PC自作初心者の失敗10選の続き。
というわけでもなく、リンク先のコメント欄で庶民Aさんが「ではPCの自作上級者とはどんな方を指すのか」と書かれていたので、どんな人が上級者といえそうかを想像しながら書き出してみる事に。
完全なネタ記事になると思えばそうでもなかった。
パソコンを自作する上級者にありがちな行動
1.検索で調べなくともパーツの組合せがわかる
自作PCユーザはインテル派とAMD派に分かれるところもあるので全部ではないとしても、自分の宗派ならば最新の規格でどう組み合わせると良いかを調べず判る。
これの何が凄いかは、ネットで検索して間違えていないか確認しなくて良いため、店頭で一式丸ごと現地調達も可能になるという。店員に聞けという話でもあるけれど。
自作ユーザの中でも頻繁に組み替える人以外の、私のように致命的な故障が出るまで組み換えない場合は3~5年くらい経過しているなどザラであり、3年も経てば最低でもCPU、チップセット、グラボは全然違う新たな規格となり浦島太郎なスタイル。
私はインテル教なのでRyzenがソケットAM4で、チップセットは300か400番台だったかも、程度しかわからない。インテルなら10年少々前から現在まで全部判る。こういう人多い気がする。
2.ケースの現物を見ず画像のみでイメージ通り
昔はネットで調べてもわからない以前にケースの型番さえよくわからないモノもあり、しかし今の良いインターネットが増えた現状、店行かず現物見ずとも公式ページで仕様詳細を見ればわかるものが多い。
しかも気合の入っているメーカーは動画まで用意しており、ここ数年で注目されている、サイコムが採用しているフラクタルデザインのこの動画とか素晴らしい。
音注意。
静止画では伝えきれない内部の構造がこの動画ならば手に取るようにわかる、まるで自分でバラバラに分解した気になれるほど。
大昔の自作はPCショップでおすすめのケースを聞いて箱から出すことさえなく、店に在庫ある適当なモノを選んでいたのでしょう。
私はその頃はPC-9821だったりBTOパソコンだったので知らない。
3.ケースがTTやLLや聞いたことのないメーカー
TTはThermaltake、LLはLian Liを勝手に略した。
自作PC上級者の中でも、ケースを気分に応じて変更して楽しむ系の人ならば、少し変わったモノを選びたくなるかもしれない。
もしくは古くから使っているなら、以前PCケースのアンケートで知った星野アイエヌジーのWindyなど使い続けていたりするやも知れず。
かつて群馬県太田市に本社を置き、主に自作パソコン向けPCケース等、WiNDyブランド製品の設計・販売を行うメーカーであった。(中略)。2012年6月15日 ホームページ上で廃業を表明。
source:星野アイエヌジー - Wikipedia
または最新のパーツで無音PCにしてしまうとか。
source:完全無音の高性能Ryzenマシンを自作 - GIGAZINE
勝手なイメージとして上級者は何か変な事に手を出し始める印象。キューブにグラボ入れてメインPCとして組み始めたら上級者かも知れない。
4.マザーの機能や拡張性は5年先までを見据える
言い換えると、今なら最新の機能が全部入りになっているマザーボードを選ぶとして、オーバークロック対応はもちろん、あらゆるインターフェイスに対応しているマザーを予算後付にて選択。
但し5年先まで使うとは言っていない。というか多分そういう人は5年使わない。
5.BIOS(UEFI)の設定を確認し一部カスタマイズ
私でも最低限見る設定項目の箇所はズバリ全部。
何が使えて何に対応しており、どう変更可能なのかはWindows入れる前にマニュアルではなく操作し体感して覚えたいところがBIOS設定。
CPUクロックの倍率変更はもちろん、コア数の変更に対応していたり、電圧いじる時はどこなのか、実際にはオーバークロックなどしなくとも見ておくはず。
組立直後なら電圧の画面にしてしばらく眺め、次にファンの回転数は静音性にも関連するのでファンの制御がどこまで可能なのかは当たり前のように見ておくものかと。PWM制御以外の変更もあるならファンのピンを差し替えたりもあるでしょうな。
また、標準から変更したい箇所や気に入らない設定があったなら変える。私を例にすると、LANで信号を送りPC電源オンにするWOLの有効化、USBからの信号でオンにする設定は毎回有効にするためいじる。
6.気に入ったパーツがあったなら予算枠拡張即決
