SSDの250GBクラスが更に値下がり。
120GBクラスが12千円を切ったなら本気を出すつもりが、気が付けばその半値近くまで値下がりしており、上を見ると250GBクラスまで1GBあたりの単価が余裕の100円切り。価格のみでは買い時が全く不明に。
9月末現在のSSD価格がどのくらいか適当に見て参りましょう。
サイト内検索してみると、意図せずシリーズ化していたので過去のタイトルもご覧有れ。記事の内容は古い為、本文を読まれる程の価値は既にございません。
- SATA3対応120GBのSSDが約8千円へ値下がり(2012年5月)
- 128GBのSSDと8GBメモリが汎用的な価格へ(2012年6月)
- SSDが本気の値下がり開始で普及する価格へ(2012年7月)
- 3桁容量SSD搭載の自作パソコンは約3.5万円(2012年8月)
5月にはA-DATAの120GBが余裕の1万円切り。6月はインテルSSDまで値下がり。7月には全体的に値下がり、8月は自作PCにすると最安で総額いくらかの見積りとかやっております。
ここから容量の表記を、120~128GBクラスは120GB、240~256GBクラスは250GBと省略。メーカー(主にインテル)が容量違いな為で大差無いとしての括り。
SSD価格の現状とSSD/HDD値下がり推移
先に相場を知る定番、価格コムよりSSD売筋ランキング。
source:価格.com - SSD 人気売れ筋ランキング
今回の見方は、1位と3位、2位と5位の1GB単価の比較。
1と3位のインテル330シリーズは汎用機種で安さ重視の人はこちらを選び、少しでも高性能が良いマニアは2と5位の510シリーズを選ぶ感じ。
いずれも250GBが120GBの約2倍となっており、容量単価計算するとどちらを選択してもコストパフォーマンスは同等。
しかし120GBの人気の方が高く、120GBで充分と考えるユーザが多いのか、SSDに1.4~1.7万円も出す価値として微妙と考えているのか。このランキングが逆転した時が120GB終息の合図。
メーカーにこだわらないなら6位にチラ見えしているA-DATA製512GBもコスパ良好。インテル330シリーズとGB単価は同じくらい。
しかしSSDはHDDと比較し、性能や信頼性にバラ付きが有るとしてメーカーやブランドで選ばれる事が多いと思われ、人気が有るのはインテルなのでしょう。
250GB SSDの価格を安い順にて。
source:価格.com - 容量:240GB~256GB SSD 製品一覧 価格の安い順
容量以外の条件は、MLC、6Gbps、2.5インチに限定。
最安はA-DATAの約12,500円、10番目に安いcrucialでさえ約1.5万円。SSDそのものの読み書き性能は無視しているのでご注意有れ。
という事は120GBなら6,250~7,500円が妥当。容量のみ変更し再検索。
source:価格.com - 容量:120GB~128GB SSD 製品一覧 価格の安い順
微妙に120GBが不利になって来ておりますな。微妙に高め。
しかしやはりHDDと比較すると容量が低すぎるSSDにいくら出せるかが問題。250GBに1.5万円は惜しく、120GBでしのいでおき次は250GB超えを狙うユーザも居られましょう。
価格の推移を全部抜き出すと大変なのでこちら。
HDD/SSD最安値情報(調査日:2012年9月20日)
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20120922/p_hdd.html
日付が若干古いけれど現状これが最新。
また、オンラインの通販では無く秋葉原現地の価格調査という違いは有るけれど、価格の推移は似たようなものなので参考に。
まずは1万円以下のSSD(とHDD)各機種の価格推移。
6月辺りから値下がりがやや緩やかになっているものの、止まる気配は未だ見られず、全機種値下がりの真っ最中。8月上旬に水平に近くなっているけれど、その後は元通りの下降具合へ。
続いて1.0~1.5万円のSSD/HDD価格推移。
こちらは8月上旬に1万円以下の価格帯と似たように水平に近く、その後の値下がりはかなり緩やかになっており、停滞しているとも言えましょう。
原因は1万円以下のSSD需要が高く多く売れており、1万円以上はまだマニア向けとされ在庫を絞っており価格競争が起こっていないのかも知れない。
以上、120~128GBの値下がりがSSD普及の鍵と7月頃には感じていたけれど、既に時代は250GBクラスへ移行して行っているのやも知れませんな。
ちなみに3TBのHDDが1万円割れを起こしたと有り、普及の境界は1万円以下のような価格にも有る気がしております。
