安いノートと言えばLenovoやAcerの完成品ショップ在庫。
BTOメーカーのノートは中途半端な価格になり日本HP以外は冴えず、高性能ノートも有名メーカーの型落ち価格に負ける事が多め。パソコン工房がノートのティザー(正体不明の製品予告)ページを作っていたものの、地味過ぎて気にならずスルー。
しかしフタが開くと激安ノートが発売予定。
Lesanceノートの最安は標準構成で約3万円
下位2機種の発売日は12月3日予定で、今これを書いている1日では詳細不明。しかし主な仕様は判明しており、4種類のノートPCが掲載されております。
200万台突破記念と有り、平均単価を低めに10万円とすると2千億円。今でこそ10万円を切るPCは多いものの昔からの合計の為、更に累計売上は多いでしょう。
最安、言い換えると低性能ノート(P3533-SP)の標準構成は29,980円。通販では送料が630円乗るので合わせて30,610円。
既に画像で載っておりますが、テキストで仕様を一覧。
- OS:Windows 7 Home Premium ※32/64bitセレクタブル
- CPU:Celeron B800(1.50GHz、2MB、デュアルコア)
- チップセット:Intel HM65 Express
- メモリ:2GB
- HDD:320GB
- DVD:スーパーマルチドライブ
- モニタ:15.6型ワイド光沢液晶(解像度:1366x768)
- 有線:ギガビット対応LAN、HDMI出力、ミニD-Sub15
- 無線:IEEE 802.11b/g/n
事務所に複数台どうでしょうかという感の有る構成。性能は高くは無く、しかしネットブックほど低くは無し。
個人的に実用的と思う所がモニタサイズで、15.6インチが普通に作業出来る下限と見ており、15型程度なら1366x768が上限と考えております。
驚いた箇所はOSで、DSP版では無くセレクタブル(再インストール時32/64bit選択可能)になっている事。価格コム最安で23千円もするパッケージが付いているわけが無くOEMでしょう。この場合のOEMとは、PC工房系(ユニットコム)用にマイクロソフトがライセンス大量購入なら安くするWindows7を指しております。
その他は良く有る安いノートと同様、メモリは2GBにケチられており、HDDも少ないとは言えないけれど320GBと大容量では無し。ネットワークの無線「n」付はもはや標準。有線の1000BASE対応はLenovoなどより有利なものの、100Mbps超えで使うならの話。
他3機種を手抜き一覧すると以下の通り。約3万円のCeleronレサンセ(P3533-SP)から1万円刻み。
- P3533-SP(約3万円)・・Celeron B800、メモリ2GB、HDD 320GB
- S3531-SP(約4万円)・・Core i3-2310M、メモリ4GB、HDD 500GB
- S4532-SP(約5万円)・・Core i7-2670QM、メモリ8GB、HDD 500GB
- S4533-SP(約6万円)・・※CPU/メモリ同上、HDD 750GB、ブルーレイ
購入者を迷わせる上手い階段状態。
本当に軽めの用途のみなら1、メモリ2GBが不安なら2、ファンがうるさいかも知れないけれど高性能が良いなら3、どうしてもブルーレイが要るなら4、という感じでしょうか。
ノートは市販品と価格比較が出来ず、更にWindowsがOEMと思われる為に何ともいえないけれど、OSをDSP版単品で換算すると、本体価格は上から約で1.7万、2.7万、3.7万、4.7万円。
更に皮算用でCeleronレサンセの本体部分が1.7万円とすると、CPU7千円、メモリ1千円、HDD5千円、無線LAN1千円、カードリーダー1千円、くらいと見るならベアボーン部分は2千円。液晶パネルどころかインバータ基板くらいしか買えない。
OEM(と思われる)なら安く出来るという良い例。
OEM版Windowsを利用、しかも安いと言えるBTOメーカーはマウスコンピューターくらいのものなので、パソコン工房もMSがDSP版排除とか無茶を言わないなら是非OEMも広げて欲しいものです。
Lesanceシリーズ3種類を価格コム最安で価格比較
2011年12月現在に限らず、低価格ノートと言えばLenovoなどが3~4万円という激安ノートを量産し小売店が在庫中。
いくら安いノートが出たとは言え、そこまでは行かないだろうと思いつつ比較すると、結構良い勝負になっております。
パソコン工房の型番では私が見づらい為、見出しは価格と構成で。
約3万円:Celeron B800、メモリ2GB、HDD 320GB
最安ノートは価格コムの売れ筋人気ランキングより。
source:価格.com - ノートパソコン 人気売れ筋ランキング
先に液晶モニタのサイズ(15.6型)で絞ると1,3,5位のノート。1と3位は工房より高く、5位のLenovoノートが構成も近く工房より2~3千円安価。
大きな違いは特に無く、有線LANが工房ノートはギガ対応な程度。詳細が分からないけれど、Lenovoは重量2.6kgでバッテリ駆動5.5時間と有り、頻繁に移動したいならここで差が出るでしょうな。
仕様以外の違いとしては、Lenovoノートはショップ在庫なので有料の延長保証や送料手数料などがショップ依存。工房は3年保証が5250円、送料630円という違いも有り。
