ドスパラ、マウスコンピューター、パソコン工房より高性能ノートが発売。
年末年始の各1週間でゲーム用と思われるノートが続々リリース。パソコン工房のみゲーム用と書かれていないもののGame Watchに載っていたので巻き添え。マウスとドスパラはゲーミングノートと紹介されており、各メーカーで3種類見て参りましょう。
趣旨はタイトルの通りなので宣伝などではございません。
ゲーム用ノートがドスパラ、マウス、パソコン工房より発売
1メーカーで2種類以上有る場合、今回は高額(高性能)な機種で。
ドスパラ「Prime Note Galleria QF570 X」約18万円
2012年1月4日発売、限定100台と書かれております。
ドスパラ、「Prime Note Galleria QF570 X」を発売 - GAME Watch
http://game.watch.impress.co.jp/docs/news/20120105_502640.html?ref=garank
ベアボーン(ノート本体部分)を100台で製造するわけは無いと思うので、この機種(価格や性能)が100台という意味でしょうな。パソコンは経年で安く、または高性能になるので「限定」に釣られる理由は無し。
主要構成をリスト形式へ。
- OS:Windows7 Home Premium
- CPU:Core i7 2760QM(2.40GHz-3.50GHz、6MB、4コア/HT)
- マザー:HM67 Express チップセット搭載
- グラボ:GeForce GTX570M 1.5GB
- モニタ:15.6インチ液晶(1920x1080)光沢
- メモリ:16GB(4GBx4、PC3-10600) ※増量中(通常計8GB)
- ストレージ1:SSD 128GB(Crucial SSD M4、SATA3)
- ストレージ2:HDD 750GB(SATA2、5400rpm)
- 光学ドライブ:ブルーレイ(読み書き対応)
- その他:500GB HDD(USB2.0、Seagate、2.5インチ)プレゼント
何ごとでしょうか。ドスパラもOSにDSP版と書かれておりません。
以前、パソコン工房のLesanceノートとデスクトップをやった際、Windows7がセレクタブル(32/64bitセット)になっておりOEM版を入れていると推測したけれど、ドスパラもDSP版では無くなったとか。
しかしOEMならページの右上に「ドスパラがお勧めする Windows(R)7.」のような表記が載ると思われ現在は無し。書き方が変わっただけかも知れませんな。
構成は文句の付け所が難しい、さすが18万円する高級ノート。
強いてケチを付けるとすると、この価格ならWin7はPro~で、ゲーム用ならフルHDは良いとしても画面サイズ15.6型は小さめ。メモリの増量期間が終わった後、容量8GBは2GBx4枚になる可能性が無いとは言えず。さすがにもう無いでしょうか。
ノートにしては珍しい、メモリ4スロットとストレージ2台を内蔵。メモリ16GBはWin7 Home~が認識する最大なのでOSを変更しなければ打ち止め。Blu-rayを搭載したまんま2.5インチ(SSDとHDD)2台はバックアップ用に良い設計。
外付けHDD 500GBプレゼントは余ったのでしょうか。この構成なら外付け、しかもUSB2.0で低速なHDDは要らないと思う。
売り方として上手いと思う点は、CPUとグラフィックとストレージの組み合わせに特長有り、この状態では他社のノートと比較が難しい。
NECや富士通の新製品を新発売で買ってしまうくらいなら遥かに高性能かつ大容量。但し、この性能と容量が必要なら、の話では有ります。
マウスコンピューター「NEXTGEAR-NOTE i950PA5-SP」約30万円
2011年12月26日発売、全4機種リリース。最上位モデルより。
G-Tune、32GBメモリ搭載ゲーミングノート発売 マウスコンピューター
http://www.mouse-jp.co.jp/company/news/2011/news_20111226_01.html
これもキーボードがアイソレーション。慣れでしょうな。
主な仕様をリスト化。
- OS:Windows7 Professional 64bit版
- CPU:Core i7 2960XM EE(2.70GHz-3.70GHz、8MB、4コア/HT)
