年に1~2回やっていると思うBTOメーカーのECサイト評価。
当サイト(BTOパソコン.jp)では、元メーカー修理担当の私がPC初心者でも選び易く、コストパフォーマンスに優れるとして量産系BTOパソコンを推奨しており、中でも信頼出来そうなメーカーを左に列記しております。
先日実施したBTO PCメーカーの知名度が高い順で参りましょう。
BTO PCメーカーの通販サイトを勝手に評価
私が勝手に評価基準とする上から目線は主にこれら3点。
- 安さ(PC本体以外も含む)
- 分り易さ(PC初心者を騙しそうとしていないか)
- やる気(本気で売る気が有るか)
安ければ良いというものでも無いけれど、パソコンの特にデスクトップPCはどこのメーカーも中身はそう変わらず、それなら安い方が良心的=良いメーカーという判断。
分り易さは、私がパソコン初心者の目線で見た際、ストレス無く決済まで行けそうか。また、価格を盛って値引きしたり、妙な抱き合わせ販売を強引にやっていないか。
やる気は更新頻度や期間セール以外、プレスリリースなどで製品(商品)を告知したり、オリジナルの新サービスを始めていたり。
利点ばかり難点まみれでは面白く無い為、可能な限りバランスを取りつつ、知名度1位になっていたパソコン工房から。スクリーンショットは2013年6月。
1.パソコン工房
2013年春頃から、パソコン工房の会社(株式会社ユニットコム)はユニットコム単位で動いているようで、フェイスやツートップ、グッドウィルなどと同時進行での宣伝が多いと感じております。
パソコン本体の価格はマウスやドスパラとそう変わらず、国内メーカーでは最安に近いレベル。特に即納のレサンセシリーズは、昨年末に私もノートを無駄に購入してしまったほど。
しかしパソコン工房に限らないけれど、最近の円安で全体的に値上がりしており、マウスなどと比較すると値上りのタイミングがやや早め。私のように数百円単位で比較するなら、マウスなどとも比較してみましょう。似た構成、性能でも時期により数千円高い事もございます。
また、パソコン工房最大の利点と言えた送料全国一律630円は2,100円へ値上りし、最近は延長保証が約5千円から6千円へ、価格高めなPCは5%が10%へと上がっております。それでもまだ安い方と言えるけれど。
パソコン工房が分り易い所は、デスクトップなどを縦長に一覧出来、価格順で表示される為、予算と性能を比較し易い事。
また、他社と比較し圧倒的にWindows 7へ偏っている為、Windows 8を回避したい自称PC初心者ならパソコン工房は一見の価値が有るはず。
2.マウスコンピューター
マウスは昨年までニュースリリースの連発はトップクラスの量。しかも他社と比較し提案が上手く、クリエイター向け、ゲーム用、低価格など勝手に感心しておりましたが、今年に入り減少。私の目にとまっていないだけかも知れないけれど。
PC本体価格は昔ながらの低価格で、安さを求めるなら以前はマウスかDELL、最近DELLは高い為、パソコン工房やドスパラと比較すると良さそう。
マウスの上手い所は、3D CGクリエイター向けのQuadro搭載機を手を抜かず更新しており、ゲームPCもG-Tuneと称して独立させ分り易くしている事。Quadro搭載でメーカー保証が必要ならマウスは外せないBTOメーカー。
保証は私が当ブログを始めた当初から変わらず7,350円(3年、センドバック)。以前はドスパラやパソコン工房が安かった為、マウスは高く見えていたけれど、現在はパソコン工房と並ぶ安さになっており、PC本体価格が73,500円を超えるなら量産系最安。
しかし相変わらず送料が高額で、PCの形問わず1台3,150円。液晶モニタも別途3,150円掛かってしまう為、総額に注意したいところ。
液晶モニタは低価格化しており、約3千円は割高過ぎる。他店と比較し最安というわけでも無い為、価格コムなどで型番検索し別途購入を推奨。
3.ドスパラ
ドスパラもプレスリリース量が減っており、今年は目立った情報が入らず。
今年5月頃と思うけれど、またもやサイト全体をリニューアルしており、1年半掛けて見慣れたレイアウトが再度変化。
ドスパラの利点はやはり安さで、パソコン工房などと並ぶ比較すべきサイトの一つ。数年前まではDELLの次くらいに悪評が多いと思うほど有名なBTOパソコンメーカー。あれはPC初心者の愚痴なので悪評の内容はスルー推奨。
最近は他社に押されているのか以前のドスパラらしく無いと感じております。
