どう考えても年末ですな。
このタイミングで毎年PCパーツの価格やメーカーシェアを見ておけば、来年どうなのか見た際に比較できて大きな変化が出たか知ることができる、そう考えたのは今でこじつけにもほどがある。
来年もここの更新続けているかは別として。
PC関連製品のメーカーシェアと人気度10選
ソースは価格コム。
【価格.com】パソコン
https://kakaku.com/pc/
各パーツなどのページへ飛び、下の方へスクロールするとメーカーなどのランキングがグラフ化されており、それパクって来た。
- CPU:今PC自作用に売れているのはAMD
- マザー:鉄板と言われるASUSの次は先生
- グラボ:MSIが謎のぶっちぎりで優勝状態
- HDD:WD製品の次にSEAGATEがデカい
- SSD:価格設定の安さからかCFDがトップ
- ルータ:中国メーカーTP-Linkシェア拡大
- マウス:安定のロジ>エレ>サンワの順
- プリンタ:CANON>エプソン>ブラザー
- タブレット:AndroidでトップはHuawei
- モニタアーム:約半分がグリーンハウス
※2020.01.13 アンカーミス修正と10番が無かったので追加
グラフは基本的にメーカーシェア、円か棒かは私が見やすいと感じた方へ切り替えてスクリーンショットしております。
1.CPU:今PC自作用に売れているのはAMD
iPhone対その他型なシェア争いの図ですな。注意点を2つ。
- 価格.comにおいて
- 2019年11月のトレンド
なので、価格コムの中だけでの話、かつ先月1ヶ月分の最新データの範囲のみであり、価格コムの外は関係なく10月以前も範囲外。
話を戻し、CPUだけ「スペック」もスクショして下へ貼り付けた。
AMDが6割近くでIntelが4割台とか、AMD冬の時代が長すぎたので素直に信じられないおっさん達と私は仲間か。ここでも注意は、自作PC市場ではが付くわけで、一般的には圧倒的にIntel入ってる。
種類別で見ると、上位3種類がRyzenなのでAMD製品、その後にCore i5、9、7、3へと続くという、私も自作ユーザの一人としてAMDに手を出してみたくなるAMD人気の高さ。原因はコスパ、そしてファン層。
i7よりもi9の方が高めな点は意外だった。
2.マザー:鉄板と言われるASUSの次は先生
時代は変わったけれどASUSがトップは依然として。
次いでGIGABYTEやMSIではなくなり、2位はASRock先生。しかもトップのASUSと2.94%差しか無くなっており逆転も夢ではなさそう。
どうしてこうなったか予想すると、ASRock先生が頭打ったのかまともなマザーを次々出しまくる上、価格の割に機能性が高いので自作ユーザに好まれ、MSIとGIGABYTEはやる気無くしていそう。
ちなみにBIOSTARは元々OEM(メーカー相手に大人買いしてもらう規模)のメーカーで、SuperMicroはサーバやワークステーション用なので知らなくても全然平気。
NZXTはケース&ファン屋だと思っていた。
3.グラボ:MSIが謎のぶっちぎりで優勝状態
何これ凄い。
こちらはASRock先生がまだ本気出していないので、ASUS>GIGABYTE>=MSIになるのかと思えばMSI一人勝ち状態。なぜなのかを予想すると、MSIは冷却の機能面やオーバークロックに気合を入れている割に値段高くない、だと思う。
トップとは大きな開きはあるけれど、玄人志向は価格で勝負、その2つ右のPalit~はもっと価格で勝負なので人気あり、Palit~はドスパラでしか販売していないので4位はご立派でございましょう。
ELSAの1つ左でしかないGIGABYTEェ・・・
4.HDD:WD製品の次にSEAGATEがデカい
安定のWD、安さのSeagate、HGSTは高すぎるので東芝以下なのか。
バッファローから下はラベルが違うだけで中身は上位4つのいずれかのOEMなのでメーカーとしては実質4ブランド。しかもHGSTはWDが製造しているので、メーカーとしては3つがHDD市場の世界。
最近目につく販促はWDが同じ型番のHDDでもREDとかラベルを色分けして耐久性がどうこういう、アレは上手いと思った。中身そう変わらなくても価格を上げる理由付けになる、アップセルという手法。
ちなみに私は消去法で東芝一本。
- WD・・・たかがHDDごときにラベルや機能の違い調べたくない
- Seagate・・・論外
- HGST・・・高すぎ
動いて保証期間があり、Seagateのような凄い壊れ方をしなければ、エラー検出して勝手に修復したとかいう詐欺のようなごまかし方しないなら何でもOK。
5.SSD:価格設定の安さからかCFDがトップ
CFD大健闘。
理由は1つ、価格の安さとしか考えられず、それほど皆さん昔ほど速度気にしなくなったと言えるかと。だいたいシーケンシャル450も550も体感では違いわからん。