PCメーカーはHDDを早く叩き売った方が良い
とあるPCメーカーの中の人も当ブログを読んでいるとの事なので、自作PCとBTOパソコン市場を消費者視点で中途半端に見ている私が上から目線で言うと、見出しの通り。
Windows7の仕様(仮想メモリのファイル肥大)とメモリの大容量化で、SSDの64GBでは少なく80GBでもやや不安が有ったけれど、120~128GB有ればライトユーザには充分、250GBクラスになると更に十分な容量と判断するユーザの割合は増えるでしょう。
1TBなどを超える大容量が必要な人は、2TB以上のHDDを複数台所有しているとし、SSDでそれはまだ先と考えるなら、500GB以下のHDDを早く処分し在庫を絞らねばやばい。
どうやばいかは
- 小容量HDDの需要(搭載販売率)が下がる
- 在庫価格が徐々に減少して行く
- 当然ながらキャッシュフローを圧迫
これだけならまだしも、続きが有り
- 10月下旬までPCの買い控え(が増えているらしい)
- Windows8が(おそらく)こけてセカンドインパクト、氷河期へ
- 来年はナショナルブランドがやけくそになりSSD祭り(予想)
気が付けばPCのストレージは標準で500GBクラスSSDとなれば時既に遅し。
これに気付いた小回りの利くPCメーカーやショップから1TB未満のHDD処分を始めるなら、年商2~3桁億円規模のBTOメーカーは出遅れるとまずいでしょう。
というわけで、BTOメーカーがHDD処分の為にHDD標準構成PCを年末商戦前後から大量放出すると思うので、買う側は静観致しましょう。
本当に赤字で処分しているならSSDへの換装前提、単に赤字覚悟とか騒いでいるだけなら無視が正解。
やばいとばかり言っても仕方無いので1つ提案すると、HDDを強引に処分するなら「今なら何と500GB HDD2台無料!」とか言って抱き合わせ販売をお勧め。
ISRTでは無くこういう構成。もちろんミドルタワーで。
- SSD・・SATA3内蔵
- HDD1・・SATA2内蔵
- HDD2・・SATA2内蔵
これを本当にやるなら、SSDからHDD1へ自動バックアップ(コピー、同期)、HDD1からHDD2へ更に同期にして欲しいけれど面倒だからやらないでしょうな。
HDD1と2はRAID1でも良いけれど修理が大変。また、RAIDをやるならRAIDカードを付けて欲しいけれど、一般ユーザにはRAIDカードやミラーリングの価値が判らないと思うので難しいところ。
クレバリーの二の舞をやらかすPCメーカーが出ない事を祈ってはおりませんが、競合は多い方が買う側に有利なので是非生き残りを。
容量問題は解消、後はどこまで値下がるか(まとめ)
私が勝手に解消と言っているだけで、250GB超えを求めるPCユーザは居ると思うけれど、私のメインPCの例で言えば現在250GBのHDDを搭載しており、パーティションを切り実験的に120GBしか使っておらず、それでも20GBくらいの空き有り。但し2TB HDD増設済、更にNASと同期。
120GBが安いので手を出しても良いかと思っていたけれど、250GBがここまで値下がると、将来性を考えて上を目指すは当然。
今後、価格がどうなるか推測すると
- 120GBの底値がはっきりして来る(値下がり限度の境界が出る)
- 120GBの1GB単価x250GBで後者が安くなると120GBが終息へ
- 近い将来SSDは最低250GBが主流となり後はHDDの歴史と同じ
問題は故障率や具体的な壊れ方が未だ良く分からず、歴史の長いHDDと比較すると不安なものの、それを考えているとパソコンは使えないのでバックアップが基本。
いつが買い時かと言えば必要な時。しかし、私のように値下がりし切った所でカートに入れるボタンを目押ししたい貧乏人は相場を見守りましょう。
但し、人の寿命は知れているので、待ち過ぎると待った時間分の作業効率(寿命や人生の非効率化)に関わるので程々に。
(おまけ)なぜ突然容量大き目なSSDが値下がり始めたのか
完全に妄想だけれども、過去SSD価格が下落した時期にインテルの新機種発売が結構絡んでおり、インテルがタブレットPCやスマホ市場にユーザを取られると焦っているのでは無かろうかと。
インテルもWindows8が失敗すると推測していると予想するなら、携帯端末とパソコンとの差や特長を強化する為、CPU以外にSSDの高性能(大容量)化が必須。
来年もWindows7という話題性の無い状態が続くとするなら、インテルが強引にSSD相場を下げているとも考えられなくは無いけれどやはり飛躍し過ぎですな。
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