相変わらず新製品の発売が早く、セールや抽選のプレゼントも頻繁にやっているけれど、1年半前頃からOS無しで標準構成を安く見せたり、最近は納期短縮という良く解らない販促らしき何かが多め。責任者か担当が変わったと妄想しております。
ちなみに納期は都内の一部なら翌日納品とか、全国対象に納期を守れなければ5千円キャッシュバックとかしていたけれど、当サイトの調査によると納期を重視する消費者は皆無。
source:BTOメーカー別PC選びで重視される事ランキング(2013年) - BTOパソコン.jp
納期祭りに限らないけれど、最近のドスパラは「何かそれ違うのでは?」という販促が多め。とは言え、国内3大BTO PCブランド(私が今勝手に決めた)には変わり無く、比較の際はドスパラも検討しましょう。
どうでも良い事かつ以前書いたかも知れないけれど、ドスパラはサードウェーブ内のブランドでは無く、グループ内での株式会社ドスパラになっております。何故かは不明。
4.DELL
DELLは今年から個人向けPCでは無く、企業向けソリューションやサーバ事業に注力するとの事で、個人向けPCが必要なら、特に安くも無くなったDELLは見る価値が無いかも知れない。
しかし中小から大企業では長年の実績からか依然として人気が有るようで、有料になるけれど出張メンテナンスは評価が高め。ちなみにDELLの8割は法人向けと以前PC Watchの記事に出ておりました。
最近のDELLの特徴は、ゲーム用PCとしてAlienware、比較的安くWindows8仕様のタブレット兼用ノートを出していたり、そのような特徴が用途と合っているなら検討対象にしても良さそう。
今に始まった事では無いけれど、海外サイトの特徴か導線が分かりづらく、基本的にスペックや価格で検索し抽出する選び方になる為、サイト内のリンクをクリックしまくるより、素直に左に出るメニューから検索した方がよろしいかと。
個人的に気に入らない点は、今だに回線抱き合わせ販売をしており、一見すると1.4万円でノートが購入出来るように見えて、説明を読むと契約2年縛りとか。
ジャパネットも100円でタブレットを売っていたけれど、あれはPC初心者で騙される人が多いと思うので、説明はもっとデカく詳細にやって欲しい。
5.日本HP
今回の8ブランド、メーカーの中ではWindows 8率が最も高く、関係するかは別として、業績が今年から落ち利益額が低下しているとの事。Windows 7を探そうにも限られた数機種になる為、7が必要なら行っても無駄なメーカー通販サイト。
依然として高性能ノートは構成が上手く、(高性能なら)レノボよりコストパフォーマンスにも優れており、最近はタブレットPCや兼用ノートでタッチパネル搭載を強化。
国内大手メーカーのタブレット兼用ノートはMSオフィスが入っていたり、発売直後は2倍くらいの価格で出る為、Windows8のタッチ操作を求めているなら日本HPも見た方がよろしいかと。
以前はレイアウトの複雑さや導線の分かり難さはトップクラス、しかし現在は上の画像、左のデスクトップやノートを選択し下へスクロールすると、ドスパラなどのように価格と性能一覧が出る為、分り易くなっております。
HPもハデ目なゲームPCをやっているけれど、レノボやDELLほど傾(かぶ)いてはおらず、ケース内の傾(かたむ)きが気になる為、傾奇者仕様のPCを探しているならHPの製品は内部の写真を見ましょう。
HPは全体的にデスクトップが弱い為、見るならノートの高性能。またはタブレットや兼用を中心にどうぞ。低価格ノートなら、LenovoやAcer、ASUSの完成品が安い。
6.TSUKUMO
ツクモはヤマダ電機内の家電屋になってしまったのかと思えるほど、以前のようなマニアックな情報提供は減少。BTOパソコンもとりあえず有るという感じで、ノートもそれほどやる気を感じておりません。
ツクモはどちらかと言えばPC本体よりPCパーツに強く、自作PCならツクモも価格比較に入れた方が良いという印象。私が過去2台自作PCをやったパーツもいくつかツクモで購入しており、液晶モニタも確かツクモで購入。理由は当時最安だったというのみ。
BTOパソコンはやや高め、その代わりにマザーや電源のメーカーや型番が記載されているなど、組立代行系に近い感有り。
悪く言えば以前から変化せず目立った改善は無し、良く言うと完成されており安定し運営しているのでしょう。知らないけれど。
パーツやモニタを単品で購入する人なら、上の画像左上、「特価品一覧」のオレンジ色のボタンからRSS受信をお勧め。要らないパーツを衝動買いし後悔する自信が有るなら非推奨。