2位のcrucialも多少安さがあるとして、SSDが個人向けとして出された当時の昔から出し続けているので信頼性が高いのだろうと見ております。私もそうで、結局はcrucialかIntelを選んでいたり。最近購入したVNMeだけはWDだけれども。
ADATAも安い割に人気度は低めですな。
6.ルータ:中国メーカーTP-Linkシェア拡大
昔はバッファローとNECのツートップが、今はバッファローシェア高すぎ。
2台に1台くらいがバッファロー製品。但しこれは価格コム、なので個人向けでの人気順で、企業ではNECのAteamの方が人気というか導入率高そう。
注目すべきは3位に着けているTP-Linkで、設定画面がやや雑、サポートは期待しない方が良さげ、にも関わらずシェア拡大は安さと高性能を兼ね備えているため。確か世界シェアではトップと言っていたと記憶。
家用ならバッファローが無難でしょうな。Ateamも否定はしない。慣れている方で買い替え続けた方が楽。
7.マウス:安定のロジ>エレ>サンワの順
想像よりエレコム人気高くてビビる。
私もロジクール派な理由は何の文句もないためで、正直チャタリングによる保証期間内交換地獄は嫌だけれども、対応が素晴らしいので無かったことになり、基本モノが良く、安い製品でも間違いないだろう信じられる。
エレコムもサンワサプライもバッファローも安いから売れているのでしょう。逆に言えば安くなければ買われない程度のモノしか出していない、または出せないのかと。
無線にするならロジおすすめ。電池が平気で1年以上もつとかザラ。
8.プリンタ:CANON>エプソン>ブラザー
キャノンのシェアがまた大きくなった気がする。
これも個人向けだけらこそのシェアと思われ、大容量インクタンク標準装備に力を入れるエプソンは学校や法人向けのシェアがデカそう。ブラザーは2chで人気。(非純正インクが普通に使えるので)
プリンタかつこの時期と言えば年賀状。私も今回は4桁規模の年賀状を出すハメとなり、もちろんプリンタは使わない。会社のやつなので印刷屋。というか良く考えると私は年賀状に関わっていなかった。
個人で年賀状100枚規模以上で出すならネットショップの印刷屋が割安な時代。しかし100枚、200枚単位になるだろうと問われたけれど、端数はコンビニのネットプリントで良かろうと返したら納得された。
ところで家庭利用でインク代考えている人は少なそうな気がする。インクジェットで大量にフルカラーするとアホほどカネかかるので気になるなら調べましょう。
9.タブレット:AndroidでトップはHuawei
Appleは置いておき、AndroidトップはHuaweiと来た。
Androidというか、3位のMicrosoftはWindowsだろうから価格コムで売れているAndroidタブレットはほぼHuawei製品という意味になってしまえる。
これが来年からどうなるか。Huaweiは米国からスパイ認定されたのでGoogle Playが使えるAndroidがもう使えない。となると、Huaweiオリジナルストアなやつは日本には出荷しない、しても売れないはず。ならば他のメーカーはチャンス。
いっそのことHuaweiは開き直りWindowsで日本向けタブレット出せば良いのでは、と思ったけれど、タブレット自体がオワコンな気がするので撤退が正解か。
10.モニタアーム:約半分がグリーンハウス
ラストはまさかのモニタアーム。9個ではキリが悪いと思っただけ。
そしてダブルでまさかのグリーンハウスがトップシェアを誇り、アームの半数がグリーンハウスとか全然知らなかった。それ以前にグリーンハウスがモニタアームやっているとさえ知らなかった。
2位のエルゴトロンは企業でも使われるクソ高いと同時に品質良いやつ。4位のサンコーはメーカーではないだろうと思ったものの、名前が出ているということはサンコーブランドとして出しているのでしょうな。
そういえば私が今使用している横開きのアームはメーカーどこなのだろうと画像検索で調べたところ、3度めのまさか、サンコー製品。
source:サンコーレアモノショップ |4軸式クリップモニターアーム
いやいや、e-TRENDで購入したはずなのでサンコーなわけないだろうと思いe-TREND内を検索すると、更にまさかのサンワサプライ。
source:CR-LA352 | サンワサプライ株式会社
サンコー側がバッタ物にしては精巧すぎる。同じところから仕入れている同じ製品?価格はいずれも実売6千円台。
人気商品は 安い・良い・両方 のいずれか
PC関連商品だけに言えることではないけれど、上記10選はいずれも価格が安いまたはモノが良い、もしくはどちらも兼ね備えた何かが人気。
私が所有しているモノならこんな感じ。
- 安い・・・CreativeのPCスピーカー(1,680円)
- 良い・・・東プレのキーボード(30,700円)※ヨドバシP込
- 両方・・・TP-LinkのWi-Fiルータ(8,770円)
どのような役割があるかは以下だと思う。
- 安い・・・購入動機になる
- 良い・・・リピートしたくなる
- 両方・・・動機にもなりまた買いたくなる
