毎年この時期に書いていると思う外部冷却について。
結論から言うと、パソコンもスマホも外から冷やせるような構造にはなっておらず、もしできたとしても素人には難点がわからない。その素人が電気製品の冷却効率をどうにかしようと思う方がおかしい。
いい加減この手のクソ製品は絶滅してくれないだろうか。
パソコンの冷却ファンとかシートの効果が謎
ノートパソコン用の6月頃から出回るあるあるがこちら。
上海問屋、6基のファンで冷やすノートPC冷却台 - ITmedia PC USER
http://www.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1806/07/news071.html
ノートパソコンの下に敷けば傾きによりエアフローの効果が向上し、ファンがあるので更に冷却されるのでしょうとか思うのだろうか。
効果がゼロとは言わない、CPUの温度が42度から41.5度になって大満足する人にはコスパが素晴らしいと思われ、これ1つで1,500円くらい。ファン6個で割り算すると1個あたり250円な激安品。
本体サイズは357(幅)×258(奥行き)×28(高さ)mm
幅360くらいなら12cmファンx3はムリがあり、9cmだとするなら1個250円未満のファンを信用するのか。12cmならまだしも9cmファンがどれほどうるさいか知らないのか。それが6個もあるとか意味不明。
重量は約743g。
タブレットを追加する程度の軽さなので、筋力に自信ある人なら気にならないのでしょうな。私にとって743gは重いため、ノートPCとセットでモバイルはしたくない。
ダイヤル式のファン回転数調整機能を備えている他、6段階の角度調節も可能だ。
一見すると高機能。しかし電流を強引に弱めることができる抵抗を間に入れる仕組を果たして高機能と言えるだろうか。
熱くなるノートPCを冷やすには
- 底面を浮かす
- 省電力PCに買い換える
- 気になるならデスクトップPCで
という結論となり、熱くなるノートにいちいちケチを付けるくらいなら最初からノートを使わない、もしくはデスクトップPC使えと言い切る。
スマホの冷却ファンとか効果以上に存在が謎
まさかここまでのネタ製品が出るとは思わなかった。
もっとわかりやすい画像がこちら。
賢い(スマート)フォンではない、バカ(フーリッシュ)フォンすぎましょう。
こんなモノに5千円も支払うなら5千円高い新しいスマホを買うべきで、ここまでしなければならない端末やアプリならいずれかにムリがある。
さすがに5千円も出してこの状態にする変態はガジェットマニアくらいと思われ、サンワサプライも売れる前提ではないと思われ、ペルチェ方式なら内部が結露する可能性は考えないギャンブル状態。
しかも仕様がひどい。
わかりやすく。
- 厚み2.5cmアップ
- スマホもう1つ持つくらい重くなる
- 1分間3千回転はひどい高回転
- 3.2CFMは聞いたことないレベルの微風
- 騒音15.6dBは図書館では難しい
- 1時間半しか使えない
- バッテリはスマホと同じく膨張や爆発の可能性あるやつ
- バッテリ容量が2世代くらい前
- 充電時間は使用時間の2倍 ※多分2倍以上かかる
- 「表面温度」で腹筋崩壊
というやつで、5千円を支払った上で何がしたいのかよくわからない。
製造元を信じないなら最初からその端末を買うな
なぜノートやスマホが熱を持つかはCPUなどの発熱する部品が搭載されているためで、なぜデスクトップパソコンでそういう問題を聞かないかは、本体に触れて使うものではないため。
ノートやスマホは端末本体に触れて操作するから温かい、あるいは熱いと感じ不安になり、その不安を解消してくれそうな上記のインチキ製品は宗教や占いレベルなので、お布施したいなら止めないけれど個人的には金のムダとしか思わない。
その製品が極端に熱くなり使用に支障が出そうならば設計の段階で製造元が考慮しているものなので、変な外付アイテムの後付はその製造元を信用していないということになりましょう。ならば最初からそれを買わないこと。
こういう情弱向け搾取ビジネスな商品は今に始まったことではございません。ノートPCを効率良く冷やしたいなら給排気を掃除する、スマホなら気にしないorあきらめて壊れるまでスルーが正解。
ケース冷やして中身が冷えるなら、私は10年以上前からデスクトップPCのケースにアイスノンとか冷えピタを貼りまくっているはずで、そのような寒いネタを公開してもパソコンは冷えない。
いいかげんこういう商売やめないか?>6~7月にこの手のインチキ製品出すメーカーや商社
>関連リンク(過去記事)
気が向いたので卓上ファンを自作してみて気づいた
風が出ているのかわからないくらいに絞っても
長時間あたってるとエアコンがいらないくらいには冷えてくる
ステテコ一丁のCPUの体感です
市販の卓上ファンの価格みたら冷や汗が出るくらいの出費だったけどね
ノートPCクーラーには激しく同意ながらスマホはちょっと事情が違いそう。
(あ、紹介されている商品の評価には同意です)
スマホって冷却ファンとか一切積んでいないわけで、言ってみれば超薄型完全ファンレスなPCみたいなものじゃないかと。
どうやって冷却しているかといえば本体がヒートシンクなわけで。
その本体=ヒートシンクを強化して性能アップは普通にあり得えそう。
例えばCOMPUTEX TAIPEI 2018でASUSが発表したゲーミングスマホは公式で追加の冷却用ファンがあったりしますし。
・ASUSのゲーミングスマホ「ROG Phone」をハンズオンレポート
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/event/1125625.html
というわけで軽く検索してみると見つけたのがこちら。
・冷やしXperiaはじめました ~納涼がてら冷やしてみる編~
http://weekly.ascii.jp/elem/000/000/364/364774/
安定のジサトラクオリティな企画かつ熱暴走で話題になったSoC、スナドラ810ながら、冷水で本体を冷やすとベンチマークが4万から6万に改善しています。
他にも検索してみるとスマホにヒートシンクくっつけたりは結構昔からある話のようです。
とその中で見つけた面白かったのがこちら。
・パソコンやスマホの冷却・熱対策に「10円玉」を使うと最強な件!
https://gomaruyon.com/pc-smartphone-heat-10yen/
こちらはサンワサプライなんて目じゃないインパクトですよ!
>ここまでしなければならない端末やアプリならいずれかにムリがある。
半分ゲーム用端末化しているスマホは恒常的にアプリにムリがあるのではと。
最近ではフォートナイトやPUBGが(細かい差はあれ)見た目はそのままに近い形でスマホで動く時代ですし。
それを薄型ファンレス端末で動かそうというのが無茶なんですよね。
自分にはそこまでしてスマホでゲームしたいのが理解できませんが。
(タッチ操作のみでゲームするってことがまず無理)
>上海問屋、6基のファンで冷やすノートPC冷却台
光るファンを採用した意図は、回転していることを視覚で判別するためでしょうか。光らないと止まっていても分かりづらいですし。どうせノートを載せたら見えませんけれど。
>スマホの冷却ファン
これはどちらかと言うと「うっかり車内に置き忘れて激熱になったスマホを即座に冷やして使用可能にする」というような製品っぽいですね。長時間冷却ではなく即時冷却。
ちなみに私はスティックPCの冷却用に冷却スプレーを常備しています。もちろん直接噴霧はしませんが(急激に冷やすとプラスチックが割れる可能性あり)。
Amazon | 瞬間冷却スプレー 500ml | 協和 | ドラッグストア
https://www.amazon.co.jp/dp/B003QOOL4S
背面に10円玉を貼り付けるか四方に置くほうがコスパも良いかと