いまだに標準とは言い切れないSSDについて。
SSDが市販され、自作PC用の主にマニア向けな高額商品として出始めた時期は2009年頃。それから約5年が経過するものの、現在もBTOパソコンではHDDが標準構成として売られている物が多め。
SSDの価格や容量の移り変わりをだいたいで昔話より。
SSD価格や容量を過去と比較
約4年半前のデータから振り返って見ましょうか。
2009年11月:インテルX25-Mの80GBが約2.5万円の時代
source:大容量なSSDの価格をインテルが引き下げ開始 - BTOパソコン.jp
SSDが市販され始めた頃は64GB~80GBでさえ普通に2万円とか。
上の価格推移はX25-M(SSDSA2MH080G2R5)で、当時は「インテルだから大丈夫」という、訳の判らない文字通りの言い訳にて購入した人が多いかと。寿命が自分より長いと知られるのは後の話。
私に言わせると、TB級のHDDが数千円で購入出来る時代に数十GBのストレージ1つで2万円とか有り得ず華麗にスルー。
80GBの内、Windowsが数十GB、空き容量40GB未満で一体何をするのかと見ていると、多くはWindowsの起動が激速になったと騒いでおりましたな。私はWindowsの起動に立ち会う趣味はないので全くの他人ごと。
SSDという物が出たばかりのためか、何が原因かは忘れたけれど、プチフリ(Windows上での操作が一瞬固まる)現状がブームになったのもこの頃からと記憶。
2010年11月:Crucialとインテルの時代、120GBで約2.2万円
source:大容量なSSDの価格をインテルが引き下げ開始 - BTOパソコン.jp
プチフリで一躍有名になってしまったキングストンなどがスルーされ始め、時代はインテルブランドと速度や安定性重視のCrucialの2強へ。
価格は上を見ての通り、128GBでさえ2万円を余裕で超えており、1GBあたり100円切ったなら本気出す(キリッ と逃げていた私はやはりスルー価格とその容量。
マニア向けの域を出ておらず、RAID0(複数のSSDを1本に繋げる感じ)での速度自慢なベンチマークが価格コムなどを賑わしておりました。
2011年3月:SATA3対応、120GBクラス約2.5万円くらい
source:価格.com - RealSSD C300、510 Series、X25-Mの比較
データが無かったので更に半年後くらい、2011年の春。
インテルとCrucialの2択状態は続いていたものの、インテルがSATA3(6Gbps)に対応。上の画像では真ん中。
SATA2のRAID無しではベンチマークスコアで理論値375MB/秒を超えられないけれど、SATA3なら理論値で2倍を目指せるかも知れない夢が有った頃。
お陰様で価格は下がらず、むしろ上昇。1GBあたり100円切ったら本気出すを延々と唱え続けるモードは多くの人が継続していたかと。
2012年7月:インテル120GBが9千円、他社256GBは1.6万円
source:価格.com - SSD 人気売れ筋ランキング
それから1年以上経過するもインテルとCrucial時代は終わらず、しかしプレクスターが何だったか忘れたけれど人気急上昇。コントローラの影響だったはず。詳しくは2013年7月の寄稿、SSDの選び方前編をどうぞ。
そしてこの年の年末がSSDの過去最安値を記録したはずで、私が240GBを2本行ったのがその頃。当時は120GBクラスが8千円、240GBが1.3万円前後まで値下がりしておりました。1GBあたり100円切りを大きく達成。
しかし、アベノミクス・インパクトにより2012年12月頃からSSDに限らずメモリなどの価格が上昇。最安はまた会う日まで。
2013年11月:128GBは1万円前後、256GBは1.8万円くらい
2013年末付近になると、SSDの値上がりも落ち着き、やや値下がり始めた頃。
この辺りではCrucialの姿は見えず、寿命が来る前にリードオンリーになるという伝説の中身東芝なCFDがランキング上位で固定。
- 解っている人はCFD
- 信者はインテル
- 価格重視のADATA
