Windows8発売から約2週間。
Windows8がどのくらい大ヒットしているのか、単なる消費者の私には販売店の中の事など分からないけれど、国内の調査会社が販売実績を出していたり、海外の予想屋が適当な事を申されているので8関連ニュースを一旦まとめ。
ちなみに、8が駄目そうという情報のみ集めたわけではございません。
Win8アップグレードは週末で400万本も販売
先にWindows8の将来が明るそうな話題から。
最初の週末でWindows8アップグレード400万本売る|Computerworld
http://www.computerworld.jp/topics/577/205366
週末とは日本なら一般的には金土の2日。海外ではどのような考え方になるかは知らないけれど、1~2日で400万本の販売は凄い。 と、思ったけれどアップグレードと書かれておりますな。
10月26日にリリースされた同社の新たなOSは最初の週末に400万本売れたと、The Vergeが報じている。Microsoft自身も、Windows 8は「すばらしいスタート」を切ったと述べた。
違和感が有るのはやはりアップグレードの文字。素晴らしいスタートを切ったと言うなら普通はアップグレードに限定しないでしょう。
まさかと思えばそのまさか。
英国では14ポンドからWindows 8へのアップグレードが可能。
14ポンドは現在約1800円。
日本ではダウンロード版なら3300円で8のProへアップグレード可能。来年1月末まで限定なので、8を使う可能性が少しでも有るなら激安。
また、Windows7パソコンも数ヶ月前から1200円アップグレード権が付いていたので、この申込数も売れた数に含めたなら相当な水増し。
Windows8 PCの販売比率は2週目でも6.4%
以前のニュースでは、家電量販店のPOSデータより発売から3日分の販売数でWindows8は7の1/3(以下)しか売れていないという話が有ったけれど、ITmediaでBCNが更に詳しく調査したデータが掲載。
Win8搭載PCは出足低調―BCN、PCの販売動向を予測 (1/2)-ITmedia
http://www.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1211/07/news129.html
どのくらい出足低調か引かせて貰います。
2012年10月22日~10月28日の週においては、販売台数ベースで全PCのうちWindows 8がプリインストールされているPCは4.7%、10月29日~11月4日の週で約6.4%となった。
今回は全PC、更にタブレットPCまで含まれているので低い割合になっているけれど、この数値がVistaや7発売当時と比較し、どのくらいひどいかはこちら。
3つのグラフは左から、2007年Vista発売時、2009年7発売、2012年8発売で、赤がVista、緑が7、小さくて分かり難いけれどオレンジ色がRT含む8の販売割合。
Vistaは約6年ぶりの新Windowsという事も有り、XPが更新で完成されて行った実績で期待が大きかったのでしょう。一気に割合が増え、約1ヶ月で7割の販売PCがVistaへ。
その後、需要はXPに戻ったと思うけれどデータが無く、7発売時にXPが依然低い状態を維持しているのは2008年6月にOEM版(メーカーPC用)が終了している為。それでも2割超えは大きいと言えましょう。
7発売はVista失敗の影響からかVista発売時より勢いが衰えており、7購入者はVista氷河期を乗り越えた人が多かったと予想。
そして2012年、右のグラフでは8が発売となっておりますが、2週目は7日間丸ごとのデータのなずなのに冗談のように小さい。
11月29日からの週で比較的大きく伸びている黒はiOS。3日で世界で300万台も売ったという新iPadとminiが絡んでおります。
Windows8の数値がVistaや7のように伸びたとしても、1ヶ月後に20%さえ行くとは思えず。しかし大手PCメーカーの秋冬モデルは8のみ。 店頭のWindows7 PC在庫が切れた時、8を買う人が増えて割合は増えて行くのでしょうな。PC全体の販売数は落ち、自動的にiOSの割合が増えると思うけれど。
しかしBCNの調査は販売数なので需要とは直結しておりません。海外では有りますが、需要調査はこちら。
Windows8への移行を74%のIT担当者が考えていない-GIGAZINE
