考えても仕方無いけれど考えた。
SSDとは、ソリッドスネじゃなかったステートドライブ。HDDよりハイスピード、但し価格もハイプライスなので普及が遅いのは解るけれど、それにしてもあまりにも遅すぎないかと思った次第。
先に過去の資料を掘り返してみましょうか。
当サイト訪問者対象調査のSSD搭載率は結構高い
昨年の夏に実施した調査結果より。
source:私用パソコンの利用状況の調査結果(2014年8月)
当サイトの訪問者はグラボ搭載率がやたらと高く、自作やBTOパソコン寄りの人が多めのようなので一般的では無いと思われる結果。それでも4割くらいの人はまだSSDを搭載しておりません。
という事は、PC変態を除く普通の人達のパソコンには5割も載っていないと思われ、いまだにHDDが主流と見るが妥当かと。5割でも高すぎると思う。
ストレージ容量が500GBで足りる人は5割
続いて価格と並ぶSSDのハードル、容量について。
source:[おまけ] ストレージ容量のアンケート調査結果(2012年10月)
このグラフは「ストレージ容量はどのくらい有れば問題無いですか?」と聞いた結果。2012年10月なので2年半前、やや古めなデータだけれども気にしなくてよろしいかと。
見方は、累計しているので4TB以上は100%、500GB未満で足りる人も500GBなら足りるので合計して積み上げております。起動ドライブとは書いておらずストレージ容量なので総容量で答えた人が多いはず。
これによると、500GBで足りる人は50%くらい、250GBは約25%、120GBクラスでは10%まで低下。
2015年5月現在のSSD単品の最安相場を見て来ると、
- 128GB・・・7~8千円
- 256GB・・・1.1~1.3万円
- 512GB・・・2.0~2.3万円
1万少々出せば25%が納得する250GB級をクリア、2万出せるなら500GBクラスまでカバー出来る範囲。
これはSSD単品で考えている為、例としてクソ安くなったHDDの2TB辺りを8千円程度で増設したなら、256GB+2TBの約2万円セットで85%をカバーする事に。
なるはずなのに、なぜSSDの普及が遅いのか?
量産系BTOパソコンから見るSSD搭載PCの難点
マウスのデスクトップPCのメニューをキャプチャし番号付加。
青はSSD標準搭載有り、赤は無し。
カスタマイズすればSSDにはなるけれど、量産系の場合はコスパ最良な標準構成で無ければ意味が薄れ、サイコムなどで買った方が良くなってしまうのでカスタマイズは無し前提で。
番号で分けた意味は以下。
- Core i7のような無駄に高性能なPCは普通の人には高いだけ
- ケースが大き過ぎずCore i3からなら実用的でコスパもよろしい
- AMDは人気と最近は陰も薄い
- どうしてもスリムケースが良いなら2と同様コスパは悪く無い
- ノート用CPUはデスクトップ用より性能低い(モデムみたいなやつ)
3Dゲームしない人からパソコンどれから見ると良いかと聞かれた際、私なら2番を選び、どうしても細い方が良いなら4を見るよう勧めるはず。しかし、SSD標準搭載無し。
マウスはWD Black²(SSD 120GB+HDD 1TB)を大人買いしたのか、多くの機種でこれが標準構成。
一体型なので「SSDの高速さとHDDの大容量を兼ね備えた(キリッ」と言いたいのだろうけれども、私に言わせると「HDDの故障率の高さとNANDフラッシュの書込寿命有りを合体させたお遊び商品」。
しかも、いずれかが故障して修理に出すと丸ごと故障扱いとなり取替になるだろうから、SSDからHDDへバックアップする意味が無い。
ドスパラのミニタワー。
Core i3搭載は2種類。無駄にGTX 750とか載せる意味が判らないので選択肢は明るくした1機種。中を見るといずれもHDD 500GB搭載となっておりSSD標準無し。
ではカスタマイズで載せると良いのかと言えば、いつの時代の価格設定なのかと不思議に感じるほど高い。