プレクスターは見た目同じで中身が劣化という自爆テロをやらかしてCFDに取って変わられ、Crucial(micron)は真面目に作っていなかったのか飽きたのか見当たらず。
CFDは不死身の無敵軍なのかと感心したのも束の間、この半年後にBotchyWorld(リンク先は跡地)により、サムスン以下どころかインテルより寿命が短かったというデータが公開となり終了したのでしょう。知らないけれど。
2014年6月現在:128GBは9千円、256GBは1.4万円くらい
2014年6月8日頃のランキングを撮影。
CFDの文字は下の方へ蹴落とされ、上位をインテルやCrucialが独占しているでも無く、安いADATA、良く判らないシリコンパワー、もっと訳が判らないトランセンドなどが群雄割拠。
上の価格相場はアベノミクス・インパクトに近いほど値下がりしており、更に256GBを超える大容量(512GBクラス)の容量あたりの単価が安くなっている為、円安開始直前より更にコスパがよろしくなっております。
SSD価格の今後は下落と予想(2014年6月)
過去に値上がりの大きな要素となったタイミングは円安の1点。1ドル80円前後が2年ほど続いた後、約半年で100円まで上昇し現在も100円前後で安定。
円が安くなるとほぼ同時から2ヶ月遅れでパソコンのパーツは値上がりしており、メモリは最安当時の2倍以上の価格、SSDも影響を受けてか値上がり。
しかし、2014年4月の消費増税では何も無かったかのように値上がりなど起こっておらず、円安もどこかが操作しているかの如く100円をぶっちぎりで超える気配無し。
source:アメリカ ドル / 日本 円【USDJPY】:外国為替 - Yahoo!ファイナンス
1ドルが120円を突破したり、中国とかのNANDフラッシュ工場が爆発するなどの可能性が低いとするなら、今後のSSD価格は値下がる可能性の方が高いと言えるはず。
また、円安開始前と比較すると500GBクラスの標準化が始まっているようなので、2万円を切る時が来るなら256GBクラス以下が大きく値下がりして行くはず。
そして国内に限ると、SSD耐久テストサイトのBotchyWorld(跡地補完)での更新が無くなってしまった事が消費者側としては大打撃。
過去のデータを強引に当てはめてみたり、直感や手探り状態で今後はSSDを購入するはめになる為、需要が偏らず、安い物が売れて行く傾向となるので供給側も安さ重視となるでしょう。
以上。私の予想は結構外れるのであてにせず。
> 自作PC用の主にマニア向けな高額商品として出始めた時期は2009年頃。
んー、多分その数年前から既にあったと思いますよ。私仕事で使ってましたし。
> 何が原因かは忘れたけれど、プチフリ(Windows上での操作が一瞬固まる)現状がブームになった
原因は某社のコントローラーのバグですね。バグというか、普通に作ると処理が追いつかないとかでそうなってしまうのだったかもしれません。プチフリ対策しました、みたいな売り文句のチップもあったと記憶しているので。当時はコントローラー自体がそれほど種類がなかったので、そのあたりは結局曖昧なまま終わった記憶。
尚、PC上という意味で書かれているのかもしれませんが、別にWindowsに限った話ではありません。
> そしてこの年の年末がSSDの過去最安値を記録したはず
私もここで買いました。しかし勝ち組かと言うとそうではなく、本当の勝ち組はここでドルを買い、3ヶ月後くらいに円に戻してSSDを買うのが実は一番安上がり、かつ「待ち」の期間も短くて済みましたね。
> 円安もどこかが操作しているかの如く100円をぶっちぎりで超える気配無し。
期待感だけでここまで上がってきたので、ある程度アベノミクスの実態が見えてしまってからは中々上がるのも難しいでしょう。あとは実際の効果次第、というところでしょうね。
というかもし実際に今、ドルが120円くらいになったら、色々と弊害が大きすぎます。ガソリンも200円/Lを超えそうですし、食料品も軒並み値上がり。さらにアメリカあたりから「いいかげんにしろ」と怒られそう。まぁ、アメリカは今まで散々同じこと(=ドル安政策)をやってきたので、「お前が言うな」の一言で済むはずなんですけど、なぜかそれが言えないという。
> 今後のSSD価格は値下がる可能性の方が高いと言えるはず。