Creativeのスピーカーは、「さすが音の老舗なCreative」と思えるほど安物でもモノは悪くはなく、スピーカーに3千円以上出さない私には最適。次回もCreativeにするかも知れないのは思ったよりモノが良く、リピートしようとしており、新製品が出たならまた買いたい、という感じ。
この要素は量産系BTOパソコンがほぼ当てはまり、家電量販店の国内風メーカーのノートより価格が安くモノ(性能)が良い、但しメーカーは違えども中身そう変わらない点では違う。
なので私はどこのメーカーが一押しとか無く、現在は初心者にも選びやすいマウス、パソコン詳しいならパソコン工房が選びやすいというだけで、要するにPC本体の中身に違いがあるとはあまり言わない。
極端に言えば、販売ページのレイアウト、価格や性能の見せ方、何に使うパソコンなのか提案、これらがわかりやすいメーカーがおすすめとしており、それはパソコンという製品関係なくウェブサイトのレイアウトや見せ方の問題でしかなく。
量産系BTOとそれ以外で比較すると量産系BTOの方が安くて良い。その中でもメーカーにより多少価格設定が違う、ほんのり標準構成が違う、送料や保証の内容が微妙に違う、などはある。
何が言いたいかは、DELLが良いとかドスパラ最悪とか、そういう見方は私に言わせると割とありえない。それは単に自分がそう思っているだけなので、お前がそう思うんならそうなのでそれでどうぞなだけでございます。
PCメーカーシェアの大きさは人気度ではなく法人向け市場に強いかどうかだけで決まるもので、価格コムのようなグラフは成り立たない。自分が気に入っていたり信用しているメーカーが貴殿の中でのオンリーワン。
>CPU
私がAMDで選ぶなら「Ryzen 3 3200G(4コア4スレッド、3.60~4.00GHz、13,000円前後)」か「Ryzen 5 3400G(4コア8スレッド、3.70~4.20GHz、20,000円前後)」あたり。旧製品でもOKなら「Ryzen 5 2600(6コア12スレッド、3.40~3.90GHz、15,000円前後)」が良さ気。
価格.com - AMD Ryzen 3 3200G BOX
https://kakaku.com/item/K0001172064/
価格.com - AMD Ryzen 5 3400G BOX
https://kakaku.com/item/K0001172063/
価格.com - AMD Ryzen 5 2600 BOX
https://kakaku.com/item/K0001047707/
なおAMD-CPUはCPUのデータ転送速度がメモリクロックと同期しているため、ゲーム目的でAMD-CPUを買うならOCメモリを選んだ方が良いです(ただし高級ゲーミングマザーが必要なほどの極端なOCメモリは不要)。
PC Watch|AMDの2017年以降の全チップの土台となる「Infinity Fabric」
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/kaigai/1053318.html
ASCII.jp|Ryzenのメモリー相性を10製品使って確認、すべて快適に動作! (5/5)
https://ascii.jp/elem/000/001/798/1798288/index-5.html
ちもろぐ|AMD Ryzenのゲーミング性能はメモリークロックが重要
https://chimolog.co/bto-ryzen-ram-speed/
>NZXTはケース&ファン屋だと思っていた。
グラボの水冷化キットなんぞ有名だったはず。
ASCII.jp|CPU簡易水冷キットをGPUに流用できるマウンターに注目
https://ascii.jp/elem/000/001/534/1534087/
>グラボ
自作ユーザですからコストパフォーマンスよりパフォーマンスコストというか、出す金額が3万円以上ならゲーミング特化グラボでMSIを選ぶ、とかでしょうか。ツインファンとかトリプルファンとかMSIのお家芸ですし。
>ADATAも安い割に人気度は低めですな。
メーカサイトでそれぞれのモデルを調べないと、読書速度が異常に遅いモデルがしれっと紛れていますから選ぶのが面倒なのですよね。例えば「連続リードは500MB/s、連続ライトは250MB/s」なんぞ当たり前にラインナップされますし。私的にライト速度はどうでも良いのですけれど、少し安いだけで性能が大幅に落ちる、もしくは落ちるかもしれないことをいちいち確認する必要があるモデルは選びにくいでしょうね。
>マウス
エレコムはたまに冒険するのが好きです。クリップ型の充電式Bluetoothマウス「M-CC2BRS」と、極限まで肉抜きしながらトラス構造で強度を維持しつつ30gと軽量で充電式の無線マウス「M-EG30DR」は、面白い上に画期的だったため買いました。
対応がどれだけ良くても何回も壊れるロジは嫌だと思ってしまいます。