わからないからこそ不安になるPC初自作。
慣れている人には「特にない」と言われそうながら、初の自作やパーツ交換した時の事を思い出せば色々な失敗や勘違いを経験したのではなかろうか、というわけで2chまとめ記事も参考として。
まとめレスはAMD多め、私はIntel濃いめ。
元ネタはこちら。
自作PCでこれだけは気をつけとけってこと : 汎用型自作PCまとめ
http://www.jisaka.com/archives/37024865.html
>>1(と>>2)より。
ある? 自作するから知っときたい
昔は失敗して痛い目を見て学習するものだったけれど、今のように2chや5chもあればSNSもあり質問できたり、何と言えどもYouTubeで事前に知識を得られるのだから失敗する必要性がなくなった。
自作PCでこれだけは気をつけとけってこと10選
1.ケースは大事・見た目が一番重要
レスではエアフローがどうこう書かれているけれど、1万円以上のケースならばまずそういうのは大丈夫なので気にしなくてよろしいかと。
私のいうケースが重要とは2つ意味があり、1つはメンテナンスや増設とか換装のしやすさ。もう1つは10年使うかも知れないならば見た目にもこだわり予算を盛るべき。
実際、私の手元にあるメインとサブのデスクトップは2台とも10年前に購入したもの。自作のケースはモニタ並に買い換えない場合もあるので妥協はなしで。
2.スッポンだけ気をつけろ・CPUのピン折
CPUがAMDなら、Intelは関係ございません。
source:Ryzen 1700の(・∀・)スッポン! : PCパーツまとめ
AMDは今でもCPU側がピンで、IntelのようにCPUがカバーして固定されておらず、CPUの隣にある棒(リテンションバー)でピンを横から押さえているのでこういうことが起こる。
クーラーを外す際は、クーラーのロックを外した後にヒートシンクを左右へひねりCPUのくっつきをはがして取り外しましょう。
3.作業用は水冷ダメ絶対
これが良くわからないけれど、勝手に解釈すると簡易水冷は空冷よりもうるさい可能性を指しているのだろうか。
普通に考えるとわかる、空冷がファン1~2個に対して簡易水冷は1~3個+液体が循環しているのだから静音化になるとは限らない。回転数にもよるけれど。
なぜ簡易水冷が静音と言われるかは、空冷だとCPUが70℃を超えるようなハイエンドの場合、簡易水冷ならば50℃超えないのでファンがぶん回らないのような意味なので、Core i9とかThreadripperでもなければ逆効果。
4.電源ケーブルさすとこの確認
これもよくわからないけれど、電源ユニットから出ている方の端子ではなく、ケースからマザーボードに挿すコネクタのピンのことを言っているのだとエスパー。
初自作最大の難所がケースとマザーの接続。
このマザーはかなりわかりやすいデザインで、赤の+PW-が電源、緑の-RES+がリセットのように丁寧にプリントあり。間違えると最悪ショートするシーンを修理現場で見たことがある。
最近のマザーのマニュアルは日本語化されていることが多いのでマニュアル読みましょう。上の画像は一例でマザーによりピンの配置や色やプリントの書き方が違う。
5.エアダスター缶も買う
新品のパーツで自作するなら組立時には要らないものの、自作は自力で修理やパーツ交換したりクリーニングも含めて自作PCなので、最初に買っておいてもよろしいかと。
おすすめは逆さにしても使えるやつを常時3本以上ストック、私は6本を常に在庫しております。なぜかは冷えにより1本あたり吹けて1分弱なので、せめて3本は無ければ作業効率悪くなる。
6.電源は絶対プラグインにしたほうがいい
サイドパネルがアクリルや強化ガラスなどで透明、中身が見えたり光っていたりするならば、配線もきれいにまとめたくなるとしてアリかと。
デメリットとしては、ハズレを引くと電源側の接触不良で使い物にならないとか聞いたことがございます。私も予備電源はフルプラグイン。全部のケーブル外せるやつ。
7.電源の容量は計算しろ
自作するなら基本ですな。わからないなら割高になるけれど1200W買っておけばよろしい。計算したいならドスパラのページにございます。