技術的に見ると、SSDの大容量化も大分行き詰ってきています。
そもそも、少し前には、18ヶ月でトランジスタの数が倍になるという「ムーアの法則」に対抗して、1年でフラッシュメモリの容量が倍になるという「ファンの法則」を唱えた某Samsung社長がいましたが、調子に乗りすぎ、じゃなくて、あの頃の急速な大容量化には、SSDがまだ注目されていなかった分の伸びしろがあった、という特殊な背景があることはわかりきっていたので、「ファンの法則」はSamsung独自の勝手理論、じゃなくて、SSDの大容量化が同じペースで進むとは考えられていませんでした。
そうして伸びしろを使い切ってしまったのが現状。これ以降は大容量化のペースが落ちると考えられるので、価格が下がるペースもゆっくりになると思われます。「今後のSSD価格は値下がる可能性のほうが高い」という点には同意ですが、それが、買うのを待った方が良い程のペースかどうかは、検討してみたほうが良いかと思います。
> SSD耐久テストサイトのBotchyWorld(跡地補完)での更新が無くなってしまった事が消費者側としては大打撃。
実際に試して、という意味で価値があったとは思いますけど、それ以外でも色々どこが良いとかどこが悪いとか噂は飛び交っていますから、さすがに1個人サイトの閉鎖で大打撃というのは針小棒大かと思います。
>1GBあたり100円切ったら本気出す
私もそのクチでした。
120・128が1万円切ったら買うつもりでした。
OCZ・インテル・サムスン・東芝と4台使ってます。
幸いまだスカは引いていないです。
>BotchyWorld
個人でそこまでやるのはたいした物だとは思いますが、やはりサンプル数が少なすぎるので参考程度という事になると思います。
システムしか入れないですから飛んだところでどうという事はないのであまり寿命は気にしないですね。
インテルと東芝はノートに入れているので、持ち運び時にはHDDより安心できるのもメリットかと思います。
>何が原因かは忘れたけれど、プチフリ
JMicron製JMF601/602「い、いったいなんのことかな(震え声)」
以下wikiより引用
i8051という1980年代の化石ワンチップマイコン(近年ではキーボードエンコーダー等の超低速デバイス以外には採用例は稀である)ベースのコントローラー
搭載SSDは各所でプチフリやガチフリを引き起こし、OCZのフォーラムを毎日のように炎上させたりSSD高速化ソフトがあちこちから売り出された原因となったり、SSD を使用するには高速化ソフトや各種レジストリ設定、ハイバネーションファイルやデータやTEMPディレクトリをHDD に設定しなくてはならないという宗教をも生み出しSSD業界に暗雲をもたらしたのはつい最近の事である。
しかもWindows が原型を留めないほどに各種設定を施しまくって高速化した所でWA が高いので短寿命を解決する手段は無いという底なし地獄。
JMicronやJMF602採用品を売りさばいたベンダー達のお陰で現在でもSSDに大して「プチフリ」「寿命が短い」という固定観念が持たれている。
2.5"SSD の中には同社の RAID コントローラーであるJMB390 と二台分のJMF602とNANDフラッシュを搭載して内部でRAID0状態にしている製品もあるが買ったらそこで試合終了である
コントローラー自体はNCQに対応しているが採用SSDでNCQ対応を謳うものは少なく、数少ないNCQ対応製品もNCQにバグが多いためLinuxではブラックリストにて機能を殺されている
>プチフリで一躍有名になってしまったキングストンなどがスルーされ始め
それは中身によるかな、当時の東芝製入ってるヤツはキングストンでも名機
>インテルがSATA3(6Gbps)に対応。上の画像では真ん中
510のコントローラーはIntel純正でなくてMarvel製、IntelがMarvel製コントローラを採用したのは後にも先にもこの時だけで、以降砂地獄になってしまうので唯一砂ではない貴重なSATA3対応機として人気だった印象
>しかしプレクスターが何だったか忘れたけれど人気急上昇。
>コントローラの影響だったはず