Lenovoノートは8月発売と古めでは有りますが仕様の通り、12月発売のノート(レサンセ)とほぼ同じなので中身が古いとは言えない、安いなりの良い構成。
約4万円:Core i3-2310M、メモリ4GB、HDD 500GB
ここから条件が細かくなるので、CPU(Core i3)でスペック検索し安い順。ソースのリンクは条件指定が外れる為、現在を見るなら手動で指定をどうぞ。
source:価格.com - ノートパソコン スペック検索・性能比較
やはりLenovoが性能の割に安く、赤枠にしている2機種が該当。USB3.0が無いなら旧Core iシリーズ(3桁ナンバー)の方が動作周波数が高く良い気がするものの、話がそちらへ脱線すると終わらない予感がするのでスルー。
パソコン工房のCore i3ノートと比較すると。
- 2段目(37,479円)・・メモリ2GB、HDD 750GB、有線LAN100Mbps
- 5段目(38,480円)・・メモリ2GB、HDD 320GB、有線LAN100Mbps
レサンセとと比較すると、メモリが少なくHDDは上と下が有り、どうでも良いかも知れない有線LANでギガ非対応という辺り。
メモリは2千円程度で買えるので挿すとして、ここまで差が無くなると、どちらのメーカーのデザインが好きかというレベルになりそうです。見た目で言うなら、台湾なレサンセより個人的には中国でもLenovo。但し爆発しないなら。
約5万円:Core i7-2670QM、メモリ8GB、HDD 500GB
Core i3と同様、Core i7でスペック検索し安い順。
source:価格.com - ノートパソコン スペック検索・性能比較
完成品在庫の安物価格帯で激戦しているLenovoは居らず、高性能で勝負している日本HPが登場。エプダイも珍しくHPに近い価格。在庫を余らせたのでしょうか。
いずれも登録は1店舗となっておりメーカー直販の通販のみ。Core i3でやったように書き出すと。
- 日本HP・・メモリ2GB、HDD 320GB、グラボ Radeon HD 6770M
- エプダイ・・メモリ2GB、HDD 320GB、無線LAN無し、DVD-ROM
いずれもカスタマイズ前提か、メモリとHDDをケチっている仕様。その代わりに日本HPではグラフィックカードが搭載されており、ある程度の3Dゲームも出来る前提な高性能ノート。
逆にエプダイはやはり罠が有り、ノートの割に無線LANが内蔵されておらず(一覧で空白)、DVDは何故か焼けないコンボドライブとなっておりユーザをなめているようです。
いずれも価格がLesanceより1万円以上高い時点でパソコン工房の勝ち。
約6万円・・Core i7-2670QM、メモリ8GB、HDD 750GB、BD
最後は条件が細かすぎる為にスペック検索が厳しい為、上の5万円Lesanceと比較すると、HDDが250GB増量、Blu-rayになったというだけなので、その2点で1万円の価値が有ると思うならこちらでしょう。
日本HPやエプダイのノートとそのまんまで性能や機能を比較しても良いかも知れず。上位機種の2つが下位2機種よりお買い得という事になりましたな。書いている私が驚いた。
回線込ならPC工房系ショップで購入が良さそう(まとめ)
面倒なら通販で良いかも知れないけれど、オプションを見ると延長保証以外にも見所が有り、右下のNTTフレッツ抱き合わせが安い。
私は通販しか見ていなかった為、抱き合わせは範囲が狭く従量が高額で回線は低速なイーモバイルのみと思っておりましたが、ユニットコム(パソコン工房、フェイス、ツートップ)の店舗で購入すると、最大3万円引きとなっております。要するにCeleronのレサンセなら無料。
回線契約が縛り期間(多くは2年)を過ぎており、現在NTTのフレッツでは無いなら乗り換えで利用する手も有りかと。一般的にNTT東は遅め、西は速めという噂。
但し、値引きで2年縛りなどの場合は月額の割引が無いなど考えられる為、普通に乗り換えた際はどの程度になるのか比較を忘れず。私は回線抱き合わせ販売に付き合った事が無いので正直不明。
プロバイダの速度や料金を比較し乗り換える方法 - BTOパソコン.jp
https://bto-pc.jp/etc/change-isp-speed-test.html
そして通販ではほぼ固定仕様と有りメモリ増設さえ出来ないらしいけれど、ショップで購入すると店員がやってくれるとの事。
【PC Watch】 ユニットコム、200万台記念の29,980円ノートPCなど
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20111201_494748.html
一部引かせてもらいます。
仕様面はほぼ固定だが、パソコン工房、 TWOTOP、Faithの各店頭でメモリ増設やOffice追加などが行なえる。
簡単な増設やアプリケーションの追加程度なら出来る御様子。本当に購入を検討するなら、HDDをSSDに出来ないかも聞いてみましょう。聞くのはタダ。予算が厳しくなければ、SSDがどう良いかは店員に聞いて下さい。
というわけで、珍しくBTOメーカーで(日本HP以外で)ノートが安いという、ノート好きなユーザには朗報。
記念販売がいつまでかは知らないけれど、ノートを使わない私にはOEM版(と思われる)Windowsを今後どうするかの方が気になっております。
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