SSD Liteパックはインテル砂ってる120GBで約1万は高いもののまだ良いとしても、まんぞくパックのインテル240GBは税込にすると2.2万円突破。単品なら512GBクラスが買えてしまうほどぼったくり。ドスパラほどでは無いとしても、マウスもただ付けるだけなのに結構高い。
パソコン工房でミニタワーのCore i3、Win 7、SSD標準仕様はこれだけ。
まずSSD+HDDで計620GBでは必要量をカバーしているとは言えず、ではカスタマイズすれば良いかと言えばやはり割高。
一見すると安く見えるけれど、120GBを抜いての変更なので差額。
なぜ120GBが240GBになると税込6千円以上も高くなってしまうのか。どうして市販1.3万円を切る250GBの850 EVOへ変更すると税込1.2万円近くも差額として取られてしまうのか。
私が最近、友人知人のPCストレージ故障の際、パソコン買い替えでは無くSSDへ換装して差し上げる理由は、SSDは必須と思っており、しかし完成品で安い物が無いので仕方無く。本当は他人PCで自作もどきはしたく無い。
量産系BTOメーカーは標準構成で、
- SSD 256GB
- HDD 2~3TB
ついでにWindows 7仕様、Core i3やPentium。
こういうのを出さなければ自作やサイコム系へと乗り換えられると思う。乗り換え出来る人なら良いけれど、それが出来ない(しない)人にはSSDは割高と感じて再びHDDを選んでしまい、3年以上過ごしてしまうだろうから勿体無い。
SSD+UEFI(+Windows 8系以降)=超高速(まとめ)
最近のマザーボードはBIOSを置き換えたUEFIに対応しており、青地に黄色のような単色では無く、GUIで表示しマウスでも操作可能な物も有り。
画像上の方が初期状態。下はBIOS風へ切り替えた画面。
UEFIと言うとこれが特徴と思う人も居られましょう。私がそう思っていたのだけれども、真の特徴はFast BootでWindows 7でも有効。
こちらの動画はFast Boot無し。けれど結構速い。
電源オンからASRockのロゴが出て、ビープ(甲高いピッという)音が鳴るまで12秒かかっているのは、メモリ容量やストレージの接続状況、PS/2キーボードの有無とかUSBに何か挿さっていたりを見ている時間。
しかし現在はFast Bootを有効にしており、また機会が有れば動画を上げるけれど、12秒が2~3秒まで短縮されております。何故かはWindowsを起動しながらメモリなどを見ているらしく、とっととWindowsを起動し始めるそうな。
そしてWindowsの起動音が鳴るまでは13秒くらいなので、約15秒で起動している、または13~14秒程度でログイン画面まで行っている事に。この部分はSSDのお陰で、HDDならば速くても20秒以上はかかるところ。
Windows 8系のインチキスリープ(高速起動)は完全にシャットダウンしていないのでUEFIのFast Bootの恩恵が無いとしても、SSDの高速性は有効。
もし、4年以上前のパソコンでHDDをシステムドライブ(通常C)にしているなら、CPUやメモリの不足が無くとも最新のマザー+SSD搭載にすると「うわっ・・・私のPC、速すぎ・・・?」になるはず。
個人的にはWindowsの起動時間は気にしなかったけれど、さすがに15秒待てないほど効率厨でも短気でも無いので、最近はWOL(スマホなどでLANからPC電源オン)を使わなくなり、SSDを搭載する事でフロッピーからハードディスクへ乗り換えた時と同じような快適さを味わっております。
量産系BTOでSSDは割高、自作しなくともSSDの換装は簡単。組立代行系BTOは標準構成がやや割高なもののカスタマイズが安いので、Windows 7がまだ有る内にPC買い換え、またはDSP版へ乗り換えるという考え方も有りかと思う次第。