アレはIntelが完全に砂化してしまい、世代的には古いCrucialのM4も速度がパッとしない中、単純にやたらと速度が早かったからですな
確か当時は速度番長がPlextorとOCZの2強で、保証や情報公開が充実してたのがPlextorだったのでベンチ番長派の層がそっちへ流れた印象
>アベノミクス・インパクトにより2012年12月頃からSSDに限らず
>メモリなどの価格が上昇。最安はまた会う日まで
民主政権にすれば再び1ドル70円台にするからまた安くできるで(震え声)
もっとも、株価が半分になってアレな隣国の大陸や半島に、日本人の血税から莫大な額の援助やら果ては領土まで献上することになるだろうけど(白目)
>解っている人はCFD
緑CFDは砂芝なので
× 解っている人はCFD
○ 解っている人は橙CFD
>信者はインテル
× 信者はインテル
○ 砂が気にならない信者はインテル
>プレクスターは見た目同じで中身が劣化という自爆テロをやらかし
もっとも、影響あったとしてもかなりコアな層じゃないかなソレは
このレベルを気にする層とか割合からいったら相当少ないと思うの
http://bto-pc.jp/btopc-com/guest/how-to-choose-ssd-part-1.html#sec50
今にして思えば東芝CFDの寿命切り詰め無双よかマシな気がする(白目)
>Crucial(micron)は真面目に作っていなかったのか飽きたのか
M4の廉価版なV4とか、後継にあたるm500とかってのは出してたんだけど、そのどれもパッとしなかったのよねw
>CFDは不死身の無敵軍なのかと感心したのも束の間、この半年後に
>BotchyWorld(リンク先は跡地)により、サムスン以下どころか
>インテルより寿命が短かったというデータが公開となり終了
そう、それで大体合ってる なんせ閉鎖圧力の陰謀論が出るレベルですしw
>良く判らないシリコンパワー
いやいや、BotchyWorldでコレが思いのほか好成績出してるじゃないw
http://bto-pc.jp/botchyworld/ssd_v55.htm#end
東芝CFDの没落といい、ホントあらためてBotchyWorld影響力凄いと思うわw
>大容量(512GBクラス)の容量あたりの単価が安くなっている為、
>円安開始直前より更にコスパがよろしくなっております
512GBのSSDは現行2つ(プレクのM5Pと東芝のH5d)使ってんですけど、購入当時どちらもだいたい36Kくらいで買ってて、昨今の同系後継品を見るに30Kくらいまで下がってきてるのよね…なんか特に使用目的無いのに無性にポチリたくなるから困るw
>メモリは最安当時の2倍以上の価格
よく考えて見れば、為替が80円→100円なのに、メモリが3.5千円→8千円はおかしいと思うんよw つまりどっちかつーと円安は言い訳で本質は便乗値上げやでw
とはいえ、デフレ脱却を目的とした政策による結果として円安(むしろもっと下がらないと適正とはいえない)になっているのだから、インフレに持っていく効果が出ているとも言える
いや、メモリみたいに賃金は倍になってないからアレなんですがw
>中国とかのNANDフラッシュ工場が爆発するなどの可能性が低い
チャイナボカンは冗談抜きでフラグになるからヤメrw
http://matome.naver.jp/odai/2130591525819542601
なんせ爆発しないもの探すほうが難しいところだからな(迫真)
>BotchyWorld(跡地補完)での更新が無くなってしまった事が
>消費者側としては大打撃
ほんと誰か後を継いで続けてくんねぇかなぁ
金に飽かせてか熱い要望に応じてか、後を継ぐ酔狂な人が居ないことないだろうけれど、まず何よりテスト用ツールが公開されてないのが痛い
似たようなアルゴリズムのテストプログラうは作れるだろうけど、コレ同じじゃないと比較対象としてのこれまでの蓄積データが無意味になっちゃう
>過去のデータを強引に当てはめてみたり、
>直感や手探り状態で今後はSSDを購入するはめになる
よーし、この際ズバリ言うわ
BotchyWorldで一度もテストされてないPlextorは買い(適当)
何か凄いのが出ております。
