今、ノートは買いか罠か。
PCメーカーや販売店が意図的に落とし穴を掘っているわけでは無く、時期的に今は買い時としてどうなのかという意味。夏モデルの在庫処分が終了間近、例年ならこれから年末のボーナス争奪戦に向けて新製品が出る頃。
ノート安く手に入れる提案もどきを投下。
安く高性能、言い換えると割安で長く使えるパソコンの選び方として、私が当サイトで過去に垂れ流している事をカテゴリ別にすると。
- デスクトップ・・BTOパソコン推奨、修理までやるなら自作も有り
- モニタ一体型・・罠
- ノート(高性能)・・有名メーカーの型落ち品在庫処分が安い
- ノート(安さ優先)・・Lenovo、Acer、時々ASUSが安い
BTOパソコン.jpだからとは言え何でもBTOというわけでは無く、BTOメーカーのノートは見た目がダサく価格も大して安くは無し。高性能なら日本HP、安物ならDELLという選択肢も有るけれど、完成品の処分価格には勝てず。
ノートの特徴を付け足すと
- 高性能・・・有名メーカー:高機能(無駄機能)、日本HP:本当に性能重視
- 安さ優先・・・Lenovoなど:本格的に安い、DELL:一応カスタマイズ可能
更に細分化すると別の話になってしまうのでここまで。今回はノートの「高性能」と「安さ優先」の2種類で見て参ります。
自称PC初心者用として書くので、ここから下の機種やメーカーはピンポイントで勧めているわけでは無く見方の例としてご覧有れ。
メーカーはどこでも良いけれど、2011年はNECレノボジャパン合体記念という事でNECとレノボでデータを価格コムから引かせてもらいます。
下へ行くほど核心に近付くので、公称PC変態は途中飛ばしてどうぞ。
NECの夏モデルは既に底値、在庫限りでおそらく完売
有名メーカーの夏モデル発売時期は多くが6~7月。既に4~5ヶ月が経過しており、NECのLavieを例にすると底値と思われます。
失礼、Vは大文字ですな。LaVie、今気付いた。
source:価格.com - NEC LaVie L LL750/ES6W PC-LL750ES6W [クリスタルホワイト]
仕様はスペック欄に書かれている通り
- 15.6インチ液晶・・ノートでは小さくは無く、今では大きめな方
- Core i7 2630QM・・インテルの高性能CPU、現在の上位クラス
- メモリ 4GB・・普通
- HDD 750GB・・ノートにしては大きめ
- Windows7~・・普通のHomePremium 64bit、OEMでしょうな
その他、NECに限らずナショナルブランドは高機能、私に言わせるとほぼ無駄な機能が満載されており、それをステータスや特長と感じる人には良さそうな内容。
- 高輝度・高色純度・低反射TFTカラー液晶
- パーティション分割(C:約619GB/D:約585GB)
- ブルーレイディスクドライブ(読み書き)
- インテル ワイヤレス・ディスプレイ対応
- 手書き入力/ジェスチャー機能付きNXパッド標準装備
- USB 3.0×2
上から個人的に思う事を挙げて行くと
- 液晶は反射を抑えているらしいけれど光沢
- ノートなら意味が有るのか、今更なパテ分割
- 使う人の割合が気になるブルーレイ
- 更に使わない人が多そうな無線モニタ機能
- 正直、使い勝手は見当が付かない手書きやジェスチャー
- USB3.0x2は優秀
PCマニアは性能、良く解らないなら機能も見て約82千円は安いかと。
発売は5月下旬で底値が9月頃。現在は若干上下しているものの、これ以上下がる要素が今後無さそうな気配。
機能は比較出来ず、性能で合わせるとBTOパソコンのノートでは8~9万円辺り。NEC様の御ノートがBTOメーカー並の価格で購入出来るという事です。
過去に何度か書いた私のいう買い時は
- 3、6、9、12月頃(時計の針の上下左右)
- 発売時価格の半値前後(45~55%引き)
これはLaVieの夏モデルなので9月が買い時、半値まで下がっております。
以上、NECでは無くとも富士通や時々VAIO(ソニー)も処分しているので、価格コムで上のような見方をしてみましょう。
型落ちとは言えNECの古めなカタログに掲載という意味。CPUやメモリが時代遅れになっているわけではございません。
レノボの完成品は相変わらずの激安、これも底値か?
ブランドにはこだわらず無駄な機能や最初から入っている余計なソフトなどは無く、シンプルな方が良い。できるだけ高性能でとにかく安くというならLenovoの完成品在庫が現在の鉄板。
通販の価格はバラバラ高額なので信者以外にはレノボ直販は非推奨。
同じく価格コムより、完成品のショップ在庫最安。
source:価格.com - Lenovo Lenovo G570 43348QJ 価格比較
NECと同じようにスペックを引き説明を入れると
- 15.6インチ液晶・・NECと同じく小さくは無し、解像度も丁度良い
- Core i3 2310M・・インテルの高性能CPU、CPU全体で中クラス
- メモリ 2GB・・普通の人には普通、マニアに言わせると少なめ
- HDD 320GB・・約300GBも何を保存するのか考えると良いかと
- Windows7~・・NECと同じ
NECのLaVieとの差額は約5万円。価格差がでかいと見るか、NEC様の御ノートで高性能かつ高機能だからと考えるならそれも有りでしょう。
NECに有るような機能はLenovoの安物には無く、性能の差を比較すると。
- Core i3とi7の違い・・性能は違うが、実際に使って違いが判るか?
