JEITAが2017年3月のデータを公開。
約2年におよぶ前年割れの終わりが見えて来たようで、と先月書いたけれど、終わってみると最終的にはマイナス。何が原因かは今回の3月分の出荷台数が少なすぎております。
いつも通り前年比から。
国内パソコン出荷台数の前年比推移
ソースはこちらの2016年。
JEITA / 統計データ
http://www.jeita.or.jp/japanese/stat/pc/
JEITAコメントより。
企業系は回復傾向となったものの、店頭系が年間を通じて低調な水準となり、台数・金額共にほぼ前年並みとなった。
企業は良かったのだろうとしても、店頭が本当に低調かがJEITAでは判らない、その理由はBCNの調査によると底打ちらしいので、単純にJEITA統計参加していないメーカー、DELLなどに食われたのでは?とも考えられるやも知れず。
JEITAは各メーカー自己申告の出荷台数、BCNはPOSデータのみの店頭販売台数。DELL売り場がもし拡がっているのなら、国内メーカーの出荷数加減に影響しているというのは考えすぎか。
出荷台数全体の前年比推移。
浮上の気配と思いきや大きく降下。
前年が特別台数多いわけでも無いどころか過去4年間と比較した3月度としては最低値なところ、2016年度は更に割れた感じに。
カテゴリ別。
全部マイナスとなっております。
A4とモバイルなノートが大きく割れているという事は、単純に国内メーカーが個人向けとして店頭などへ出荷する量を抑えたのでしょう。
一時的に浮上していた一体型(オールインワン)も再び割れたという事は、春モデルが全体的に出なかった事を意味しているのだと思う。
2016年度は3月度がワーストで足を引いた感
オレンジ色が最新、3月はあからさまに角度が他の年度と違う。
3月は最も出荷台数が高まる時期にも関わらず12月に近い水準。
XP終了祭りと翌年の平均化。
底打ちとか回復傾向と思っていたけれどどうなのか。もし4月に50万台出ないようなら後ろへずれたわけでも無く、マジで台数を絞っている=売れないので出せない可能性。
モデルチェンジ月を濃くした出荷台数グラフ。
順調という言葉が合っているかは不明ながら、安定してパソコン出て行く数が下がり続けており、特に最新の3月は他の3月と比較して明らかに低い。
パソコンがまだじゃぶじゃぶ売れていた頃との比較。
マイクロソフトへ「どうすんだよこれ」と聞いてみたいレベルの落ち込み。
2016年度全体の構成比と過去5年の出荷推移
期末を迎えたので1年間の構成比を出してみた。
前年との比較にしようと思ったけれど、2015年度と構成比は大して変わっていないのでやめた。
法人8割と言われるDELLとHPが入っていないので当然ながらノートPCの出荷比率が高く出ており、デスクトップ単体はNECや富士通、そしてパソコン工房が出しているくらいかと。
右のカテゴリ別前年比はデスクトップ単体のみプラスで他はマイナス。これを見てJEITAコメントでは法人向け復調で個人向け低調と書いたのでしょう。DELLやHPは(もういい?
過去5年分の出荷台数。
JEITAは和式なので2013年度ほぼ丸ごとがXP終了祭りに該当。
という例外な年を除くと、2012年に1100万台級の出荷数が2014年はXP終了後の祭り状態で1千を割れ、2015年から再び盛り返すかと思いきや更に低下し700万台クラスへ。
そして最新となる2016年度も前年と似たような水準、または減少傾向かも知れない状態となっており、今後2年間は700万台クラスが続くと見ております。
なぜ2年かは次の祭りが始まると思われる2019年度が7終了前年にあたる為で、XPのように9ヶ月くらい前からスタートならば、ちょうど2019年集計の期首から。
マイクロソフト必死なので今回は7のサポート再延長は絶望的と思われ、10へ移行するのか、Macか、Linuxか、はたまたGoogleが来るか。結局10でしょうな。
Macは高い、Linux不安定、Chrome OSはローカル軽視。
OSやハードの種類で選ぶというより、私ら使えるソフトやファイル、周辺機器を使う為にパソコン使用しているのだから、仕様がない、しょうがないというやつかと。
>DELL売り場がもし拡がっているのなら
月に2回くらい、東京の繁華街まで家電量販店を見てまわりますけれど、DELLのスペースが増えた印象は皆無です。増えた気がするのはASUSですかね。
>全部マイナスとなっております。
モバイルノートの前年比だけは、2月が79.8%に対し、3月が81.3%ですから、誤差レベルとはいえ微増ではあります。累計だと95.2%ですから、平均点より10%以上もマイナスですけれど。