バリュー価格SSD『Crucial MX100』発売。128GB 8000円、256GB 1万2000円でGB単価50円割れ - Engadget Japanese
http://japanese.engadget.com/2014/06/09/ssd-crucial-mx100-128gb-8000-256gb-1-2000-gb-50/
256GB参考> 価格.com - crucial CT256MX100SSD1 価格比較
http://kakaku.com/item/K0000660265/
公式ページ> Crucial.com - Crucial MX100 SSD information
http://www.crucial.com/usa/en/storage-ssd-mx100-ja
1GB50円切りは円安前の最安と同じか当時より安いはず。実績有り下手を打っていないcrucial、真打ちかどうかは博打ですな。
引用
>耐久性の指標となる総書き込み容量は72TBで、1日あたり40GB書き込む計算で約5年間使用可能。平均故障時間(MTTF)も150万時間とアピール
BotchyWorld測定基準の20GB/1日なら10年になるので、Silicon Power V55より良い、という見方をすると価格コム上位へ行くと思うけれど、メーカーの公称値とユーザの実測なら後者が短くなるはずとするなら微妙。
比較する事に無理が有るけれど、既に256GBが売れ筋4位。上位を独占する日は近いと予想。そしてこれが基準とされ、他のSSD価格が崩れると妄想。
私がいま買うなら、選ぶのは256~512GB辺りの製品ですね。特に500GB程度あれば、選別する必要なくあらゆるソフトをSSDへインストールしてしまっても、容量的には不安がありませんから、480~512GBの製品に心惹かれます。
>2014年6月現在:128GBは9千円、256GBは1.4万円くらい
4位のトランセンド品、レビュアー6人で満足度が3.5と少し気が引けるライン。とはいえ価格的にお買い得ですから、メインメモリとメーカを合わせて購入するのも面白そうです。
>需要が偏らず、安い物が売れて行く傾向となる
性能は今のところ新製品でも大して伸びませんから、SATAの規格が変わるとか、PCI-EのSSDを取り付けるのが当たり前になるとか、大きな革新が無ければ性能を呼び水にして購買意欲を煽るのは難しそうですね。
価格は240~256GBが10,000円、480~512GBが20,000円くらいになれば、SSDとHDDの合わせ買いがデフォルトになるやもしれません。
>BotchyWorld測定基準の20GB/1日なら10年になるので、
>Silicon Power V55より良い、という見方をする
残念ながらその見方は違いますよ
解説しますと
BotchyWorldの20GB/1日ってのはSSD内での負荷が最悪値で測ってます
ここ↓で1日の書き込み量を20GB SSD内での負荷を×15最悪値に設定
http://bto-pc.jp/botchyworld/ssd_list.htm
するとV55は9.2年になるので
この↓グラフの数値はその条件で求めたのが解ります
http://bto-pc.jp/botchyworld/ssd/20140424-03.jpg
そしてここ↓に壊れるまでに書き込んだのは131.1TBとありますから
http://bto-pc.jp/botchyworld/ssd_v55.htm#end
引用先にある「耐久性の指標となる総書き込み容量は72TB」を倍まではいかないまでもはるかに上回っていることが解ります
したがってBotchyWorld測定基準なら、単純計算でV55の約55%の耐久性
72TB/131.1TB=0.549(約55%) と考えられますから
V55の9.2年の55%=5.06年ということで、引用先の「5年間使用可能」という数値とも見事につじつまが合います
メーカーの耐久性テストとほぼ同じ数値を得られているという点から考えても、あらためてBotchyWorldの測定方法が如何によくできているのかが解ります
>したがってBotchyWorld測定基準なら、単純計算でV55の約55%の耐久性
