7月中旬からSSDが全体的に値下がり。
容量120GB前後のSSDは、5月にOCZ製品が約8千円、6月にはインテル製品が1万円割れなどしていたけれど、今回は120GBを超えるSSDも数千円や万単位で値下がっております。
細かい性能は抜きにして、容量と価格を見て参りましょう。
回は性能をほぼ見ておらず、容量が大きめと言えるSSDの価格としているので、シーケンシャルの速度やRAIDで数本まとめるPC変態な人は別途セルフサービスでお調べ有れ。
HDDをSSDにしようと思っている私のような人や、パソコンの買い替えでSSD搭載を狙っている、どちらかと言えばPC初心者向けの内容としております。
インテル製SSDが価格改定で120GBが約9千円
今月もニュースになったかと思った記事はAKIBA PC Hotlineで、公開日は7月14日なので結構前。
Intel製SSDが再値下げ、120GBが9千円割れ
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20120714/etc_intel2.html
噂では8月にインテルがSSD価格を改定すると聞いていた為、店舗が限定された一時的なものと思い保留していたけれど、7月下旬になれど価格は戻らず下がりっ放し。
自作や換装するユーザが多いと思われる、価格コムのSSD単品カテゴリでの人気売れ筋ランキングがこちら。
source:価格.com - SSD 人気売れ筋ランキング
過去の相場を知らなければ意味が判らないと思うけれど、春頃の価格を1~4位の製品で書き出すと以下の通り。括弧内は値下がり額と率のおおよそ。
- Intel 330シリーズ120GB・・約1.3万円(-4千円、-30%)
- crucial m4シリーズ 256GB・・約2.5万円(-9千円、-35%)
- crucial m4シリーズ 128GB・・約1.3万円(-4千円、-30%)
- Intel 330シリーズ 180GB・・約2万円(-7千円、-35%)
他の容量でも値下っており、インテル製品の大容量SSDは
520の480GBも一気に2万円以上下落、4万円台前半になっている。
6万円以上が4万円台前半という事は、これも35%くらいの値下がり。インテルに限らなければ大容量になるほど更に安く
512GB品が3万円を割るケースも複数出ている。
HDDに近い容量と言えば実用的では有るものの、価格がこのレベルになると一般向けとは言えずここではスルー。
SSDに乗り換える恩恵として個人的に優先と考える順は
- ランダムがHDDより桁違いに高速化
- Windowsの起動が十数秒速くなる
- シーケンシャル含めHDDより高速
数十KBの読み書きが速いという事は大容量化とは目的が離れており、容量やシーケンシャル目当てはマニアックな人の趣味や遊び。価格が高過ぎる為。
大きく値下がりしている製品はいずれも最高性能では無く中程度かそれ以下の物。一般的なPCユーザなら本気を出しても良さそうな時期が来たと言えましょう。
SSDが普及する価格とは何を指し言っているか
3桁GBを超えるSSDで目立ったPCと言えば、私の中では東芝dynabookのウルトラブックで全シリーズ128か256GBのSSDを搭載。
しかし価格は型落ち(R631)の春モデルで現在約8.8万円、夏モデル(R632)でさえ9.5万円と高め。但しオフィスHome and~が付くので2.5万円分抱き合わせと考えると妥当な価格かと。ASUSやAcerならSSD 256GB標準でも約6.5万円なのでメーカーにこだわらずオフィス不要なら割安。
私が普及する価格と言っているのはそこでは無く、BTOパソコンでマウスやパソコン工房辺りがやるはずと見張っておりましたが、アークが期間限定でお試し販売している模様。
これを待っておりました。
アーク HDDを追加料金なしでSSDに変更可能。7月31日まで [pixiv]
http://www.pixiv.net/news/topic_article.php?id=213881
機種も限定されているけれど、0円カスタムの基準を引かせて貰うと
500GB ハードディスク標準搭載モデル
↓
インテル Solid-State Drive 330 Series 60GB、またはCrucial M4 64GBへ1TB ハードディスク標準搭載モデル
↓
Samsung SSD 830 Series 128GB、またはCrucial M4 128GBへ
HDDそれぞれの最安を、HGST、WD、Seagateの平均で書き出すと
- 500GB・・5千円強
- 1TB・・7千円弱
SSDもそれぞれ、引用の機種でおおよその最安を書くと
- 60-64GB・・6千円弱
