パソコン工房のLesance(レサンセ)デスクトップPC実機評価その2。
前回は分解編と称し、中身や外側をバラしてパーツの詳細を調査。今回は主にゲーム用のベンチマークソフトを利用しスコアを計測。1機種では判り難い為、同時に借りたノートPC(S3112/T)の結果も掲載して参ります。
3日間連続レビュー、2日目はベンチマーク編。
Windowsエクスペリエンス インデックス比較
主要構成のスコアから。先にデスクトップ、Windows7。
次にノート、Windows8。
CPUのスコアはデスクトップが0.1、グラフィックはノートが0.2から0.5勝っており、他はのスコアは同じ。
CPUは以下。上がデスクトップ下がノート。
- Celeron G1610(2.6GHz、2コア/2スレッド、2MBキャッシュ)
- Core i3-3217U(1.8GHz、2コア/4スレッド、3MBキャッシュ)
ノート用Core i3は省電力版なのでクロック周波数が低め。デスクトップはCeleronにしてはそれが高く、ここで差が出ているのでしょう。
グラフィックも一応。上がデスクトップ。
- インテル HD Graphics
- インテル HD Graphics 4000
デスクトップとは言えCeleronの無印、ノートとは言え4000となっており、モバイル用Core i3の方が上とWindowsは見ているご様子。
これらを踏まえベンチマークスコアを見て参りましょう。
P2541とS3112/Tでゲーム用ベンチ比較
デスクトップ、ノート共にグラフィック機能はいずれもCPUに内蔵(統合)されており、主にグラフィック性能を測るゲーム用のベンチソフトを使うのはどうかと思うけれど、手持ちのPCがやたら古いCPUやグラボなら、現代最新の低性能PCと比較してみましょう。
タイムリープ
おそらくアダルトゲームと思われる、タイムリープというゲームのベンチマークソフトより。
深い意味は無いけれど、ベンチマークの際は以前からこれを入れていたので引き継いでおります。
設定はデスクトップ、ノートいずれも標準のまんま。
カメラ(視点)は動かさず放置。
上がデスクトップで13FPS、下がノートで28FPS。
FPSは1秒間のコマ数。せめて30無ければ滑らかやスムーズとは言えず、確かにデスクトップの方はコマ落ちが多めで、特にキャラクタがズームされ動いている時は9FPSまで落ちておりました。ノートの方は稀に気のせいかと思う程度にコマ落ち。
ノートはグラボ無しでここまでやるとは思わず、モバイル用インテルHD~4000なら、設定さえ落とせば3D処理も結構行けるご様子。
ファイナルファンタジー11(ヴァナ・ディールベンチ3)
FF11ベンチは、Highのみ、関係無いけれどデモをオフに変更。
上がデスクトップ、下はノート。
デスクトップは3,704、ノートは3,096。
ファイナルファンタジーは確かCPU性能の高さも関係しており、その影響でデスクトップが勝ったのでしょう。
いずれもキャラクタが多いとか、視点が変わりまくる辺りではコマ落ちが発生し微妙にカクカクしておりました。
モバイルの省電力版とはいえ、Core i3がCeleronに負けるとは思わなかった。Celeronが凄いのか。
モンスターハンターフロンティア(絆、大討伐、無印)
モンハンはデスクトップ側のみ設定を2種類で計測。とりあえずループをオフ。
デスクトップは私が用意したモニタがフルHD(1920x1080)まで対応しており、1つはそれで。もう一つはノートに合わせてHD(1366x768)で。ノートは最大のHD解像度のみ。
最新の絆ベンチより。上がデスクトップ、下がノート。
デスクトップのフルHDは419、HD763、ノート1,493。
デスクトップのフルHDは話にならないほどコマ落ちしており、これがゲームなら即死するだろうと思えるほどで、最も重い場面では体感2~5FPSくらいまで低下。