>72TB/131.1TB=0.549(約55%) と考えられますから
>V55の9.2年の55%=5.06年ということで、引用先の「5年間使用可能」という数値とも見事につじつまが合います
残念ながらその見方は違いますよ
解説しますと
BotchyWorldの書き込めた容量131.1TBってのは32GBのSSD、かつ負荷1倍で測ってます
ここ↓で1日の書き込み量を20GB SSD内での負荷を×1最良値に設定
http://bto-pc.jp/botchyworld/ssd_list.htm
するとV55の32GBは18.4年になるので
この時の書き込み量は20*18.4*365/1024=131.17となり、同時に
この↓グラフの数値はこの値を負荷係数15で割った上で容量比の7.5倍をかけ、7.5/15=0.5となりますから、これによって18.4年の半分になっているのが解ります
http://bto-pc.jp/botchyworld/ssd/20140424-03.jpg
この時、負荷を考えないV55の240GBの総書き込み容量は131.1TBを単純に240/32倍した結果となり、982.5TBとなります
したがってBotchyWorld測定結果を基にするなら、単純計算でV55の約7%の耐久性
72TB/984TB=0.073(約7%) と考えられますから
V55の9.2年の7%=0.67年ということで、半年ちょっとで壊れる計算になります。
BotchyWorldの実験結果には価値があると思いますが、負荷15倍という想定はちょっと極端かもしれませんね。
>メーカーの耐久性テストとほぼ同じ数値を得られているという点から考えても、あらためてBotchyWorldの測定方法が如何によくできているのかが解ります
これも同様で、そもそも引用先の「5年間使用可能」は72TBを単純に40GBで割っただけの数字です。
それに対して色々計算されて「ほぼ同じ数値」と仰ってますけれど、この計算って上で指摘した容量比の間違い(240/32)と負荷15倍をあわせたときにちょうど240÷32÷15=0.5となるため、結局のところこの2つを考慮せず、書き込み容量を倍、つまり40GBにした時の耐用年数を計算しているだけで、要はV55の結果との変換を経由して迂回しつつ、結局72TBを40GBで割っているのと同じことです。
なので単なる検算にしかなってませんからBotchyWorldの測定精度云々には全く関係がなく、これをもってBotchyWorldの測定方法がよくできている云々と言うのは全くの見当違いです
一応フォロー
>したがってBotchyWorld測定結果を基にするなら、単純計算でV55の約7%の耐久性
72TB/984TB=0.073(約7%) と考えられますから
これについては実測値とメーカーの公称値を比較してますからもちろんフェアな比較じゃないです。公称値の方は安全係数等、実際に使えるよりも低い数値を出しているはずなので、実測すれば72TBより-どれだけかはわからないけれど-多い量のデータが書き込めると期待できますので
>BotchyWorldの書き込めた容量131.1TBってのは32GBのSSD
ほんとだw 冒頭でデカデカと32GBの画像付で使うのを謳ってますね
http://bto-pc.jp/botchyworld/ssd/20140327-01.jpg
>>V55の9.2年の7%=0.67年ということで、半年ちょっとで壊れる計算
>負荷15倍という想定はちょっと極端かもしれませんね
かえっていいんじゃないですかね ユーザーからしたらあり得ないような全力使用環境で使っても、ソレより早く壊れることはまず無いって見方ができるでしょうから
>これをもってBotchyWorldの測定方法がよくできている云々
>と言うのは全くの見当違い
これはお恥ずかしい まったく見当違いの計算を以ってよくできているはさすがにないですね
もっとも、おかげさまで逆にBotchyWorldは凄まじく厳しい想定で耐久テストが行われているということも解説により証明していただけたので、むしろSSDの寿命判定に関してはメーカーの公称値より信頼度が置けるじゃないかと思えましたよ