インテルがお勧めする薄型高性能ノートはウルトラブック。
昨年後半からPCメーカー各社から出ていたものの、価格が10万円を超えたりHDDを載せるなど的外れな機種が混在。約半年が経過し、値下がりしたり新モデルが出るなど改善されつつ有り、9メーカー各1種類で価格と性能を比較。
IvyBridge搭載モデルでは無くSandyBridge版。2012年5月現在。
ASCIIがほぼ全機種でカタログ形式と称し、4ページに渡り特集していたのでこれを参考に表形式へ変更。
ASCII.jp:ウルトラブック(Ultrabook)ほぼ全機種カタログ 2012年春版
http://ascii.jp/elem/000/000/693/693511/
基本的に濃いセルが「高い」、薄いセルは「低い」。重量のみ逆で、軽い物を濃く、重ければ薄く塗っております。
解像度もどうかと思うけれど、画面サイズや高さ(厚み)はどちらが良いのか価値は人それぞれとして着色しておらず、例としてAcerは厚みが約2cm有るけれど光学ドライブを搭載しており、それの良し悪しはユーザによると。
インテルはウルトラブック提唱当初、10万円以下でやれと言っていた為、東芝は例外として10万円以下で抽出。各メーカーで複数機種有るものは可能な限り高性能な物で。
インテルが2011年に提唱した「ウルトラブック」とは?
ウルトラブックの定義をWikipediaを参考に省略しつつまとめると
- CPU:Sandy Bridge、Ivy Bridge、Haswell、のCore iシリーズ
- 高さ:14型以上=21mm以下、14型未満=18mm以下
- バッテリ駆動:5時間以上(8時間以上奨励)
- I/O:Wi-Fi必須(Ivy Bridge以降は更にUSB3.0対応必須)
- 機能:休止状態から7秒以内に復帰
- その他:Ivy Bridge以降はSmart Connect Technology搭載
要するに
- 高性能
- 結構薄い
- バッテリ駆動前提
- WiFi対応無線LAN必須
- ストレージは自動的にSSD
最後(6番)のSmart Connect Technologyは、板PCやスマートフォンのように画面が消えた状態でもバックグラウンドでアップデートやメール受信は出来るようにする技術。スリープの段階で言うとS0.5のような感じでしょうか。
今まで有ったノートを本気でモバイルPCとしつつ、高性能かつ高速処理は維持しろという事でしょう。インテルがPCメーカーへ資金援助している舞台裏も有り、高性能CPUの生き残りに必死なわけですな。
PCメーカー9社9種類のウルトラブックを勝手に評価
同じ表をもう一度。左から安い順になっております。
色だけを見ると、ユニットコム(パソコン工房など)が全体的に薄め=安く低性能。ASUSが高性能でだいたい揃っている印象。
今回はAppleもウルトラブック扱いになっていたので混ざっておりますが意外と安い。ASCIIの価格表記はApple以外もやたら高額設定なので、5月下旬の価格コム最安に修正済。
主観で勝手に良し悪しを付け、一覧表の左から参ります。
日本HP
ユニットコムと並び最安と思われる6万円のウルトラブックは、以前本物のウルトラブックとしてこれだけで1本ネタにしており、個人的には高評価。その理由は価格と性能で6万円はかなり優秀。そしてライトユーザならCore i3でも十分高性能、SSDさえ有れば良いとして。
難点が見当たらないけれど強引にケチを付けるなら、当然ながらCPUやGPU性能を求める人には性能不足。そしてPC本体は関係無いけれど、日本HPは送料や保証が高額で、やたら有料オプションになっている事が不利。
ユニットコム
価格を抑える為か、SSDの容量を抑えHDDで大容量化。CPUは他社も載せているCore i5と削ってはおらず、メモリも4GBと同じ容量。個人的には、画面サイズが14型とノートにしては大きめで、解像度も無理なく高精細にしている所がバランスが良いと感じております。