- メモリ2GBと4GB・・性能を容量に置き換え同上、2GB以上必要か?
- HDD320と750GB・・320GBを超える程に使うなら外付で良いのでは?
普通に使うにはLenovoの3万円ノートで充分。上の3点中、何か一つでも不安が有る、または漠然と将来性を考えるならNECも有りでしょう。
実際、差額はNEC代以外にCPUの金額差が結構大きい。
ちなみに売れ筋ランキングはLenovoが上(3位)、NECは15位になっておりますが、安い物の方が数が多く売れる以外、価格コムを見てリンクを経由し購入するような属性なのでLenovo有利、NEC不利という見方も可。
店頭で販売され、性能や機能が良く解らず店員の勧められるままに購入する属性ならNECが有利かも知れないという事にて。
タイ洪水でHDD出荷制限とやってはいけない価格比較
ここからが本題。過去記事、HDD出荷制限や値上がりを踏まえ。
タイ洪水でHDD出荷制限
現在出ている、言い換えるとショップが在庫しているパソコンはHDDが洪水前の価格で載っており、未だ完成していないパソコンはPCメーカーの在庫価格、今後は洪水後の価格になると考えられましょう。
HDDを半年分とか在庫しているメーカーはまず無いと思われ、その理由はPC関連パーツの価格は販売以外に仕入原価も下がる一方な為。
中途半端では有りますが、容量が4種類揃っているので価格コムの2.5インチHDD売れ筋ランキング途中より。HDD単品の市販品。
source:価格.com - ハードディスク・HDD(2.5インチ) 人気売れ筋ランキング
上のランキングによると、洪水の直撃を受けたWesternDigital製品(以下、WD)が値上がり。WD製品が切れると供給は他のメーカーとなり品薄へ。どこまで値上がりするかは未だ見当付かず、一度下がれども再度上がらないとは言えない現状。
メーカーの仕入れ価格とは違うけれど、HDDの価値がおおよそ1万円とすると、上で出したLenovoノートの安さが分り易い。
Lenovo G570~は現在の最安が約33千円。
- OS・・約13千円(DSP版価格換算)
- HDD・・約10千円(上の画像より)
OSとストレージを抜いた本体価格が1万円になってしまう。CPUやメモリ、光学ドライブ以外にベアボーンというノート本体部分まで含めて1万円は有り得ないでしょう。
実際には、HDDは大量仕入れ、OSも市販品では無くMicrosoftからのOEM提供により安く入っているとは言えるものの、価値として今の完成品在庫は安過ぎるという意味。HDDの価格が上がり過ぎている為に起こる妙な計算。
やってはいけない価格比較
価格コムを見ていて気になったので、やばいノートの例も。
初値とされている登録時の価格は約26~40万円の高級品。確かに高性能では有るものの、それは数年前の話。
CPUがインテルの省電力版で現在でも充分使える性能では有りますが、OSにWindows Vistaが乗っている完全な情弱ホイホイ。来年4月にサポート(アップデート)終了するので、Windows7へのアップグレード前提でしょうか。追加費用が必要な上、かなり面倒なのでやめた方がよろしいかと。
価格コムの大幅値下げは本当の意味でわけありなので素人は手を出してはならないカテゴリ。特にビデオカードは90%オフのQuadroもザラにあるので、その商品の内容ほぼ全てを理解していなければ後悔する元になりましょう。
ちなみに上の10万円ノートと比較し先のNECノートが性能や機能は上。
目眩ましはスルーし、私がやっているように「売れ筋ランキング=価格コム経由で購入されている人気順」という事で、普通は売れ筋ランキングを参考にしましょう。満足度や注目ランキングはまた別の集計方法なのであてにしてはなりません。
右2列の事。レビューや時には広告も絡む模様。
ノートPCの型落ちは今が買い時または罠時まとめ
HDD価格の影響を受けるなら、ノートPCは全般的に5千円以上の値上がり。またはHDDの在庫が足りなくなるとするなら今後のノートPC生産に影響し、ノート本体が品薄になるかも知れず。
本当にノートは今が買い時でHDD価格高騰により今後は完成品PC(主にノート)が高くなるかは、以前やったパソコン工房のSSD標準デスクトップと同様。
レノボの安物を例にすると、320GBのHDD搭載で最安3.3万円。値上有りした最安を仮に3.8万円とするなら、4.3万円くらいでインテルSSDの120GBが載るのでは無いかと。
レノボがSSDを入れるかは不明な上、インテル以外を使う事も考えられ何とも言えないけれど、可能性の一つとしては低くは無かろうと。
ノートPCの型落ちや安物完成品在庫などを購入するか迷っているなら今が買い時。まだ要らない、またはSSDが来ると予想するなら今は罠なタイミングとも言えましょう。
後悔しない買い時は購入者の判断による、という、いつも通りの結論。他の要素も有るやもしれず、本記事を鵜呑みせず良く考えましょう。
最善は来年春過ぎまで考え続ける事と思われます。
コメントする ※要ユーザ登録&ログイン