Windows7のXPモードと言えばバーチャルPC。
これが動かなければお話になりませんが、それ以前にWindows7がUltimateやProfessionalで無ければ無理。詳しくはこちらをどうぞ。
実際に使ってどうなのかは、ASCIIが初心者にも解り易く解説しています。最近のASCIIは良い記事が多い。以前は駄目だという意味では無く。
ASCII.jp:XPユーザーへの最後の手段「XP Mode」の導入と実際|あなたの知らないWindows
http://ascii.jp/elem/000/000/472/472012/
XPモードに関する要点を書き出します。
- Ultimate、Professional、(Enterprise)以外では不可
- Windows7上で仮想のXPパソコンを作っているようなもの
- 仮想PCはインテルVT-xなどが必要、古いCPUやBIOSでは不可
- インストールされるXPは32bitのSP3、アップデート可能
- Windows7とは別にXPにもアプリケーションのインストールが必要
- DirectX対応のゲームが動かない事が多い
- USB以外の周辺機器が使えない
- 更に全てのUSB周辺機器が使えるとも限らない
当然と言えばそうですが、USB以外のデバイスが使えないとなれば企業にとっては致命的。仮想環境での制御だからと言えばそれまでですが、てっきり企業を取り込む為のXPモードかと思っていましたが、これでは使えない。
最後のページに有るサブタイトルが良い締めかと。
あくまでXPユーザーにとっての「最後の手段」
7対応アプリケーションに乗り換える方が賢明
Windows7でも問題無くパソコンとして使えるなら乗り換えれば良く、XPモードに過度な期待をしてはならない、という事です。名前のみで「XPも動く」と思ってはいけません。
「Windows7とVista」「XPと2000」の決定的な違い
VistaからWindows7へのアップグレードは、データを保存した状態でも可能。XPは、一旦データを退避するのみならず、XPを再インストールした後に引き続きアップグレードをするというマイクロソフト様の御仕様です。
話がやや逸れましたが、XPからデータを引き継ぎアップグレードできない、要するに一旦消さなければならない理由は根本からの違いです。
- Windows2000=NT5.0
- WindowsXP=NT5.1
- WindowsVista=NT6.0
- Windows7=NT6.1
5や6の整数一桁部分がメジャーナンバーと呼ばれるもので、簡単に言えばこれが変わるとOSが別物という意味です。以前、誰か言っていましたが、Windows7はVistaのSP3だろう、と。なるほど納得。
私は2000からXPへ乗り換えましたが、起動ロゴが変わり安定している以外では特に違和感無く使えました。2000も良かったのですがXPと比較すると固まり易い。
Windows7も同様、Vistaの改良と考えて良く、根本は変わっていません。XP(5.1)からVistaやWin7(6.x)へのアップグレードは無理な理由です。
これ以上は難しくなり過ぎる為終わりますというか、私も調べながら書いているため面倒になって来ました。カーネルをもっと知りたいなら、こちらでどうぞ。
XPユーザはWindows7へ乗り換える気がしていない
Windows7の動作状況や不具合などの口コミで書き出しましたが、乗り換えているというよりアップグレードしているユーザはVistaを利用していたユーザ。XP利用者からは不具合や不満のような情報が多く出ていました。
未だWin7からXPへのダウングレード仕様は販売されており、Windows7のProfessionalまたはUltimateで、XP Proへの変更が出来るというセットです。Vistaから7へのアップグレード+XPへのダウングレードもマウスコンピュータが盛んに宣伝していました。
ULCPC(ミニノートなど)では、安価なOEMと思われるXP Homeが今も標準でプリインストールし販売されており、現在は祭り騒ぎ(マイクロソフトが特に)状態ですが、今後のWin7不具合からサービスパックをいつまで待つかの持久戦になりそうです。この間もXPは売られています。
前評判が良かった理由は、本当に使えるOSとしてのリリースかも知れませんが、Vistaが駄目過ぎたという格差も有るでしょう。XPと比較する時点でどうかと思いますが、乗り換えとなれば比較せざるを得ず、使えているから良いではないかといういつもの結論です。
祭りや新し物好きは、そのOS(Windows7)で何をしたいのか良く考えましょう。特にすることは無いと思いますが、ハデになったマインスイーパをプレイしたければどうぞという程度。
パソコンの購入は、OSを使い倒したいわけでは無く、一部のマニアを除きハードウェアを触りまくりたいわけでも無く、人間が使う目的(用途)からソフトウェアへ派生し、そこから考えるものです。
MSもインテルもPCメーカーも売りたいから盛り上げているだけです。Vistaは救済が出るらしいので、詳しい人に相談してパッチをあてるか、大人しくWin7へ上げましょう。
Win7の一部機能がVistaにバックポート。 - イントレ。
http://intre.net/illust/item_6633.html
OSはあくまでツール。手段であって目的ではないという感覚で書けば「7」は"マテ"の合意が出来つつあるようですね。御ブログ然り、こちらの記事然りです。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0910/29/news014.html
"Ultimate"が中途半端なサポ期間なのもこちらの記事を読めば推測は立ちます。
http://zai.diamond.jp/servlets/Query?SRC=zai/serial/column&cate=hirose&art=96
これはつまり単価が高くて"コアなMSファン"が手放しで買ってくれるUltimateをコンシューマー扱いにすることで分割計上しなければならない売り上げを延長サポがない分だけ相対的に早く厚く決算に載せることができるということではないかと思います。
XPまでは個人でもProfessionalを購入すれば企業と同様の最長期間のサポが受けられ全ての機能を使うことが出来ましたがVistaからはそうはいかなくなってしまいました。にも拘らずHDDにインストールされる容量は全エディションとも同じで下位のものは使わせない機能にロックがかけられているとも聞きます。その証拠(?)かわかりませんがMSサイトの7システム要件での要HDDの数字にはエディションによる違いがわかりません。
Windows8からはカーネルも変わるという噂もあります。XPが問題なく使えている庶民の私としては2014/04/08のXPサポ終了一年前あたりから次期OSを選定してこなれて来た「7」にするか「8」を検討、「7」を選ぶ場合にサポ期間改善の兆しがなければProfessionalを購入するというのが計画です。最長のサポートと最高の機能を共に手に入れられない個人としての次善の策です。(ドメイン持ちの企業ならEnterpriseを契約すればよい)
叩いているけど個人的には断然ア○プルよりマイクロソフト。次回作では好決算を出す為に個人を踏み台にしたりせずに正直かつ誠実な商売をして欲しいものです。
前回に引き続き、大変深いコメントにて有り難う御座います。
MSの肩を持つ訳では有りませんが、性能然り、パソコンのライフサイクルが短くなるに比例しOSも追従すると考えるとProfessionalが長めとも言えそうです。しかし、その一点のみかつ言い訳に過ぎずUltimateの中途半端さが気に入らない。Professionalが当て馬、Ultimateが安く見えるのでは無く、落とし所というか落とし穴がこれですね。
次期Windowsは過去の流れから見てカーネルはメジャーアップデート必至と予想します。2000がXPより短く、Vista<7然りとなれば次の8は先の話。話はProfessionalとUltimateに戻りますね。企業は特にエディションに注意せねばならないでしょう。