難点はHDD搭載が原因かバッテリ駆動時間が短め。更にユニットコムに限らず日本のPCメーカーはJEITA測定法を使うので実用では余裕で6時間もたないと推測。Windowsの起動が待てない人には良いかも知れないけれど、データの転送は所詮HDD速度。ウルトラブックとしては微妙か。
Lenovo
前メーカー中で標準と思われる構成、価格もレノボらしく安め。USB3.0有り、バッテリは(おそらく)実測と思われ、その他CPUやメモリ、SSDなど不満の無い構成。日本HPより1.5万円高いものの、CPU=効率代と思えば良いかも知れない。
その日本HPと比較するとバッテリ駆動時間が短めで、CPU性能の差が1.5万円は大き過ぎ。HPのFolio13のコストパフォーマンスが良過ぎる為と思うけれど、安物ノートの定番メーカーならもっと値下がってもおかしくは無く、待ちでしょう。
Apple
ASCIIの表記では10万円を超えていたけれど、型番で在庫を検索すると約8万円。Macの薄型ノートがこの価格は安いでしょう。軽量、薄型、更に現状Mac専用になっているThunderbolt標準。Windowsから抜け出したい人にはハードルが下がっております。
しかし安いとは言えやはりApple製品。右のAcerと比較すると何かと負けており、考え方を変えるとOSがWindowsでは無いという難点も。個人的には11.6型のモニタで何をしたいのか意味不明。いくら文字表示がきれいとは言え、HD解像度なら小さくなり過ぎ作業効率低下に繋がりましょう。
日本エイサー
以前はHDD搭載やSSD64GBのみで出していたけれど、後継ではしっかり安く高性能かつ大容量。ASUSと並び8万円強で256GBのSSDはかなり有利。OS(Windows7)が空き容量を圧迫するので、実際には128GBの2倍以上の空き容量になるは最大の利点。モニタサイズも大きく見易いでしょうな。
難点はでかい上に何故か光学ドライブを入れてしまっており重め。モバイル用途を捨てているならUSB3.0が欲しいものの無しというバランスの悪さ。以前のHDDや小容量SSD搭載しかり、薄ければ良いのだろうとやけくそになっている印象、は私の偏見でしょうな。
ASUS
Lenovo辺りが既存ウルトラブックの標準なら、このASUS製品が高性能かつ割安な本物ウルトラブックの見本かと。CPUが高性能な割にバッテリ駆動は長め、小型な割に解像度も高めなので、ライトユーザには勿体無いくらいの完成度。
しかし私に言わせるとやはり13.3型で1600x900はどうなのかと。Macほどでは無いとしても、13型程度でHD解像度と比較し縦132ピクセルの圧縮はきついと推測。これ以外にケチの付け所が無いのでここまで。
ONKYO
これは無理ですな。高い意味が不明。選ぶ理由が無い。
DELL
DELLも無理。レノボとほぼ同じ仕様。高いDELL製品は不要。
東芝
同上。発売当初は13万円を超えていたので安くなった方としか。
どうしても国内の大企業な東芝が良いとか、デザインやサザエさんが好きなどの理由で選ばれるのでしょう。
Sandy Bridge搭載ウルトラブックの価格と性能を比較まとめ
主な仕様のみなものの表形式で比較するとASUSが優秀と判明。
ASUSはBTOパソコンに限らず、ナショナルブランドでもノートのベアボーンを製造している昔ながらの台湾の大企業。ノート作りには慣れているのでしょう。
ノートは液晶パネルの価格が過去2年くらいで急落しておりベア価格が下降。メモリも大暴落、インテルあせってるのでCPUも若干安めに。120GB以上のSSDもようやく値下がり始めたと思われ、今年からこそウルトラブック標準に期待出来る時。
今後はIvyBridgeが搭載され、より高性能で高機能なウルトラブックが出ると思うので今は待ち、とは私は思わず、値下がりした今こそSandy Bridgeの価値が高まった、と言いたいけれど好きにしましょう。
他人の勧めで購入すると後悔するもと。判断はセルフサービス。
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