電源容量計算(電源電卓)電源の選び方|ドスパラ通販【公式】
https://www.dospara.co.jp/5info/cts_str_power_calculation_main
ドスパラの言い分は、合計使用電力x2を推奨としているので仮に計340Wならば680W(以上)を勧めて来るはず。私に言わせると合計+200W(以上)でOK。
電源は消耗品。経年で変換効率落ちるものなので、最初から80PLUSの上位品にしておくとか、あえてワット数を盛る考えも否定しない。蛍光灯とは違い1200W電源が常時1200W使うわけではなく消費電力は構成次第。
8.Ryzenの場合はCPUグリス塗り直せ
Intelも純正クーラーを取り付けるならば、灰色の粘土のようなグリスは使わず拭き取ることをおすすめ。あれは本当に冷えない。
9.ガチの水冷はやめろ(簡易水冷はOK)
こういうやつ。海外ではよく見るけれど日本では流行っていない趣味の世界。
source:水冷構成変更、一部ハードチューブ&冷却水交換 - 水冷
まず水冷装置一式がアホほど高価で2万ではきかない3万円は行くはずで、自力で配管するので数ヶ月で水漏れ発生も珍しくなく、定期的に液体の交換までセルフサービスとか面倒すぎましょう。
やるならそれら覚悟の上で。冷え方は簡易水冷と変わらないはず。
10.最近のグラボデカすぎるからケースに気を付けろ
ケースはデカい方が正義とは最近は主にグラボ搭載のことを指している気がする。マザーからサイドパネルまでの幅、ケース背面から前までの長さ、これらが足りないケースは物理的に入らないとかサイドパネル閉まらない。
ここからケース関係ないけれど、RTXシリーズになった頃から重さにも注意が必要なのでマザーがえぐれそうならAmazonなどで ビデオカード ホルダー または ステー で検索を。グラボ支えるパーツが出る。
初心者がやりがちなミス7つ
コメント欄まで見ていると、5番の人がおま俺状態。私が書こうとしていた初心者向けの忠告を書かれておりました。
- I/OバックパネルはM/Bをケースに取り付ける前につける
- CPUをCPUソケットに取り付けるときの向き
- CPUクーラーの保護シールを剥がす
- メモリスロットを埋めない場合のメモリの取り付けスロット
- m.2、SATAが排他利用の制限があるか
- すべてのケーブルをもれなく接続しているか
- ケーブルがファンに接触していないか
補足しましょう。
- 取付け忘れてマザーをネジ止めするとネジ全部外すハメに
- CPUの向きは決まっているので切欠きや▲マークを参考に
- ヒートシンクに透明保護シールが貼られている場合がある
- メモリ挿す順番があるマザーもあるのでマニュアルを参照
- M.2スロットとSATA端子どちらかしか使えない端子もある
- CPUの電源用やグラボの補助電源用端子の挿し忘れに注意
- ファンにケーブルが接触するとカラカラと異音が発生する
1のI/OパネルはPC本体の裏側、端子が集中している場所の銀色のプレート。あれはケースに最初からハマっているわけがないマザーの付属品なので忘れず取り付けを。
2の切り欠きはこれを参考に。
source:インテルCPUをキーホルダー化の作り方(LGA775編)
左の上下が半円に欠けておりましょう。これ知らずミスるやつ居るのか?と思ったならここに居ります。まだ自作とかしなかった頃、強引に挟んで電源入れてマザーとCPUが即死した。
その他、7番は自作に限らないあるあるで、安いケースはケーブルを固定しづらく、佐川急便がぶん投げることによってケーブルがファンに接触してしまい、「修理から返って来たが異音がする」になるパターン。
サイコムのような組立代行系BTOならば市販のケースで裏配線とかしてあるかも知れないけれど、量産系BTOは安さ重視なのでケースもそれほど凝った作りにはなっておりません。
いきなりケース内で全部の組立を始めない
最後に私から1つ。
source:自作初心者向け自作PCの組み立て方と作業手順を解説
マザーボードの空き箱の上で一旦組み立ててみる。おそらくこの時点ではストレージさえ接続していなかったはず。何が目的かは3つ。
- 電源入るか?