- マザー:HM67 Express チップセット搭載
- グラボ:GeForce GTX580M 2.0GB
- モニタ:17.3インチ液晶(1920x1080)光沢
- メモリ:32GB(8GBx4、PC3-10600)
- ストレージ1/2:SSD 120GB x2(RAID0、インテル320、SATA2)
- 光学ドライブ:ブルーレイ(読み書き対応)
今度はマウスの割にOSのセレクタブル表記無し。以前マウスの通販に電突した際はセレクタブルの有無は機種によると言っていた為、セレクタブルするなら気にして良い所。
マ「セレクタブルメディアが付いていない機種も有ります」
Win7がPro~になっている理由は価格以外にメモリ容量に関係しており、メモリ32GBのノートとして販売したかった事が原因かと。8GBメモリは現在4GB以下より割高。32GBメモリをどう使うか知らないけれど話題作りでしょうな。
CPUは2011年1月現在で最上位のエクストリーム~が搭載。その割にドスパラが載せているCore i7 2760QMとの違いが大差無く見えるけれど、この誤差のような高性能がゲーマーには求められるのでしょうという事にしましょうか。
マウスもメモリスロット4、そしてストレージ2台+光学ドライブを内蔵可。個人的にRAID0はマニアの遊び用と思っており、故障や再構築を考えるとBTOパソコンというPC初心者を含む物とは矛盾していると思う次第。
モニタの17.3型でフルHDはまあ良いとしましょう。15型クラスのフルHDでゲームをやると、細かな移動や小さな文字が読めるのか心配。
30万円するだけは有り確かに凄い構成とは思うけれど、ドスパラを先に見てしまった為かインパクトはメモリ32GBとSSD2台のRAID程度。
他社がやるともっと高くなると思うものの、マウスにしては高過ぎ。
パソコン工房「Lesance BTO CLG667 TYPE-GX」約11.5万円
2012年1月6日発売、2機種の内で上位なSSD搭載モデルより。
ユニットコム、「Lesance BTO CLG667」発売 - GAME Watch
http://game.watch.impress.co.jp/docs/news/20120106_502771.html
新しいレサンセシリーズは激安ブランドになるのだろうと勝手に思っていたけれど、どうやらユニットコム系ノートのシリーズ名の御様子。
ドスパラなどと同じ形式でリスト化。
- OS:Windows7 Professional 64bit DSP版
- CPU:Core i7 2760QM(2.40GHz-3.50GHz、6MB、4コア/HT)
- マザー:HM65 Express チップセット搭載
- グラボ:GeForce GT630M 1.0GB
- モニタ:15.6インチ液晶(1920x1080)光沢
- メモリ:8GB(4GBx2、PC3-10600)
- ストレージ:SSD 120GB(インテル510、SATA3)
- 光学ドライブ:ブルーレイ(読み書き対応)
容量はドスパラより低いものの性能はグラボ以外ほぼ同じ。高額な機種なのでWin7をProfessionalにしてみたのでしょうか。
グラフィックカードの性能差はただでさえ興味が無く良く知らない上、ノートは更に解らないので、参考として困った時のPassMark(ビデオカードベンチ)。
と思ったけれど、2012年1月7日アップデートのデータには載っていなかったので、やや古いけれどGT555Mで代用。
- GeForce GTX 580M・・2,025 ※マウスのノートに搭載
- GeForce GTX 570M・・1,687 ※ドスパラのノートに搭載
- GeForce GT 555M・・1,016
11.5万円のノートでも普通の3Dゲームなら出来るでしょう。パソコン工房はゲーム用とは言っていないけれど。
高性能CPU、ビデオカード搭載、SSD有りで12万円を切れる価格。ようやく日本HPのdv6-6000改に性能と価格が合ったという辺り。
全機種に共通してSSD標準が良い感じ。高いけれど。
ノートの価格を予算にしてゲーム用デスクトップを見積もり
最近、マウスやパソコン工房のネタが多いのでドスパラのデスクトップで行きましょう。その前にデスクトップはモニタが付いていない為、先に追加。
