フロンティアから年に数回出る、本当に安いPC本体が発売。
既に販売中な上、当記事は数日寝かせていたので消えていたら失礼。フロンティアと言えば冴えない企画や、やたら高額な構成のパソコンが多いものの今回は格安。別に買えとかお勧めとは言っていないので冷静てきとうにどうぞ。
性能はもちろん低め、価格は29,800円。
一応前置くと、メーカー(FRONTIER)から金を貰ったり宣伝を依頼されたわけでは無し。勝手に評価するいつものやつ。
BTOメーカーでは珍しい白ケースの「FRS114F/D」
BTOパソコンと言えばDELL以外は黒いケースが多め。
ノートの場合は色を付けると原価が高くなると聞いた事が有る程度でデスクトップは不明。でかいケースが多い為、小さく見える黒の採用が多いのでしょうか。
レイアウトが変わるかも知れないけれど、1月下旬の現地の様子。
トップページから適当にカテゴリを選ぶと、左に広告にような画像が有り、それをクリックすると直接FRS114F/D Sシリーズのページへ。
構成を見ると明らかにパソコン工房のレサンセのパクリ。
しかしパーツの組み合わせは価格目的でバランスを取れば似たような構成になるもの。もし本当に真似ていたとしても買う側は全く困らないので問題無し。
どのくらい似ているか、上のリンク先に書いたレサンセの構成より。
- OS:Windows7 Home Premium(セレクタブル)※出荷時は64bit
- CPU:Celeron G530(2.4GHz、2コア/2スレ、2MB)
- マザー:インテル H61 Express チップセット
- メモリ:4GBx1(DDR3 PC3-10600)※空きスロットx1
- グラフィック:インテル HD グラフィックス(CPU統合)
- HDD:500GB
- DVD:スーパーマルチドライブ
- 電源:300W
- サイズ:幅96×奥365×高330 mm
フロンティアのFRS114F/Dの構成、上と違う箇所のみ。
- 電源:250W
- サイズ:幅138×奥455×高357 mm ※スタンド含む
電源が小さめ、ケースは大きめ。要するにケース付電源の製造元が違うのでしょう。BTOパソコンかつスリムケースなのでハデな増設をしない前提とし電源容量はこんなものかと。
用途など感想文はレサンセの記事で書いたので省略。
フロンティア「FRS114F/D」とレサンセ比較の利点と難点
パソコン工房のレサンセと激似というかパクりなので、それと比較した際の利点5つと難点5つを強引に挙げて参ります。先に利点から。
1.普通にカスタマイズ可能
パソコン工房の新レサンセは、出荷台数による記念価格とされた完成品。
BTOパソコンの特徴かも知れないパーツの変更は不可。しかしフロンティアは普通にカスタマイズが出来る機種となっております。
CPUを変えてしまうと価格が上がるので他の機種や別メーカーにした方が良くなるけれど、Windows7をPro~にしたり、少しでも安くする為にマウスやキーボード無しにも出来る辺りは必要な人には利点。
2.(キーボード、マウス、セレクタブルOS)、カードリーダー付
カッコ内はレサンセにも付いており、今回の比較では違いがカードリーダーの有無。デジカメの使用頻度が高いなら内蔵してあると便利でしょう。
カスタマイズには入っていないけれど、最初にキャプチャした画像には「マルチカードリーダー(ケース内蔵)」と載っております。
ちなみにパソコン工房は他機種の場合、標準でキーボードとマウスは無しでOSはDSP版(32/64bitどちらか選択)なので、bit数選択が必要で予備のキーボードやマウスが欲しいなら工房側の難点と言えましょう。
3.「今だけ」らしい(?)送料無料
フロンティアは半年以上前から時々送料無料になっており、表示が無い機種では総額画面まで行かねば分からない仕様。今回のFRS~も送料無料の御様子。
ちなみに他の機種では一部このように表記がございます。
パソコン工房は安いとは言え630円が追加され3万円を超える仕組。但しフロンティアの送料は通常3150円なので他の機種では御注意有れ。
※失礼、次の画像でレサンセも送料無料になっております。
4.予約販売の待ち時間が無い
フロンティアは受注生産、在庫は丸印が付いており、現在は5営業日で出荷予定と表記。パソコン工房は正月頃から延々と予約販売状態。
注文が殺到しているように見える人も居るかも知れないけれど、私に言わせると在庫を残さず売り切るメーカー側の都合。安かろう(サービスが)悪かろうとも捉えられましょう。
5.工房のレサンセより180円安い
送料に続き細かい所では有りますが、後出しジャンケンの為か、ドスパラやマウスに倣い十円単位にこだわっているのか、29,980円と29,800円の違い。
