初心者に限らずパソコン購入は高額な為不安なものです。
親しい人間がパソコンに詳しいなら相談する手も有りますが、誰もが簡単に相談するなら質問掲示板で聞く事が多いでしょう。その際どのような回答が有るか、注意する事を10個挙げて参ります。
別名、パソコン購入相談の回答で疑問を持った方が良い10種類。
- ノート(デスクトップ)はやめた方が良い
- BTO(有名メーカー)はやめた方が良い
- ドスパラ(NEC)はやめた方が良い
- インテルとNVIDIA(AMD)はやめた方が良い
- オーバークロックで解決しそう
- この程度が分からないならBTOはやめた方が良い
- 中古PCを購入しOSやオフィスは別売りが良い
- 性能はもっと上げた方が安全
- その用途なら勿体無いので性能はもっと下で良い
- 今は時期が悪いのでまだ買わないほうが良い
「パソコンの購入相談」で注意する10の回答
ノート(デスクトップ)はやめた方が良い
身近な例としては私がここで良く書く事。
- ノートは高額な割に性能が低く、設計に無理が有る
- デスクトップは安く高性能、モニタも広く使い易い
これは私個人のデスクトップに偏った主張で有り、相談された際に上記2点を押し切るつもりはございません。しかしデスクトップ寄りになる事は事実。
逆に2chのノートPCスレッドではデスクトップは考えられない、でかいしうるさいなど書かれており、どちらが正解なのか、良いのか分からなくなる事が有りましょう。
正解なぞ無く、どちらか一方が特に優れていたり劣っているなら短いようで長いパソコンの歴史、廃れてるでしょう。未だにいずれも売られており、どちらにも良さが有ります。
質問で「デスクトップとノート、どちらが良いでしょうか?」という段階で誤っており、それに対して一方が良いと決め付ける回答も誤り。質問は何も考えておらず、回答は個人の趣味なため一つの意見。
日本ではノートPCのシェアが7割以上と言われていますが、IDCやJEITAの統計は一部のメーカーで集計しており、協力していない有名メーカーや、BTOメーカー、自作PC、ショップブランドも入っておりません。
各社の売上から想定するとデスクトップは半数とは行かないとしても4割超。法人も入るならノート率は更に低くなり、逆転するかも知れません。
考え方としてはそこでは無く、自分がどこで何に使うのかを目的(方針)として決めるもので、他人が良いというから、流行っているらしいから、は後悔する元になりましょう。正解は購入者の頭の中以外に有りません。
BTO(有名メーカー)はやめた方が良い
いずれも難点として挙げられる事。
- 有名メーカー・・高い、性能低い、無駄なアプリケーション満載
- BTOメーカー・・故障し易い、サポート無し、カスタマイズが困難
有名メーカー側は合っていますがBTO側は全て誤り。
BTOパソコンは、安く性能が高く、無駄なアプリケーションなどが少ない利点は知られておりますが、故障はメーカーによらず同程度に有る事で、サポートは専門業者任せが多くサポートが無いと言っているは妄想甚だしい。
カスタマイズに関しては確かにサイコムのような難しいメーカーも有りますが、DELLやHPのように部品選択が少ないメーカーも有り、初心者に困難なメーカーは自作寄りなだけです。
ドスパラやマウス、パソコン工房でさえ難しいと考えるならBTOパソコンの購入は難しいかも知れませんが、その為に私がこのブログを書いております。
元ですが、BTOのメーカーで修理をしていた人間に言わせると、VAIOやFMVなどのブランドが要らなければBTOパソコンにしましょうという趣旨が当ブログ。
ドスパラ(NEC)はやめた方が良い
パソコンは故障して当然のような、回転や熱を発する部品の塊。他の電気製品では考えられない程のもろさが有ります。
- マザーボード、グラボ、メモリ、電源・・熱により突然故障
- HDD、グラボ、電源・・物理的に回転しており経年で劣化
そしてPCメーカーにより部品の品質が大きく違うという妄想も有るようですが、だいたい使われている物は同じで元は中国や台湾の工場で製造されております。