http://gigazine.net/news/20121107-windows-8-deploy-reject/
タイトルは法人の話なのでスルーし、OS別の8乗り換え予定率をどうぞ。
7利用者は約3割、Vistaでさえ5割、XP以前のユーザでは約16%程度しか8への移行を考えていないという結果。
XP以前のユーザよりMacやLinuxユーザの方がWindows8への乗り換え予定が多い辺りはモダンUIが原因でしょう。
根拠は無いけれど、私もXPユーザとしてなぜ8へ乗り換えないかは次は7になる為。XPはサポートが切れる直前まで使用し8へは移らない。
Win8の活路は法人向け?など予想屋も混乱
予測とか推測と書かれているけれど、かなりの確率で外れるので予想や勘として読み流しましょう。
IT専門の調査会社である米国Gartnerは、「企業がWindows 8をすぐに採用するという動きは少ない。2013年も様子を見るところが大半だろう」との見解を示している。
子どもでも分かりそうなくらい当然なので次へ。
法人向けタブレットでは現状はAppleのiPadを採用するケースが目立つが、企業のIT部門にとっては資産をそのまま活かせるWindowsベースの端末を望んでいるところが多いという。
本当に多いなら、Windows7で既に導入されていたはず。
Windows 8の「タッチ機能はほとんどのPCユーザーがウィッシュ・リストの最上位に持ってくるものだ。これがうまく働けば、Microsoftや同社のOEMパートナーは利益を得られるはず
どこのほとんどのPCユーザか。上手く動く以前に上手く作られていない。
家庭市場の出荷台数は、前年同期比18.6%減の158万台で、低調な結果となったとしている。その要因としては、Windows 8発売前に起きた買い控えの影響のほか、
source:国内クライアントPC市場、2012年3Qは5.9%減の372万台―Windows 8発売前の買い控えなど影響 | Computerworld
Windows8も買い控えられておりますが、何を待っているのか。
やはりWindowsは7で終わったと思う(まとめ)
Windows8の失敗はVistaとは種類が違い、Vistaはハードウェア性能を先取りし過ぎ失敗したので、ハードウェア(主にCPU性能とメモリ容量)が向上した現在は7より良いという一部マニアックなユーザも存在。
しかし8の失敗は良く言えば用途を先取りし過ぎていると思われ、小飼氏がブログで品評していた「人類には早過ぎるPC」という表現が合っておりましょう。
Appleはこう使って欲しいという優秀な部下のような提案が多いけれど、Microsoftはこんな感じで作ってみたけれど何に使えば良いと思う?という駄目な上司のようなイメージ。
Vistaの失敗は7で要求スペックを下げ、XPに近付け抑えた感が有ったけれど、8の次のWindowsを7に近付けると8を否定する事になる上、それなら7でも良いという事になりそうで別の意味で失敗するでしょう。
Windows7のサポートは終了は2020年の予定。まだ7年半は使えるので、マイクロソフトは8の次はすぐには出さず、XPの時のように6年くらい放置しつつ7を更新し続けた方が良さそう。
ラスト、こちらから2箇所引かせて貰います。
さようならWindows XP 使い続けるのは賢い選択ではない|Computerworld
http://www.computerworld.jp/topics/619/205411
現在のMicrosoftは、ユーザーが古いPCを捨てて新しいPCやタブレット・デバイスにアップグレードすることで、XPのシェアが「ゼロ」に近づき、代わりにWindows 8を選択してくれることを願っている。実際、1年以上も前からユーザーにそうアピールしてきたのだ。
XPを使い続けられてもマイクロソフトの利益にはならず8で儲けたいだけ。なぜXPが使われ8が売れないのか、PCユーザの事など考えていないのでしょうな。
「Internet Explorer(IE)」担当幹部は、なぜXPでは新しい「IE 9」ブラウザが動作しないのかを説明するにあたって、XPを「無能なOS」とけなしたこともある。
ChromeやFirefoxなどはXPでも最新バージョンが動いているのだから、無能なのはIE9やマイクロソフトの開発者という事になりましょう。
マイクロソフトの無能OSを主力PCにしている私は優秀かも知れない。
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