7.FRONTIER
相変わらず情報発信は少なく、以前にも増してプレスリリースの類は少なめ。
5月下旬頃には、デスクトップPCの7割くらいが完売(在庫切れ)となっており、ノートも一部売り切れ状態へ。閉店するのかと疑ったけれど、6月上旬現在は在庫が復活しておりました。
ここ2年くらいでフロンティアも安くなって来ており、マウスほどでは無いとしても結構安め。BTOパソコンメーカーはノートPCに弱いけれど、フロンティアはマウスやパソコン工房と同じくらい種類を揃えており、多少高くともフロンティア(神代)が良いなら有りでしょう。
しかし今に始まった事では無いけれど、サイト作りには手抜きや見落としが多く、上の画像のように、今だにWindows8が「早くも」とか「10月26日」解禁など、更新されておりません。
サイトデザイン以外にリンク切れも発生しており、販促担当のPC知識は本当にパソコン屋なのかと感じるほど低め。コールセンター担当の自信の無さも聞いているこちらが怖くなるレベル。
フロンティアは老舗のBTOパソコンメーカー。ヤマダ電機の子会社になり、マニアックな印象は無くなってしまったけれど、昔ながらのファンとかFRONTIERロゴ付が良いなら、という感じでしょうな。
8.faith
フェイスはパソコン工房と中身が酷似しており特徴が無いとして消したけれど、今年になりゲームPCへ本当に特化しており上手い特徴付。
ニュースリリースも依然と比較し遥かに多く、ツートップと同じかそれ以上のペース、月に数回まき散らしておりやる気を感じられる所。
サイト構成はパソコン工房の表示形式へ性能などを詳しく付けた感じになっており、CPUやグラボなどから探すなら良いと思うけれど、PC初心者にはやや分かり難いと思う。
上部メニューから選択しようとするとシリーズ名からの誘導となっており、左のメニューからCPUとかノートなら画面サイズから選ぶ方が分り易い。
フェイスに限らないけれど、シリーズ名はメーカー社内のコードネームのようなものなので、それを消費者(買う)側へカテゴリ分けとして見せられても判らない。
ゲームPC特化は良いけれど、PC初心者が注意する事はオーバースペック。
2013年6月現在、超高性能グラボ4枚搭載で100万円のPCとか有るけれど、それに限らず高額な意味が判らないなら、フェイスで選ぶのは難しい。
無難な性能で価格も控えめなゲーム推奨PCでは物足りず、組立代行系で性能を求めたいけれど高い、かと言って自作する暇は無い。そういう人にはお勧め。
量産系や組立代行系の利点と難点を併せ持った、悪い言い方をすると中途半端な位置付けと思われ、買う人を選ぶBTO PC通販サイト。
9.Sycom
ラストはサイコム。
サイコムは量産系とは言えない組立代行系BTO PCメーカーで、私が長年愛用していたPCが3代続けてサイコム製品だったという例外のようなもの。
多少知識の有る人なら、量産系と比較しパーツの選択肢が多く、自作が面倒または自信が無い人には最適。私はPC知識に乏しかった頃、とにかく安く他作して欲しかった為、メモリやHDD無しで発注しておりました。
そういう人には良いけれど、パーツの選択肢がやたらと多く、PC初心者には何を選べば良いのか、どう違うのか判らず、調べ疲れるか混乱するはず。
サイコムは私の言う「PC初心者向けの安いBTOメーカー」では無い為、知識とこだわりが有るなら見た方が良いかも知れないメーカー。
サイトは2012年10月にリニューアルされ、価格+CPU性能から入って行くマニアックな導線が気に入っていた私は改悪と感じているけれど、ケースから選びたいならこれで良いのでしょう。誰がケースから選びたいのか理解出来ない、目的より見た目重視なウェブデザイナの自己満足と感じております。
以上。
フロンティアは閉店するのか?と過去に書いたけれど、6月4日頃に見て来ると在庫が復活しており本当に部品調達に失敗していたのでしょう。3年保証は相変わらず消えており、楽天はリンクが切れまくっていたけれど。
個人的にはどこのメーカーが好きとか嫌いは無く、メーカーにこだわらないなら総額と性能で各メーカー毎に比較してみましょう。
しつこいけれどデスクトップPCの中身はほぼ同じ。
マザーはASUSのRampage~が良いとか、電源はコルセア以外認めないなどこだわりが有るなら金がかかろうとも自作しましょう。無理に違う物を選ぶと後悔するもと。
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