今回は動きが早いパソコン工房。
先日、HDD値上がりでSSD標準のBTOが来ると書き、そのまとめにパソコン工房が1機種SSD標準搭載で新発売というネタをやっておりますが更に拡大。低価格デスクトップとノートが出揃い、ユニットコムにしては珍しい直球。普段は消える魔球。
頼まれたわけでは無いけれど構成が上手いので宣伝拡散。
今が狙い目という良く判らないコピーでは有りますが、自信が有るのか新しい為か、トップページの最上部にて誘導リンク。関係無いけれど私は千葉からの接続ではございません。
プレスリリースのタイトルは「HDDとの価格差が縮まってきている今が狙い目!Let's SSDキャンペーン 11/15(火)14:00まで開催!」。
15日過ぎても該当機種が消えるとは思えず、送料無料が無くなる程度でしょう。売れるようなら延長戦に突入するか、日を空けてまたやるか。
ちなみにプレスリリースはNews2u.net。Googleの言う有料リンクのページになる為、こちらからリンクしたく無いのみで他意は無し。
SSD標準搭載の割に安いデスクトップは3種類
全23種類くらい有る中より、上から3種類のデスクトップが安め。
さすがにCore i5(中段)とE-350(上段)を同じ価格では出せなかったのか、E-350搭載小型PCは1万円値引きされ約5万円。
自作と比較するなら、これらをセットで引き算すると分り易い。
- Windows7 DSP版・・約13千円(ツクモなどの一般的なDSP版相場)
- intel 320 SSD 120GB・・約16千円(価格コム最安より、11月現在)
強引に単品の送料として計約3万円とすると、OSとストレージ無しの本体価格は画像上から2万、3万、4万円くらい。
E-350はマザーボードとセット、またはケース丸ごとのベアボーン状態になる為、メモリが今時8GB有ろうと2万円で何とか収まるかも知れず。
Core i5 2400は単品最安で約15千円、Core i7 2600は約23千円。ケースと電源で計1万円、DVDドライブ2千円、メモリ4GBを3千円とすると自作は趣味という事が判りましょう。
高性能マニアやPC変態風に難点を挙げると
- いずれもグラフィックがしょぼい
- (インテルCPUの)チップセットはH61か
- (HDD搭載PCと比較して)価格が高いだろう
このようなケチが付くかと思うものの、私風に見るとバランスの良い構成。
グラフィックはピンキリで言えば上が有れど、ゲームをしないならグラボやVRAMは不要と思う人間が多数。私も事務用PCはインテルHD2000で事足りております。
E-350の利点はやたら省電力が宣伝されるけれど、本当の良さは低価格の割に悪くないCPUとGPU(グラフィック)性能。そしてインテルのようにケチらないUSB3.0などの高速なインターフェイス。下手にCeleronでインテル入ってるするより高機能。更にノートと比較しモニタが分離する為、次回の買い替えも安く付きましょう。
H61はZ68やH67と比較し機能や拡張性の低い安物。しかしストレージがSSD120GBでWindows7という仕様で見るとストレージ容量が少なめなので、下手にメモリ増設をするとSSD容量を食ってしまい空き容量に不安。BTOパソコンでオーバークロックや増設はしない前提とし使わない機能は無駄とすると普通の人には安い方が良いでしょう。
また、インテルCPUを省電力(S付)にすると若干高くなる以外、私に言わせるとデスクトップで数十ワットの省電力は意味が薄い。売る側も妙なCPUを大量在庫するわけにも行かず、そこまで省電力が良いならノートでやれと。
パソコン工房を贔屓するわけでは無く、客観的に見て上手い標準構成。120GBのSSD搭載としては有りと思う次第。
ちなみに2011年11月現在、HDDは日立の2TBが2万円を超えた所。とまらない急騰に唖然とする間もなく笑うしかございません。
同じくノートは二種類、こちらは在庫処分に見える
ノートは本気では無さそうでは有りますが、デスクトップ3種類の真下に有ったので一応ネタにしておくと。
何故「やっぱりゲームはSSD」なのかは知らないけれど、性能高めな8万円のi7-2670QMと低めとは言え7万円でi3-2310M搭載の15型フルHD。
ゲーム用の割にグラフィックがGT540Mな辺りは触れてはいけないのかも知れないけれど、ノート用GeForceとしては高くも無く低くも無い程度。PassMarkのスコアで言うと、デスクトップ用のHD4670やGT530程度。私が冗談で購入した安物の8千円グラボ(HD6670)以下。
デスクトップ3機種へ例として23型モニタを付けるとプラス2万円。性能上から、9万、8万、7万になる為、ノートが割安に見えるけれど8インチ差は大きいかと。性能よりノートという形の価値が1~2万円有ると思うなら有りでしょう。
一応突っ込んでおくと、H65チップセットでUSB3.0有り、SSDはデスクトップと比較し容量の下がるインテルの80GB、ブルーレイの読み込み専用を何に使うかが問題でしょう。
パソコン工房のノートは何故かブルーレイ再生ドライブ搭載が多め。DVDスーパーマルチと仕入値が同じだったのかなどと妄想するも、買う側から見るとブルーレイになっている分、価格が無駄に高くなっているのでは、と勘ぐってしまう。
15インチでフルHDはきついだろうと個人的に思っている為、このノートはどうかと思うけれど、2.5インチHDDも値上がりしているのでノート同士で比較すると有りかも知れませんな。
「今が狙い目」は消費者では無く販売側(まとめ)
私が安いと書いている対象は、「BTOパソコンの安い(性能低め)構成でSSD搭載が出た」という意味で、以前は10万円前後の機種でSSD搭載が多く、それと比較している為。
HDDが値上がりしているだけでSSDは値下がりしておらず、パソコン工房の言う「今が狙い目」は、今SSDが安いわけでは無く、今HDDが暴騰しており選択肢としてSSDが有るという売る側の言い分。
しかし、パソコンという物は必要な時に購入する物。
- 故障したので買い替える
- 人員が増えたので追加が必要
- 学校の講義や資格取得の為に今要る
時期が悪いと思うなら半年待てばHDD価格が戻るかも知れないけれど、本当に先月(2011年10月)の最安まで落ちるとは限らず、更に時間を要するやも知れず。
容量辺りの単価は依然HDDの方が割安なものの、下手に500GB以下で1万円以上もするなら相対的に比較。120GBの15千円なSSDの方が数年使い続ける事まで考えた方がよろしいかと。
早い時期にパソコン工房系以外、ドスパラやマウスが競合して来る事に期待しております。期待しなくともHDDがこれ以上馬鹿高くなるとSSDを載せざるを得ず、長期化するとインテルやcrucial以外も検討する事になりましょう。
ノートは高性能なら日本HP、低価格はレノボやAcerに勝てないのでデスクトップがお勧め。BTOで煽りまくり、NECや富士通や東芝なども乗って来るなら私が喜びます。
ネタが増える以外にSSD値下がりに期待している為(未だ250GB HDD)
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