内蔵ハードディスクの取り付け方とケースの開け方

2010年6月 4日

ハードディスク(以下、HDDとも書きます)が更に値下がりしています。

現在、市販されており安く簡単に手に入る容量は最大2TB。

約2年前は250GBでも大容量で、私が所有しているHDDは120GBと250GB。320GB以上は高額で手が出ない容量でしたが、既に500GB未満はGB辺りの単価が高くなっており種類が激減しております。

価格.comの売れ筋ランキングより。5/17から5/23の集計上位5位。

価格comのハードディスク売れ筋ランキング

価格.com - ハードディスク・HDD(3.5インチ) 売れ筋ランキング
http://kakaku.com/pc/hdd-35inch/ranking_0530/

WesternDigitalは安い為人気有り。HGST(日立)はマニア御用達というか何故か人気が有りますな。私はSeagate派ですが少数意見でしょうか。

約1年3ヶ月前、2009年2月末にWesternDigitalの2TBが登場したと過去の記事に書いており当時の価格はドスパラで34800円。約3ヶ月前には2TBでも12000円程度まで下がっておりネタにしました。

価格コム1位のWD製2TBは、フェイスの特価で1万円を切っていました。

フェイスの特価コーナーより2TBハードディスク

ハードディスクの追加と言えば外付HDDでバックアップしている方が多いようですが、内蔵もそう難しくは有りません。私の個人的な感想かつ体感ですが、パーツの取付が簡単な順。

  1. メモリ、カードリーダー
  2. 光学ドライブ、ハードディスク
  3. グラフィックボード、PCI周辺のボード各種
  4. 電源ユニット
  5. CPU
  6. マザーボード

メモリは仕組みさえ判れば簡単。3のグラボなどもロックさえ注意すれば大丈夫。4以降は面倒なので自作変態以外は触らない方が良いでしょう。マザーボードは全部分解するようなものです。

2の光学ドライブとHDDはケースに固定して電源とデータ転送ケーブルの2つを接続するのみです。手順は以下の通り。

  1. 電源を切り電源プラグをコンセントから抜き、電源ボタンを数回押す
  2. ケースを開ける
  3. ハードディスクのケース(マウンタ)を外しハードディスクを取り付ける
  4. 電源とSATAケーブルを接続
  5. マザーボードにSATAケーブルを接続

1は念の為の放電です。やってはいけない環境は以下の通り。

  • PC本体の保証期間内で元に戻す自信が無い
  • 外付けHDDでも速度など不満が無い
  • 他人に作業してもらおうと思っている
  • 力ずくで接続しようとする
  • やたら気が短い
  • 自己責任の意味が解らない

お勧めはしませんが、興味が有るなら参考まで。先にミドル(マイクロ)タワーから参りましょう。画像はマウスコンピュータが全機種詳しく載っているため一部拝借。

ミドルタワーのケース背面

良くあるミドルタワーのケースですが、背面向かって右のネジを2本外せば開きます。左や上のネジは開けても意味が有りません。上は電源、左はマザーボードが見えており、普通は右の2本を抜けば開きます。スライドする側板は開ける際に若干力を入れる必要が有るやも知れず。

スリムケース

スリムケースも似たようなものですが、カバー状になっている事が多く、上の写真では3箇所のビスを抜くことになります。注意する事は、外せても戻せなくなる可能性有り。

ツメの位置や方向を良く見れば判るものですが、力ずくで戻そうとしてケースを歪ませる方が居られます。写真手前にスライドして外す為、戻す際もスライドします。ケースをぶっ壊さないようご注意を。

ミドルタワーのハードディスク

ケースにより特徴が有り、現行のマウスケースは写真のように外せますよと丁寧に画像が用意されています。おそらくデスクトップ全機種有ると思うので、詳しくはマウスコンピュータの販売ページでどうぞ。

赤丸で囲んだ部分が2本のコネクタ。左の4本線が有る大きい方が電源、右の太い赤がデータ用(SATAという規格)のケーブルです。USBに何かを挿す程度の力しか要りません。

もう一つ、以前借りたドスパラのケース。

ドスパラの内蔵HDD部分

右上のネジを手で外すとHDDが入っているケースが丸ごと外れます。横に付いているネジを4箇所回して取付or取り外し。方向は違いますが左に電源とSATAケーブルです。

スリムケースのHDD増設

変わってスリムケースの内部。右下にWesternDigitalのHDDがチラ見せ状態ですが、手前の空間に1本入るようです。が、USBのようなケーブルが通っており、マウンタも外しにくそうです。空間も狭くファンが通っていないように見えるため、この状態で増設はお勧めしかねます。

マウスコンピュータに限りませんが、私がスリムケースを勧めない理由の一つ。ケーブルも結構きつそうですな。SATAケーブル、テンション掛かりすぎでしょう。

接続出来たら次はマザー側にSATAケーブルを接続。

asus p5q deluxe

出典?:ASUSマザーボード友の会 Wiki

下の赤枠4つがSATAの口です。形状が決まっているのでケーブル側を見れば一目瞭然。これも力は要りません。どこに接続しても認識するはずですが、起動HDDが外れないよう、外れた時はどこに挿さっていたか判るよう覚えておきましょう。