個人的にはコスパも重視するので予算は遠足並に守ることにしているけれど、先日見た2chまとめ記事では、3万円のマザーボードを普通に購入していたり、Ryzen 2700をオーバークロックしすぎて10日で壊してG2200をおかわりしたり。※後々2700は故障していなかったと判明しG2200が余る自作あるあるへ。
予算拡大で最たるモノはグラボでしょうな。
当初5万円くらいとしていたけれど、マイニング需要で2~3割値上がりしていても仕方なく買ってしまうとか普通にありそう。
SSDも買い換えるつもりがなかったのに、最近ならサムスンが高速かつやや割安なVNMeのM.2 SSDを新発売したので何となく買われそう。
7.グリスの薄塗りにこだわるが足りなくならない
これは私だと言わせてもらいたい。
軽く10年以上前に購入したアイネックスの200円しない激安グリスを今でも使用しており無くなる気配がない。あと10年以上使えそう。これが尽きたら7年前くらいに買ったCPUクーラー付属のシルバーや、3年前に購入のクラマスクーラーのシルバーグリス使ってみたいけれどアイネックスがなくならない。
塗り替え頻度は最低でも年に2回、内部をクリーニングする際にCPUクーラーも外す。他にも気分で外してみることもまれにある、けれどアイネックスなくならない。ちなみにシリコングリス。
注射器型シルバーグリスあるあると思うのは、塗りが上手くない+こだわる人は何度も拭き取ってやり直すので2回で1本使い切ったとか聞いたことある。
8.誰も見ないのに配線やLEDの美しさにこだわる
上級者のつもりはないし美しいかは別として。
source:パソコンのケースをLED付ファン交換や増設で光らせる
source:自作PCでこだわりの裏配線をする方法とコツと心構え
CPUクーラーのファンがジャマなので今は取り払っております。
9.CPUとGPUの負荷テストとMemtest86+が基本
初心者はまずやらないであろうテスト。
- 長時間の高負荷でCPUとグラボが最高何℃になるか
- その時の室温は何度だったか
- Memtest86+を最初に回すのは常識並の当たり前
CPUを高負荷したいならこちらのPrime95がおすすめ&やや危険。
パソコンの状態の確認や性能を計測するソフト10選
https://bto-pc.jp/repair/pc-maniac-tool-10.html#sec31
何の意味があるか。
- CPU高負荷・・・CPUクーラー取付正常、どこまで低温維持するか
- GPU高負荷・・・選択したグラボの限界を知っておくため
- メモリ・・・初期不良チェック&相性出ていないか
メモリはまれにエラーが出る、具体的にはループ3回してようやく赤が1~2個出る場合は、一見Windowsが正常に動いているように見えてしまい、時々ブルースクリーン出るパターン。
初期不良はショップにより1週間などと厳しいところもある上、最近は高騰しているので必ず最初にやるべきでしょう。
10.華麗な作業に見ていた小鳥が眠り空箱が自らを畳む
あるあ…ねーよ。
10個ひらめけなかった。
PC自作上級者のパソコンを見たいなら国産BTO
ここまでの実質9つの内、組立作業に関わる箇所はサーマルグリス塗るところ、他にはLEDとか裏配線など必須ではない箇所くらいなのがおわかりかと。
自作PC組立に上級者も中級者も特にないためで、グリスを厚く塗ろうと激薄にしようと温度が5℃以上変わるわけもない自己満足。差はあって1~2℃だと思う。
自作PCは組もうと思った直後から始まっているのはパーツ選びから。最終は、完成直前の段階で負荷テストしてメモリエラー出ていないか見るところまで。
上級者の自作PCを生で見たいなら、国内BTOメーカーのドスパラなど量産系やサイコムのような自作代行で一度購入してみましょう。DELLなど外資系は構造やギミックが特殊な事もあり参考にならない。
裏配線まではしない、LEDはオプションとしても、グリスがはみ出ているわけがなく、配線もぐちゃぐちゃになっているわけがなく、プロの仕事はこういうものなのかとわかるかも知れない。
その組立てている人は責任者が社員としても、主にパートのおばちゃんやバイトの兄ちゃんであり、自作マニアやPC変態ではなく小銭稼ぎに来ている人たち。
刺し身にたんぽぽを搭載するごとく、マザーにメモリを搭載する感じ。
組立作業には中級者も上級者もない。