- BIOS起動するか?
- メモリは全て正常か?
最初からガッツリとケースに入れて、「何もしていないのに電源が入らない」は慣れている人でも自作あるある。逆に一発で電源が入ってしまうと寂しいとかいうド変態も居た気がする。
次にBIOSとは、くだけていうとマザボードが正常に起動するか。「電源は入るが画面真っ暗」も自作あるある。起動したならメモリなど認識しているか、電圧正常か確認。
メモリはこの状態の方が抜き差ししやすく、このまんまUSBからMemtest 86+を起動して垂れ流して風呂にでも入りに行けば効率いい。
すべてのパーツが正常ならば、ストレージを接続してWindowsを入れるか、全部ケースに入れて完成させてしまえばOK。
冗談ではなく、最初からケースに入れて組み立てすると、外で仮組するより電源入らないなどのトラブルが多い。仮組で正常動作しケース内で動かないなら人的ミスの可能性大。
>これだけは気をつけとけってこと10+7つ
これ「だけ」が17個もあるとはそれは「だけ」じゃねえだろ、とまずは思う次第。
>作業用は水冷ダメ
おそらく簡易水冷ではなく本格水冷の方でしょう。水漏れやエア混入、ファンの故障など空冷に比べトラブルが起こる可能性がやや高いですから、作業用としては不適だと言いたいのでは。
「自作なら個人の技量による」としか言えず。絶対ダメは暴論。
>電源ケーブルさすとこの確認
電源ケーブルに限るなら、4pinとか8pinとかは挿し間違えのトラブルもあるそうですよ。
ツクモ大阪地区ブログ|ケーブルの指し間違えに注意!
https://blog.tsukumo.co.jp/namba/2018/09/Supportblog180918_Cable_Caution.html
日経クロステック|電源コネクターは形状が合えばつなげても大丈夫
https://xtech.nikkei.com/it/pc/article/knowhow/20090824/1018056/
ほかには「ビデオカードの補助電源コネクタを付け忘れる」とか「モニタの電源ケーブルを付け忘れて映らない」とか「CPUファンの電源ケーブルをケースファンの電源コネクタに繋げたためBIOSでエラーが出る(CPUファンコネクタが取り付けられていないから危険と認識)」とか、電源ケーブルのトラブルってケアレスミスが大半ですがけっこうありそう。
>ガチの水冷はやめろ
そういう指示厨が業界を衰退させるんだよと思いはしますが、水冷市場はすでに不人気の大寒波なので今さらどうでも良いと感じてしまいます。
>I/Oバックパネル
隙間からのホコリ侵入とかファン音とか見た目とか気にしないなら、IOパネルを「付けない」という選択肢もありますよ。私はケースの工作精度が甘くてIOパネルがベコベコに歪んだ状態でしか付けられなった際、IOパネル無しで動かしていました。
-自作素人がこのページを見たとき
「すげー参考になるなぁ。組み立てるときはこれみよう(ブックマーク)」
-自作素人が実際に組み立てるとき
「えwちょwおまwこのピンどこだよわかんねーよwww」
敗因としてはマザーものによって形違いすぎてわかりづらいこと
>1.ケースは大事・見た目が一番重要
本当にそうだと思います。私は貰い物なので文句は言えないですけど、クーラーが入りきらなかったんですよね。捻じ曲げて入れました。
>わからないなら割高になるけれど1200W買っておけばよろしい。
そんなにいりますかね?ハイエンドでもグラボ2枚みたいな変態じゃなければ1000すらいらない気が…
まぁわたしは貰い物で1000wありますけど。
>9.ガチの水冷はやめろ(簡易水冷はOK)
そうだとは思うんですけど、普通の人は言わなくてもやらないでしょうね。やる人には言っても無駄でしょうし…
かなりまとめられてて大事なことがカバーされてて…次は参考にしようと思いつつ、なんだかんだ見ないだろうなぁと。そして多分ミスる。ミスってから確認がデフォになってて、取返しのつかないショートとか起こしてから我に返る自作erは絶対いると思います。