パソコンという万単位の買い物をする際は金銭感覚がおかしくなってしまうもの。120円のジュースが300円で販売されていたら高いと思うでしょう。
以上、強引過ぎるヒツジ先輩になっておりますが平常運転。いつも通りに難点も強引に5つ挙げて参ります。
1.マザーなどパーツの詳細が無い
マザーなどのメーカーや型番が判らないという意味では無く、それが知りたいなら自作や代行屋で良いとして、フロンティアのFRS~は空きスロットなどの情報が見当たらない。
他の機種ではこのように掲載されており、メモリの最大搭載や空きスロット数、USB端子の本数など細かく書かれております。
悪い言い方をすると、性能の低い安物を買う人は気にしないのかも知れないけれど、マザーボードがH61~チップセットというだけでは個人的に不安。
例としてUSBの本数が書かれておらず、マウスとキーボードはUSB接続と有り、残り何本か。電話で問い合わせると良いのかと電突するも繋がらず。H61なのでメモリは空き1、USB3.0は無し、のように最低で考えた方が良さそう。
2.電源ユニットはTFXの250W
上の方で250Wでも問題無しと書いたけれど、問題は容量の太さでは無く電源ユニットが物理的に細い事。
太いミニタワーやミドルタワーなら適当に3千円くらいで売っている400Wでも行けるかも知れないけれど、TFX電源は種類や容量が限られ高額。内部の構造によりサイズも要注意。これはフロンティアに限らない難点ですな。失礼。
故障の際は全てメーカー修理が前提なら良いけれど、次の問題へ。
3.保証の延長が高額(約9千円)
フロンティアは3年の延長保証は一律プラス9,450円と高め。PC本体が10万円や20万円と高級になるに比例し、それぞれ本体価格に対して約9.5%や4.7%のように割安になるけれど、約3万円のPCに9450円は延長料が約32%。
パソコン工房も安物の場合は一律5250円なものの比較的安め。パソコン本体が安いから修理代も安いとは限らず、HDDやメモリはでかいデスクトップと同じ、CPUやマザーは安め、電源は高く付く事も有り。故障し易いパーツはケース以外全部。
クリーニングと延長保証推奨派な私にはここが気になるけれど、安いPCでも上で書いたようにメーカー側としても譲れない保証料の下限なのでしょう。
4.通販のみ、直営店舗は無い
フロンティアの難点というより、比較がパソコン工房だからこその利点。全国に実店舗を持っているので、特に車移動前提の郊外ではパソコン工房が有利。
私がメーカーの修理現場に居た時に困った事の一つ、故障していないのに修理依頼をするユーザ。店舗が有り持っていけるなら、特にPC初心者には持込をお勧め。メーカー、ユーザ双方の時間の無駄になる為。
5.最近のフロンティアは大丈夫なのか心配
ここへ毎日来ている暇な人や過去ログを読破している変態なら解ると思うけれど、最近はパソコンを知っている人が構成していると思えない知識不足や矛盾有る企画や商品が多め。
以下、3例。
当ブログ(私)はメーカーで良し悪しを判断しておらず、フロンティアが嫌いなわけでは無いけれど、オンキヨーやエプダイを叩く時のように極端になる記事が多め。
どう取るかは読み手次第なので、これらに限らず鵜呑みはしないよう御注意有れ。勘違いされては困るので確認すると、ここは私が感想文を書いている日記サイト。
フロンティアの3万円デスクトップ「FRS114F/D」まとめ
フロンティアのFRS~だけでは無くパソコン工房のレサンセも同様。私がスリムケース嫌いな事も有るけれど、それ以外で両機種の難点を挙げると。
- PC本体が安過ぎ、延長保証に入る気が失せる
- 電源が故障した際の修理費や自前修理が心配
- OSはセレクタブル=OEMならマザー交換不可
3万円なので1年過ぎて故障したなら使い捨てと考えた方が良さそう。メーカー修理になると送料を含め出費は軽く5千円を超え、パーツが何か1つ故障すると1万円台、マザーや電源なら2万円近くなりましょう。捨てると勿体無いけれど、修理代も勿体無い。
電源故障時に自分や近所のマニアに換えてもらうとしても、難点で書いた通りやや特殊な電源。見た目を気にしないならケースの側板を常時開放し電源ユニット外付けという手も有るけれど、見た目が悪くうるさくなりファンが若干危険。
3点目はマウスやフロンティア、今回はレサンセでも言えると思われる改造問題。WindowsのOEMは、マイクロソフトがメーカーへ卸す特定の機種(構成)用Windowsなので、構成を変えるとライセンス違反になる可能性。特にマザーを別の物に変えると電話認証になり、交換したと言うと駄目なはず。
以上、用途が低性能でも良く、保証や修理の事を考え、どうしてもスリムケースが良いなら有りと思うけれど良く考えましょう。
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