか。
前者をやるとAndroidやiOSに追いつかない限りWindows8は失敗と言われ続け、後者にするとタブレットPCやスマホ市場へマイクロソフトは二度と入る事が出来なくなり、今後の携帯端末需要や普及を考えると難しいところでしょう。
話をiPod Touchに戻し、私が感じたこの端末の良さを3行にすると。
- 軽く薄く堅牢なのでふと持ち歩いてしまう
- 操作が快適なので何となく使ってしまう
- iPod Touchで代用出来るアプリに期待
仕事やプライベートで無理なく行動を共にしつつ、外食や電車などの待ち時間に取り出してしまう端末。
私は音楽を聴いたり携帯ゲームはやらないけれど、デジカメやツイッターはこれで終わっており、今後iOSのアプリにより何か別の事もiPod Touchで出来るようになるのでは、と期待しております。
さて、私は今少し上で外食や電車の待ち時間にと書いておりますが、iPod TouchはWiFi専用。ヒントはドコモ回線で利用しており、この話はまた後日。
おまけ:当サイトをAndroid(Chrome)とiOS(Safari)で表示を比較
左がChrome、右はSafari。違いは一目瞭然、メインコンテンツの文字サイズがSafariの方が大きくなっております。
まさかSafariやiOSがメインコンテンツを判断し文字を大きくしているとは考えにくく、ソース(フォント)の読み方や表示方法の違いと思うけれど、7インチのタブレットPCより、4インチのRetinaディスプレイの方が読み易かった件。
※ブログ記事本文はピクセル指定(font-size : 14px ;)、サイドはキーワード指定(font-size : x-small ;)という違いかも知れない
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