スマホやタブレットを使っている人なら、HDD搭載のパソコンよりスマホなどの方が体感速いはず。SSD PCにすると同じくらい速いと体感すると思う。※データ用がHDDならそちらは除く
Windows 7+SSD+UEFIのFast Boot最強。8系とか、ブラウザくらいしか使わないならHDDでもそう変わらないかも知れないけれど。
>SSDとは、ソリッドスネ
いくぞぅ
SSD:シュッとすばやいドラ○もん
HDD:ホントどんくさいドラ○もん
やっぱりBTOパソコンにSSD搭載の標準構成が少ないからが大きいんですかね…w
新しくSSD搭載のパソコンを買うよりは今使っているパソコンをSSDに換装するか中古パソコンを買ってSSDに換装するほうがコスパが高いかも知れませんw
一般人はPCの中身は大して見ず、値段だけ確認して購入しているのでは。
5万円以下……安い。性能は高くはないがそこそこ。
6~8万円……安物ではない。子供に買い与える上限。性能も価格も高め。
9~10万円……高値。普通は買えない。性能も価格も高い。
11万円以上……眼中にない。ゲーム命ならボーナスをはたいて買うかも。
このくらいな塩梅で。私も「もし軽自動車を買うなら」で考えると、ほぼ価格とデザインで3択くらいまで絞った後でも、各社のアシスト機能を調べて比較したり、車体重量とか排気量とか電気系統とかの違いをいちいち調べたりはしませんし。
>量産系BTOメーカー標準構成で
>1.SSD 256GB
>2.HDD 2~3TB
それで標準構成が7~9万円になったPCと、5万円くらいでHDDが標準仕様のPC。両者を比べて、一般PCユーザが高額なモデルを選びますかね。私的には
「PCの動作が重い、あの人のPCは速いのに私のPCは遅い、とPCの動作に不満をお持ちなら、PCのパーツをご相談の上アップグレード or ダウングレードします」
という「快適性延長保証」とでも言うような保証を、PCメーカが付けると有用やも。パーツの性能寿命も考え、保証期間は販売後3年くらいで。例えば
Q…ゲームがしたいけれど起動するとカクカクで遊べない。
A…1万円でミドルクラスのグラボを組み込みます。
Q…全体的に動作が鈍い。
A…1万円でSSDを組み込みます。更なる高速化は応相談。
Q…高性能PCをダウングレードしたい。喧しいし熱いし無駄に本体がデカイ。
A…搭載パーツを引取なら無料でダウングレード対応。パーツ返却なら応相談。
Q…AMDに興味が湧いた。Intel仕様のPCをAMD仕様に変えたい。
A…換装する搭載パーツを引取なら、同性能の構成に無料で換装対応。
Q…購入したノートPCの有線LANが100M規格だった。1000M規格に変えたい。
A…5,000円で対応。
Q…購入したノートPCのディスプレイがまぶしい。光沢から非光沢に変えたい。
A…フィルムならサイズにより2,000~3,000円。パネル交換なら1万円程度。
Q…簡易水冷に興味が湧いた。空冷のCPUクーラーを簡易水冷にしたい。
A…1~1.5万円で対応。1ヶ月以内なら元の空冷クーラーへ無料で戻せます。
こんな感じ。ただコレだと、最低でも年額1万円は貰わないと割に合わない可能性が濃厚。
>Windows 7+SSD+UEFIのFast Boot最強
なるほど。起動が遅い私のPCは、原因がインテルのマザーボードにあるのやも。購入当初から30秒以上かかっていましたし。
的を射過ぎて全私が震撼。年会費1万円で協業しましょうか。私は宣伝広告部としてここで広報するので以下略。
多くの人がパソコンをNECだから、富士通だからでノートPC買っていると思うのは、多くの人がトヨタだから、日産だからで買っていると思われると同じ。無駄に高い買い物をしても中身が良く解らないので「多分良い買い物した(と思い込みたい)」と思った。
車はともかく、パソコンなぞ中身は同じインテルCPUにインテルチップ。限られた範囲のパーツ。要らない機能が有れば下取りやダウングレードは発想として凄いけれど、やろうと思えば大変でしょうな。
庶民Aさんに期待。私は広報部長という事で。