HDのみで比較してもノートはデスクトップの約2倍のスコアとなっており、FFとは違いモンハンはグラフィック性能を要するのでしょう。
続いて大討伐。
デスク~フルHD442、HD827、ノート1,658。ここでも2倍の差。
ラストは無印、モンハンベンチ第一弾の初期からあるやつ。解像度を変更すると履歴が残らなかったので3段になっております。
デスク~フルHD597、HD1,168、ノート2,304。
以上、FFは別として、タイムリープのFPS計測やモンハンベンチによるとノートの方がグラフィック性能は上。約2倍のスコアという結果に。
円周率計算時間「スーパーπ」で計測
純粋にCPUの処理性能を求めるかも知れない、円周率計算ソフトより。
左がデスクトップ、右ノート。まとめへ行きましょう。
レサンセノート、デスクトップのベンチ比較(まとめ)
上からグラフにして参ります。DT=デスクトップ、NB=ノート。
FPSの差は約2倍。
13FPSでは、別の意味でのFPS(ファーストパーソン・シューティング)でもやろうものなら開始直後に即死出来そうなレベル。ノートでも厳しいでしょうな。
だいたいグラボ無しで3Dゲーム用ベンチをやっている私が間違っているわけで、ゲーム目的ならやはりグラボは載せましょうという意味としましょうか。
FF11のグラフ。
スコアが逆転した為、ノートのバックグラウンドで何か動いていたのかと思い、ノートンの試用版が全部消えているか確認したり、常駐を切りまくってみたけれど3回やっておおよそ上のスコア。
ゲーム用PCに必要な性能は、グラボ>CPU>その他と言えるくらいグラフィックとCPU性能は高い方が良い為、CPU内蔵(統合)グラフィックで無茶をしないよう。
続いてモンハン。
同じ解像度ならデスクトップ(Celeron、インテル HD~)より、ノート(Core i3、インテルHD ~4000)が約2倍のスコア。
HD解像度ならフルHDの約2倍のスコアとなっており、性能は低めでも手軽にゲームをするなら解像度は低い方が処理的には有利。但し視界が狭くなる為、やはりゲームなら性能を盛るべきでしょう。
ラストはスーパーパイ。時間は短い方が性能は高い為、変色。
デスクトップはノートより2割くらい処理が速い、かも知れない。
推測になるけれどスーパーπの計算がシングルコアでやっているとすると動作クロックが高い方が有利でしょう。Core i3はターボブースト無しの1.8GHzが最大なので、セレロンとは言え2.6GHzに勝てなかったのかも知れず。
以上、と思ったけれど、速度比較と言えばノートはUSB3.0が付いていたと思い出した為、手持ちのUSB3.0対応メモリを挿してCDMで計測。
左は私が今これを書いているメインPC、右はレサンセのノート。
違いは、私のPCのUSB3.0はX58チップセットなので簡単に言えば強引にUSB3.0が基板に載っており、レサンセのノートはチップセットによりUSB3.0ネイティブ対応なので速いのかと。
X58の方(左)はかなり速いHDDという印象なものの、レサンセ(右)のスコアを見ると一昔前のSSD、は言い過ぎかも知れないけれど、シーケンシャル(連続)読み書きの速さは素晴らしい。バックアップに良さそうですな。
以上。低価格PCの評価としてゲーム用のベンチマークまみれなやり方はどうかと思うけれど、インテルのCPU内蔵グラフィック性能の違いや、Celeronでもデスクトップ用の比較的高周波数の物なら結構良い数値になると判った次第。
約束なのでリンク>レサンセシリーズはこちら。製品個別のリンクは切れるかも知れない為、レサンセブランド一覧へ繋げております。
次回はデスクトップPCレビューの最終回、総評として「Lesance DT P2541」の利点と難点などを書き連ね終了致しましょう。
公開は明朝8時。公開後はこの記事の下へリンクが出現する仕組なので、暇なら引き続きお付き合い有れ。
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