プラモデルは組み立てて終わりか、塗装もするか、ジオラマまでやるか。パソコンは組み立てた後に塗装したりジオラマにはしない。
する上級者もいるにはいる、音注意。
>検索で調べなくともパーツの組合せがわかる
気づいたら規格が変わっている私、既に「その時に調べればすぐ分かるから覚えておかなくて良いや」の境地。最新情報を追い続けるのが面倒になったとも言う。
>静止画では伝えきれない内部の構造がこの動画ならば手に取るようにわかる
「VRゴーグルで見るPCケースの内見」とか少し面白そう。
PC-Webzine|VR体感ルームで竣工前にマンションを内見(近鉄不動産)
https://www.pc-webzine.com/entry/2018/02/vr.html
リクルート住まいカンパニー|家にいながらモデルルームを 内見できる「VRスコープ」ストレスなく家探しができる新たな価値を生み出す
http://www.recruit-sumai.co.jp/sumai/vr.html
>上級者は何か変な事に手を出し始める印象
明確な理由や利益のない組み合わせを追求し始めるのは中級者くらいかな、と思います。上級者なら一点突破やメーカー統一など明確なコンセプトを持つか、むしろひと回りして特長という特長のない組み合わせにするか、あたりが私のイメージ。
>BIOS(UEFI)の設定
最近のマザーボードはデフォルトで理想的な設定となっているため、確認はすれど変更はあまりしませんね。とりあえず変更する項目ですと「メインストレージを起動順位のファーストへ(デフォルトは恐らく光学ドライブ)」くらいです。
>気に入ったパーツがあったなら予算枠拡張即決
加えて「期間限定のセールでパーツが安売りされていたら、必要なくてもとりあえず買っておく」もあるある。
>グリスの薄塗り
足りないより少し多いくらいがマシ、と恐らく10年以上も前だろう記事にありまして、今でもそれを参考にしている次第。気泡とかゴミとか入らなければ多少の過不足は問題なかろうと思い、あまり薄塗りは意識しません。
DOS/V POWER REPORT | ウワサその08 グリス編 シリコングリスの塗り方や量で冷却効率は変わるのか?
http://www.dosv.jp/feature/0606/14.htm
>誰も見ないのに配線やLEDの美しさにこだわる
A. 自分が見る
>Memtest86+
時間が掛かって面倒くさい、という理由で私がやらないテストの筆頭。私は3D Markあたりの総合ベンチマークで負荷を掛け、メモリの異常はついでに調べる程度です。
>10個ひらめけなかった。
1.新しいパーツを買うと古いパーツを組み合わせてPCが1台できる
2.PCパーツの型番を見るとだいたい性能の見当がつく
3.組んだPCが正常に動かないとき原因を特定するまで調べることができる
ほかパッと思いつくモノだと以上くらい。
>私のように致命的な故障が出るまで組み換えない場合は3~5年くらい経過しているなどザラであり
ここも上級者でしょうね。
自分のPCの性能がどの程度であるか把握しているという事で。
自分の用途に対し、不足と判断すればそのパーツを強化する。
むやみに新OSが出たとか、新CPUが出たとかには踊らされない。
もっとも、これは10がクソだとか、CPUの世代が変わっても大して性能が変わらないとか言う、PCが寒い時代である事も要因の一つですね。
ただ、次のOSが10よりまともなら、私は即座に逝ってしまうとは思います。
>自作ユーザの中でも頻繁に組み替える人以外の、私のように致命的な故障が出るまで組み換えない場合は3~5年くらい経過しているなどザラであり、3年も経てば最低でもCPU、チップセット、グラボは全然違う新たな規格となり浦島太郎なスタイル。
私も5年経過していますが、CPU、マザーボード、グラボは組み替えていませんw
SSDは増設していますがw
またSSDとグラボの増設も考えていますがw
>言い換えると、今なら最新の機能が全部入りになっているマザーボードを選ぶとして、オーバークロック対応はもちろん、あらゆるインターフェイスに対応しているマザーを予算後付にて選択。
私も無線LANを使いたいがために安売りしていた最上位のマザーボードを選びましたw
>上級者の自作PCを生で見たいなら、国内BTOメーカーのドスパラなど量産系やサイコムのような自作代行で一度購入してみましょう。
私はサイコムで購入したのに、後付でLEDを付けたのでぐじゃぐじゃになっていますがw