しようと思いきや、ドスパラにセットがございました。価格コム単品の方が安いけれど、面倒なのでこれの右側で。
Acerの23型なら13千円、21インチくらいまで下げると1万円前後になるけれど私がこれを使っているのでこれで。可も無く不可も無い普通の液晶。ちなみに標準で3年のメーカー保証付。
仕様をノートに合わせてリスト化。
- OS:Windows7 HomePremium 64bit
- CPU:Core i7 2600(3.40GHz-3.80GHz、8MB、4コア/HT)
- マザー:H67 Express チップセット搭載
- グラボ:GeForce GTX560 1.0GB
- モニタ:23インチ液晶(1920x1080)非光沢
- メモリ:8GB(4GBx2、PC3-10600)
- ストレージ:HDD 500GB(SATA2)
- 光学ドライブ:DVDスーパーマルチ(読み書き対応)
高級ノート3機種より弱いと思う箇所を変色。
CPUはこの時点でマウスの30万円ノートより上、グラボもPassMarkが全てでは無いけれど比較が難しいのでそれを基準にするとスコアは2,722でGTX580Mを上回っており、モニタは言うまでも無く広くフルHD、しかも非光沢がゲーム用として利点と言えましょう。
価格は画像(右)の通り、103千円くらい。
適当にカスタマイズした結果が以下の通り。
- OS:Windows7 Professional 64bit
- CPU:Core i7 2600S(2.80GHz-3.80GHz、8MB、4コア/HT)
- マザー:H67 Express チップセット搭載
- グラボ:GeForce GTX560 2.0GB
- モニタ:23インチ液晶(1920x1080)非光沢
- メモリ:16GB(4GBx4、PC3-10600)
- ストレージ1:SSD 120GB(インテル320、※SATA不明)
- ストレージ2:HDD 1TB(※詳細不明)
- 光学ドライブ:ブルーレイ(読み書き対応)
メモリは16GBを超える選択が無く32GBにはならず。
赤文字を上から行くと、CPUは性能を下げてもマウスのノートより高性能なので省電力(静音に繋がる)なS付へ変更。グラボもゲームにより必要かも知れないのでVRAM2GBの同型番へ。
SSDは普通にインテルの120GB、但しドスパラはSATAの速度が判らない。HDDは750GBを超えるよう1TBを追加。SSDと同じく詳細は不明。SATA速度が誤差程度と思えず気にするなら自作するか後付け(改造)しましょう。
ブルーレイを載せ、カスタマイズ後の総額は143,381円。
今回は分り易く、言い換えると私が面倒なのでカスタマイズしておりますが、量産系BTOメーカーは標準構成が最もコストパフォーマンスが良い為、他のメーカーや同じドスパラでも別機種なら更に安くなる可能性有り。
ドスパラのノートは18万円なので差額は37千円くらい。マウスのノートは約30万円なので差額は15万円以上。
ゲーミングマウスやキーボード、サウンドカード、ヘッドセット、スピーカー、モニタおかわり、などに振り分けた方が良いのでは、というデスクトップ信者の話でございました。
比較的割高なゲーム用ノートは必要か(まとめ)
一言で言うと省スペースの為でしょうな。
誰もが広いデスクに疲れない良質なイスで真剣にゲームをやっているとは限らず、コタツトップや布団で寝落ちなど環境や用途次第。そして金銭感覚と収入(正確には自由に使える予算)次第。
しかしゲームPCと言えば性能重視。数年後、その性能に不満が出た際にグラボ交換が簡単な方はデスクトップ。
ノートの場合は修理費用が高くなるので保証を延長すると更に高額。マウスは7350円定額、PC工房系は11.5万円なら5250円、しかしドスパラは10%なので18千円とか載る始末。
個人の趣味や価値観なのでゲームPCをノートにするも自由では有りますが、購入しようと思っているならこれらを考えてみましょう。
- デスクトップと比較し、数万円高く画面は小さく性能は低い
- 交換をするにもノートのCPUやグラボ単品は入手しづらい
- 修理費用が高く、自力で交換出来るパーツが限られる
普通の人なら1のみ。他人を頼ったり自力でどうにかしようと思っているなら2と3も注意しましょう。
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