SATA1、SATA2、という数字が振ってあるはずです。

取付と接続が終わればケースを戻してWindowsを起動すると、おそらく増設したドライブが見えないかと思います。私はWindowsXPしか持っていないので、マイコンピュータを右クリックして管理からディスクの管理を開きますが、Windows7もコンピュータの管理を探してフォーマットしましょう。

普通はCドライブが起動用なので間違ってもフォーマット出来ないよう注意が出るかと思いますが、パーティション分割しておりドライブが増えているなら誤って消さないようご注意あれ。

 

外付けHDDも安くなっているので内蔵する必要は無い

散々説明をしておき手のひらを返すという良くやるパターンですが、転送速度は別として、単品のHDDが安くなっているという事は数ヶ月遅れで外付HDDも安くなります。

外付HDDの有名所ではバッファローやI/O-DATAかと思いますが、彼らは年に数回、同容量かつケースも同じ物で型番と価格を変えて新発売します。中身が変わり原価も落ちている為、競争をしているわけです。

安くなる順は、メーカーが大人買いで仕入れたりマニアが無保証で買うバルク品、次に一般的な普通のショップで買える単品、最後に外付HDDに波及します。

メーカーも数百や数千、大手は万単位を回しているため、BTOのカスタマイズでは突然安くはならず、在庫に影響されて徐々に価格が変動します。最も安くHDDを増やすなら単品を最安で購入し増設する事ですが、失敗すると大変面倒な事になるため自信が無ければやめましょう。

IEEE1394とeSATAがどう見ても不発だった為、USB3.0の普及に期待しつつ、更に値下がりするのを待ちましょうか。500GBが4000円は安いというより、4000円で新品HDDが買えるとは良い時代になったものです。2TBが1万円とは夢にも思わず。

そこまでの容量が要るかと言えば私はもちろん要りません。

コメント(2)

Seagateは一昨年のファームウェア祭り以降でしょうか、コンシューマ向け製品に関しては商売っ気が無いですね。
2TB製品は5900rpmとかいう中途半端な回転数のモデルがありますが、割高で不人気ですし、7200rpmだがSATA3.0対応とか言う無駄に高い製品と、モデル名の末尾にNSが付くエンタープライズ向けのこれまた高額な製品があるだけで、あれでは1万円きってるWDの2TBとは勝負にならないでしょうに。
Seagate信者な私ですが、「我々にはハイブリットHDDがあるから問題ない(キリッ」なのだとしたら、それきっと死亡フラグ、Seagateはもうダメかもしれないw

日立は単に名前が「国産」な感じだから売れてんじゃね、とか思いますた。
すいませんまじめに考えるのが面倒になっただけですw

WDは特に痛い目にあったことが無いのでヒツジ先輩ほど嫌ってませんがw、4、5年前の遅くて熱いイメージが強くてよう好きません。
もっとも、最近のはそうでもないようですし、Seagateの製品が上記のザマなので、間違って2TBが御入用になった際は買ってみてもいいかななんて思っております。

私はRMA重視なのでRMAの無いHGSTやSamsonは論外、SeagateとWDの二択です。
なかでも国内RMA可能なSeagateが良いのですが、肝心の製品の現状があれでは魅力無さ過ぎて困るw


IEEE1394とeSATAがどう見ても不発だった件について
確かにIEEE1394は今では何ソレ美味しいのなインタフェースですが、だが、ちょっと待って欲しい。eSATAのほうに関してはそんなこと無いのではないだろうか?
いや、だって私がeSATAでHDD二つほど繋いで使ってるしw

eSATAは、比較的上位のマザボでないと乗っていないから普及しにくいのと、eSATA用ケーブルが無駄にゴツくて固く取回しが悪い上、差し込みが異常に抜けやすいのがダメなだけです(テヘッ

それ擁護になってねーし、てか、ものすごくダメじゃねーかと思われるかも知れませんが、その通りなので気にしなくていいです。

一方、IEEE1394ですが、今ではやっすいマザーでもUSB2.0同様当たり前に乗っているのに、それでいて尚使われることが無いのだから、これはもう、どう考えてもいらない子です。本当にありがとうございました。
現状一部のマザーにしか載っていないUSB3.0も、来年あたりからintelのチップに標準で載りだしたら一気に普及するでしょうから、そこら辺が消え時でしょうか。

ただ、RAIDではない単体HDDならせいぜい150MB/秒もあれば充分で、インタフェース的にはSATA2.0すら必要ありませんが、600MB/秒に迫るSSDが普及してくると、SATA3.0もある分、eSATAの残る余地はまだまだあるのではないかと思います。

まあ私が使ってるから必死で養護してるだけなんですがw

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※ドスパラはパーツの偽装疑いを誤魔化したり取引先を勝手に切る信頼性暴落した事件があり掲載中止(2020.11.26)

※マウスコンピューターは高いぞと書きまくったからか遠回しにリンク削除しろと言って来たので削除(2021.03.28)

勝手に評価シリーズ

結果として宣伝になっていますが依頼されたわけでは無く、依頼されてもやりません。

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BTOパソコンの元修理担当。ハードウェアに超詳しいワケではありませんが、どうしたら故障するのか何となく解るので壊れにくいパソコンを紹介します。