これらを踏まえるとメーカーに対してパソコンの品質が悪い、故障し易いという言い方は誤りで、これまで見て来た多くの愚痴はパソコン初心者が感情で八つ当たりをしているのみ。
過去に数個設置した釣り堀の中でヒットしているDELLの悪評という記事が有りますがコメントを御覧有れ。感情のみで暴れている初心者ばかりで根拠が皆無。
稀に背伸びをして専門用語を使いたがるにわか中級者も居りますが、私は彼らを楽しんでいるため、その手の知ったかぶりはコメントを荒らしてでも叩いております。
PC販売メーカーにより品質の良し悪しは大差無く、有るとするなら営業の態度が悪いとか経営方針がおかしいなど。サポートも多くは外注なのでメーカーが直接やっておらず、パーツと同様。
インテルとNVIDIA(AMD)はやめた方が良い
CPUとビデオカードの事ですが、CPUはインテルとAMD、ビデオカードはNVIDIA(エヌビディア)とAMDが競合しており、AMD以外が有名な所。
AMDが悪いかと言えばそうでは無く知名度が低いのみ。その理由。
- インテルのように宣伝費を掛けない
- NVIDIAほどPCメーカーでの取り扱いが多く無い
- 自作ユーザーが好んで使う玄人傾向
- 安いから良くないという偏見
- 日本語の資料や調べる人間の数が少ない
ビデオカードのRadeonシリーズがATIというメーカーで有った頃は相性問題が良く有り、NVIDIAチップのマザーやインテルCPUとの組み合わせで動作不良が起こる事が有りました。
理由は不明ですが、AMDが買収後はその手の話を聞かなくなり、現在ではAMD製品も安く量販する機種として普通にメーカーで採用されています。BTOパソコンではカスタマイズにAMD製品も普通に掲載。
メーカーを指定で悪いと言っている回答の多くは、自分が使っていた1つや2つ程度で語られている為、それは手前の運が悪かったのだろうとしてスルーを推奨。
本当に悪い製品を出しているなら既に倒れている事でしょう。
私はインテル+NVIDIA派ですが、AMDは良く解らないという、これまた良く解らない理由でAMDを避けていますがフルAMDという逆の人も居ります。
家族がインテル社員とか斜め明後日の方向でインテルが良いなどでは無いなら、CPUやグラボのチップをブランド名のみで選ぶ意味は有りません。
オーバークロックで解決しそう
5年以上昔は、安くCPUの性能を上げ、処理速度を向上する事が実用的では有りました。その理由は、当時はCPUのみならずメモリなども大変高価で、アプリケーションが重いなら体感で分かるほどオーバークロックに効果が有った為。
2011年の現代では、オーバークロックのような危険な事をするくらいなら、1ランク上のCPUを購入しても数千円程度の差。CPUそのものの価格も下がっているため買い替えて取り外したCPUをオークションにでも出した方が安全で効率的。
更にCPUの性能は向上し過ぎており、メモリやHDDも価格の割に大容量で、それらを使いこなしたり足りなくなるソフトウェアは未だ限られております。
オーバークロックはハードウェアいじりが趣味なマニアの遊び。実験やスコア比較を楽しむもので、実用として考えるなら、パソコンを買い換えるかCPUを交換した方が良いわけです。
この程度が分からないならBTOはやめた方が良い
回答者が詰まってしまった際の逃げ口上で良く見掛けますが、その程度の質問に答えられないなら回答しない方が良い、という見方も出来ましょう。
BTOパソコンとは、自作する時間が無かったり、趣味として予算を割く金が惜しい以外に、自作PCをやる程の知識が無くとも自分に合った構成が簡単に出来るよう各メーカーが通信販売しています。
どうしてもパーツの選び方が判らず、質問しても回答の意味が分からないなどで不安なら、カスタマイズせず標準構成の状態で購入する手も有ります。
性能が抑えられている事も有りますが、メーカーが競合他社を考えた組み合わせと価格で販売している為、カスタマイズせず購入すると高確率で自作PCより安くなります。逆に言うと、BTOメーカーはカスタマイズで利益を載せており、工賃の上乗せが出来るわけです。
一概に回答者が逃げているわけでは無く、質問の書き方や質問者の性格に問題が有る事も見られます。