- 128GB・・9千円弱
差は500GB HDDと60GB SSDは数百円なものの、1TBと128GBは2千円近い差。容量60GBでは少ないので増設が前提。
後者なら良さそうなものの差額がやや大きめ。但し、これは市販の最安なので各メーカーやショップがいくらで仕入れているかは別の話。
アークが期間や機種を限定している理由は、売れ過ぎると利益が薄い割に労力が多めになるのだろうと妄想しております。
量産系BTOメーカーのカスタマイズではSSDにインテルが多いけれど、インテルの優待や縛りでも有るのでしょうか。グラボやマザーのメーカーは書かない割にSSDはインテルの型番まで表記が多め。
アークの例を見ると本格的に普及するにはもう一声、HDD 1TBとSSD 128GBの差額が0になれば、1TB標準の機種ではSSD 120(128)GBが標準にも出来、1TB HDDへのカスタマイズが0円になるとか。
起動ドライブをSSD、データ用をHDDにする理由
単純に高速なものの小容量、低速ながら大容量のコストパフォーマンスを考え使い分けているだけで、2TBのSSDが1万円を切るなら全部SSDで良いと思うけれど、それはまだ先。
私は現在、C(起動)ドライブが250GBのHDD、E(データ用)は2TBを入れておりますが、いずれも空き容量は充分。
Cドライブの現状。
250GBの内、パーティションを切り使用出来る領域を120GBへ。SSDへ乗り換え出来るか試しております。
使用領域は65GBになっているけれど、これは実験用にインストールした要らないアプリケーションが10GBくらい、仕事用データの一時退避で5GBくらい使っているので本来は50GBくらい。
Windows以外にプログラムファイルやキャッシュがSSDになると何かと高速化出来る為、基本的にデータはEドライブで問題無いわけですな。
高性能ノートの1ストレージ構成でSSDは注意(まとめ)
120GBクラスが1万円を軽く切り実用的な容量と価格になっており、デスクトップユーザなら換装しHDDは好きなだけ増設で問題無いと思うけれど、注意する物はノート。
ここで言う高性能ノートとは、メモリが16や32GBの場合。1ストレージとはHDDやSSDが1台のみ、更に言うと光学(DVDなど)ドライブが無ければ小容量SSDはやばいかも知れない。
Windows7はメモリの搭載(認識)量が増えるとHDD容量も食う仕様。具体的には仮想メモリなどのファイルのサイズが増大するので、下手にSSDの64GBや80GBを載せると身動き出来なくなる可能性。ユーザデータの量が多ければ120GBでも少ないやも知れず。
何の事かはドスパラの解説が分かり易い。
8GBメモリ4枚搭載時の注意点と活用法を確認 | ドスパラ - 製品レビュー
http://review.dospara.co.jp/archives/51969334.html
一部引かせて貰うと。
通常、32GBメモリ搭載時は、
- pagefile.sys(仮想メモリ用ファイル)
- hiberfil.sys(休止にした時メモリの内容を退避させるファイル)
という2種類の隠しファイルだけで約58GBにもなります。
仮想メモリやTEMPフォルダ、キャッシュなどは移動出来るものの、それをやるとSSDの速さが使えず。1ストレージでは移動が出来ないので詰み。
ウルトラブックでメモリ4GB構成が多いのは、ノート内の物理的な空間を節約する以外、SSD容量も節約しているのかも知れませんな。
空き容量がやばい時はメモリを抜くか、強引にRAMディスクに割り当てると良いけれどPC初心者ならハードルは高め。
メモリ容量は大が小を兼ねるけれど、ストレージ(SSD)を小としバランスを崩すと厄介なのでご注意有れ。
常時USB3.0でHDDなど外付けするなら良いけれど、高性能が必要でそこまでするならデスクトップにしましょう。
公開前追記:先週末頃に240GBが追加されたそうな。
ASCII.jp:価格は約1.7万円 Intel SSD 330シリーズに240GBが追加
http://ascii.jp/elem/000/000/711/711010/
120GBが0.86万円とするとGBあたりの単価はほぼ同じ。240GB必要で2万円近い金を出せるならこちらでしょうな。
性能はシーケンシャルは同じなもののランダム(4K)では240GBの方が上。
source:http://www.intel.com/content/www/us/en/solid-state-drives/ssd-330-specification.html
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