中古PCを購入しOSやオフィスは別売りが良い
有名メーカーの完成品やカスタマイズPC以外、要するに中古を勧めるパターンですが、OSの別売りは自作PCに近くなりお勧めしません。
私の例では、Windows XPを3台に渡り使い回しており、なぜそのような事が出来るかはDSP版というWindows単品をパーツとセットで購入している為。
難点は一つ、ドライバなどを全て自己責任でインストールする事になり、中古PCは完成品が多い為、そのドライバ自体が存在(公開) されていない事が多い為。
パソコンの価格は年々下がっており、3年前の中古PCを買うなら今出ている新品と価格がほぼ変わらなかったり性能が上な事も良く有ります。
パソコンは新品中古によらず突然故障する物ですが、発熱や回転による劣化は必ず有る為、中古品は避け、自作のような苦労をしたくないなら別売りは避けましょう。
(Microsoft)オフィスはパソコン買い替えとセットで新バージョンにしなくて良いなら単品の使い回しは有り。但し、プリインストール(PCにインストールされて販売)より高額になるので予算や用途、将来性の考え方次第になります。
性能はもっと上げた方が良い
ビデオカードの相談で良く有る回答。この手の上を目指すアドバイスは大抵の場合、回答者個人の趣味です。
3D系のMMOをする為にローエンドを選んでいたなら根本的に誤りですが、性能の上から1~3種類は性能差より価格差の方が大きく、上になるほど予算に見合わない率が高くなります。
CPUも同様、ゲームをするからインテルの最上位(ExtremeEdition)にした方が良いという事も無く。
時速100km/hまで出せる公道で80km/hでは足りませんが、200km/h出せる車は必要無いという事。
無駄に高性能を目指すと、やたら高級PCになってしまう割に2~3年も経てば万単位で価格差の有った下位PCとそう変わらない中古パソコンになり後の祭り。
オーバースペックで安心する私のような変な人間も居りますが、万円単位で性能を上げるなら、次回のPC買い替え用予算に繰り越した方が賢いかも知れません。
その用途なら勿体無いので性能はもっと下で良い
一つ前とは逆に、性能を下げ予算を別のパーツに回した方が良いというお節介も良く有ります。
性能を上げた場合は、処理速度に問題無し、または足りない事は分かりますが、オーバースペックは見た目では判らず後悔する要素が少なめ。
性能を下げた場合は、処理速度に問題が無ければ良いものの、足りないと感じた場合に後悔するでしょう。他人の意見を取り入れたなら尚更。
現在は「その用途」かも知れませんが、将来性を考えると今というピンポイントで考えるべきでは無いかも知れません。
性能を下げるというアドバイスはかなり危険なので、私は過去にそのような事は言わず書かず。予算に余裕が有るなら、自分で判断したパーツの性能は下げない事を可能な限りでお勧めします。
今は時期が悪いのでまだ買わないほうが良い
究極はこれですが、パソコンに限らず進化のスピードが早い「物」は、リアルタイムに常時時期が悪い為、一生何も買わない事がベスト。
それを言うと何も出来ない為、いつが買い時なのかと考えた時点でその思考そのものが間違っていると言えましょう。
ちなみに私は新CPUとマザーボード(SandyBridge)発売2週間前に旧規格のCore iシリーズでデスクトップを2台購入しています。
時間の経過により、どちらもそう変わらない性能になる事は分かっている為。1歳と3歳では大違いですが、51歳と53歳なぞほぼ変わり無し。解りにくい例にて失礼。
個人的な考え方ですが、買い時を待ち迷っている時間が長いほど、新PCの恩恵の無い時間を過ごしており、短い人生の中で数日、数ヶ月、数年を損していると思います。
以上、片っ端から否定しまくったので異論は多く有ると思われます。その異論こそが正しく、上記10種類の考え方が誤りかも知れない為、結局は購入ユーザの判断と決断。
アドバイスやこのような記事は鵜呑みせず、自分の意志を9割以上として他人の意見は1割未満やオマケ程度に留める事をお勧め致します。
>1歳と3歳では大違いですが、51歳と53歳なぞほぼ変わり無し。
いや、十分わかるwwww